フィカス属の観葉植物の育て方と管理方法、増やし方とは?
2022.07.19
お部屋に観葉植物があると、明るく華やかな雰囲気になりますよね。 フィカス属の観葉植物はゴムの木など葉が大きく印象的な樹形をしています。 ひとつあるだけでお部屋のシンボルツリーとして存在感があり、今人気の植物です。 今回はそんなフィカス属の観葉植物の育て方や増やし方のポイントをまとめました。 この記事を読めば、気になっていたあの植物を迎えてあげられますよ。 フィカス属の観葉植物はかんたんに増やすこともできます。 育て方や管理の仕方だけでなく、増やし方もチェックしてお部屋のグリーンをどんどん増やしちゃいましょう。
観葉植物のフィカスってどんな植物?ゴムの木とは違うもの?
観葉植物のフィカスは様々な品種があり、育てやすいので人気の植物です。
大きな楕円形の葉が特徴的なゴムの木もこのフィカスの仲間です。
分類学上、フィカスは「クワ科フィカス属」です。フィカス属は和名でイチジク属といいます。
フルーツとしてなじみのあるイチジクの仲間とは驚きですね。
フィカス属の特徴とは?
フィカス属はほとんどが熱帯雨林などの気温や湿度の高い地域が原産です。
そのため、日当たりのいいところに置くようにしましょう。
水やりも基本は同じです。葉のしげる夏場はたっぷり水をあげ、冬は少な目にしてします。
耐寒性は植物により違いますが、越冬時は室内に置いてあげる方がいいですね。
フィカス属には花がさくの?
イチジクは漢字で書くと「無花果」と書きます。
昔の人は花が咲かないのに実がなると驚いたのでしょうね。
実際は陰頭花序という花が付きます。
これはふくらんだ茎の内部に花の部分が包まれたような形状をしています。
これと同じく、フィカス属は一般的な花と違い、花嚢やイチジク花序と言われます。
品種によっては幹や枝に直接生えるので気がつかないこともあるようですね。
育てやすい!おすすめフィカス属ランキング5
種類のたくさんあるフィカス属ですが、インテリアグリーンとしては大人気です。
その中でも育てやすい観葉植物でランキングを作りました。
1位フィカス・エラスティカ(ゴムの木)
原産地:熱帯アジア(インド北部~マレー半島)
日当たり:耐陰性あり・最適は屋外、直射日光を当てることで丈夫になり、葉に光沢が出ます。
水やり:春秋は土が乾いたら、夏はたっぷり与えましょう。乾燥する時期は葉水も与えるといいですね。
病害虫:ハダニ・カイガラムシ
越冬:0度以下になるときは室内へ移動させます。
育て方のポイント:日当たりが悪いと葉が柔らかくなることがあります。乾燥すると気根が出たり、葉が落ちたりするので葉水を与えるといいでしょう。湿度を好むので日本の気候でも育てやすいです。
2位ガジュマル
原産地:日本南部・熱帯アジア・オーストラリア北部
日当たり:通年で日当たりいい場所に置きましょう。
水やり:春・秋は土が乾いたら。夏は土が乾く前に与えますが、冬は乾かし気味にします。
病害虫:カイガラムシ・アブラムシ
越冬:5度以上が必要なので、冬は室内へ移動させます。
育て方のポイント:和風にも洋風にも似合う樹形が作れます。耐陰性があり、場所を選ばずおけますが、日当たりがいい場所の方が樹形は良くなります。
3位フィカス・ベンジャミナ
原産地:熱帯アジア・オーストラリア
日当たり:耐陰性はありますが、日当たりのいい場所がよりいいでしょう。風で葉を落としやすいので、置き場所に注意しましょうね。
水やり:春・秋は土が乾いたらあげるくらいで大丈夫です。夏は毎日与えましょう。冬は乾かし気味にします。
病害虫:ハダニ・カイガラムシ
越冬:5度以上が必要なので、室内で管理が無難です。
育て方のポイント:しなやかな幹を持つ植物です。みつあみにしたり、フェンスに絡ませたりと好きな形に仕立てられるのが魅力です。
4位フィカス・ウンベラタ
原産地:熱帯アフリカ
日当たり:強い光を好み、春~秋は屋外がおすすめです。もちろん耐陰性もあるので、明るい室内でも1年中楽しめます。
水やり:春~秋は土が乾いたらたっぷり目にあたえましょう。夏は葉水も与えるといいですね。冬は葉を落としますが、定期的に水やりをします。
病害虫:ハダニ
越冬:冬は葉を落としますが、枯れたわけではありません。12度以上の室内に置いて世話をすれば、春に芽吹きます。
育て方のポイント:ハート型の葉が特徴。水はけのよい土を好む。冬に葉を落としても枯れたわけではないので、管理すれば春に再び芽吹く
5位フィカス・アルティッシマ
原産地:東南アジア
日当たり:強い光を好みますが、真夏の直射日光は葉焼けを起こすので注意しましょう。明るい室内でもよく育つので、窓辺に置くといいですね。
水やり:春・秋は土が乾いたらあげましょう。夏は毎日水やりし、葉水もする方がいいですね。冬は間隔をあけて適宜与えます。
病害虫:ハダニ
越冬:5度以上必要です。室内で管理が楽ですね。
育て方のポイント:斑入りの葉が特徴的です。日照不足で葉が落ちたり、色が薄くなったりします。冬場は明るい所に置きましょう。根詰まりを起こすと葉を落とすので、育ったら植え替えをしてあげます。
フィカスの増やし方はどんなものがあるの?
フィカス属の増やし方には、挿し木と取り木という方法があります。
ほとんどの品種は挿し木で増やせます。
種類ごとの増やし方をご紹介します。
挿し木で増やす方法
フィカス属のほとんどは挿し木で増やすことができます。
挿し木をするときのポイントは、挿し穂をとる季節です。
樹勢の弱まる冬は