丸い形が親しみやすくてかわいいウチワサボテンの育て方

丸い形が親しみやすくてかわいいウチワサボテンの育て方

2023.08.22

ウチワサボテンは丸くて薄いうちわのような形をした葉を持つサボテンです。サボテンは多くの種類があり、その中で大きく「木の葉サボテン」「ウチワサボテン」「柱サボテン」「球サボテン」の4つのグループに分けられています。その中の「ウチワサボテン」は世界で300種類ほどがあり、サボテンステーキとして食べる事が出来るものもあります。日光が大好きで乾燥にも強く、丈夫で育てやすい品種です。時期になるとかわいい花も咲かせてくれます。そんなウチワサボテンの育て方をご紹介します。

ウチワサボテンの基本情報など

ウチワサボテンの基本情報など

ウチワサボテンの基本情報

ウチワサボテンはサボテン科、オプンチア属に属する常緑性の多肉植物です。「木の葉サボテン」「ウチワサボテン」「柱サボテン」「球サボテン」などの4つに分けられたサボテンの中で「ウチワサボテン」として分けられています。原産地は北アメリ・南アメリカ、メキシコなどになります。ウチワサボテンと呼ばれるサボテンは品種改良などから約300種類以上あるとされていて、様々なウチワサボテンが世界にはあります。ウチワサボテンの中には食用として栽培されている品種もあり、メキシコなどでは古くから葉も実も食用や薬用としても利用されているようです。

よく見られる品種

「象牙団扇・白桃扇」…全体が白い棘で覆われていてウサギの耳のような形をしています。
「姫ウチワ」…小さい茎節をもつウチワサボテンでミニサボテンとも言われていますが、成長すると最大10メートルぐらいになります。
「墨鳥帽子」…スミエボシと呼ばれるウチワサボテンで黒味を帯びた緑色をしています。
「大丸盆」…青みを帯びた葉が特徴です。寒さに強いので温かい地域では地植えも出来る品種です。
「バーハンクウチワ」…厚みのある大きな葉を持ち棘が少ないのが特徴で、若葉をサボテンステーキとして食べることも出来ます。

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ウチワサボテンの特徴

ウチワサボテンの特徴としては丸くて薄いうちわ型の葉がつながって育っていく形が特徴となります。草丈や樹高はウチワサボテンの中でも種類によって違ってきます。耐寒性は普通で耐暑性は強いです。開花期は6月から8月頃で、咲かせる花も種類によって違ってきます。花後に実も成りますが赤や黄色などこちらも種類によって違ってきます。

ウチワサボテンの花言葉

ウチワサボテンに花言葉は「偉大」「枯れない愛」「熱愛」「暖かい心」などがあります。
過酷な厳しい環境でもたくましく育つ姿から「偉大」、水が少なくても枯れない事から「枯れない愛」、代表的な花の色として赤や黄色などがあり、その色から連想される「熱愛」「暖かい心」などが花言葉としてつけられたようです。

ウチワサボテンの育て方について

ウチワサボテンの育て方について

植え付け・植え替え時期

ウチワサボテンの植え付け・植え替え時期は3月から4月頃と9月から10月頃が適しています。梅雨や真夏時期、寒い冬の時期は避けるようにしましょう。

適した用土について

植え付ける用土は園芸店などで販売されている多肉・サボテンの土などを購入して使用するとお手軽なのでおすすめです。自作する場合は赤玉(小粒)6:鹿沼土(小粒)2:川砂2ぐらいで混ぜ合わせて植え付けます。初めてサボテンを育てる方は、市販の専用土を使うと失敗しにくくなるので購入するのがおすすめです。100円ショップでも購入できますよ。

肥料について

ウチワサボテンはそんなに肥料を必要としない植物ですが、肥料を与える場合は4月から10月頃に与えて下さい。注意点として、肥料を与えすぎるとかえってウチワサボテンを弱らせてしまう原因にもなるのであげ過ないように気を付けて下さい。園芸コーナーなどで良く見かけるHB-101は天然成分100%で作られていて植物本来の力を引き出してくれるので、植え付けの時に顆粒タイプを用土に混ぜて、液体タイプを2000倍から5000倍に水で薄めた溶液を作り、水やりを兼ねて与えると元気に育つ手助けをしてくれますよ。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に

植え付け・植え替え方

植え付けるウチワサボテンの株の土を完全に乾燥させます。土を丁寧に落として、痛んだ根などを取り除き、根を3分の2くらい切り詰めます。日陰で乾燥させてから植え付け・植え替えをします。すぐに水やりをしないでそのまま4~5日ほど半日陰に置いてから水やりをして下さい。乾燥しすぎる場合は霧吹きで水を少しかけてあげて下さい。

植え付け場所・置き場所

ウチワサボテンは日光がサンサンと当たり風通しの良い場所を好み、多湿が苦手なので梅雨時期に雨が当たる場所で育てている場合は過湿に注意して下さい。梅雨が明けて夏本番となり、日差しが強くなってくると今度は日差しが強すぎて葉焼けを起こす事があります。ウチワサボテンの状態を見て場所を移動したり、日差しを和らげる工夫をしたりしてあげて下さい。冬場は5度を下回らない室内の日の当たる温かい場所で管理してあげる事をおすすめします。

水やりについて

ウチワサボテンの水やりは、土が完全に乾いてから鉢底から水が流れ出るぐらい水をあげて下さい。底に穴がないタイプの鉢の場合は、底に水が溜まっていると根腐れの原因になるので、水加減に注意してあげて下さい。春と秋ごろは一年を通して水が必要な時期になるので、様子を見ながら水やりをして下さい。冬場のウチワサボテンは休眠期に入ります。この時期の水やりは控えるようにしましょう。水が足りないかなと感じたら、霧吹きなどで土を少し湿らせてあげて下さい。ウチワサボテンの葉の様子を見て茎が乾燥していたら霧吹きで水をかけてあげて下さい。

ウチワサボテンの管理について

ウチワサボテンの管理について

花の管理・剪定について

ウチワサボテンの花を咲かせるには日光の力が必要になってきます。日光が不足すると花が咲かなかったり、水をあげすぎても花が咲かなくなったりする原因にもなります。花を咲かせる事
に挑戦する場合は「日光に十分当ててあげる」「水をあげすぎない」と言う事に注意して育ててみて下さい。
ウチワサボテンの樹形を整える為に剪定をします。3月から4月頃の午前中にバランスを見ながら葉をカットして下さい。その他、変色や病気にかかった葉の部分を水平にカット(胴切り)します。カットした切り口は十分乾燥させてください。カットに使う道具は消毒をしてから使うと病気の予防につながります

ウチワサボテンの増やし方

ウチワサボテンの増やし方としては4月から8月頃に胴切りや株分け挿し木などがあります。植え付け時に使用した同じ土を使う事が出来ますが、新しい土を使ってください。1週間ぐらい切り口を乾燥させてから用土に植え付けるだけです。

ウチワサボテンの病害虫について

ウチワサボテンの病害虫について

病気・害虫について

ウチワサボテンは湿度過多になると黒点病や根腐れや立ち枯れ病になる時があります。予防としては水のあげ過ぎに気を付けて風通しの良い所に置いてあげて下さい。
害虫としてはカイガラムシ、アブラムシ、ヨトウムシ、ナメクジなどがつく事がありますが、室内で育てている場合はあまり心配はありません。万が一見つけたら駆除して下さい。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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まとめ

ウチワサボテンの育て方はいかがでしたか?平たくて薄くて丸い形がうちわに似たウチワサボテン。その形はしゃもじっぽさもあり、植え方によっては壁のように見えたりおせんべいにも見えたり愛嬌のある姿が印象的です。育てていくと薄い葉がくっつくように育っていって、その葉先にはかわいい花も咲かせてくれます。日光が大好きで加湿をきらいますが、見るだけでなく食用になる品種もあるウチワサボテンをこの機会に育ててみてはいかがでしょうか。

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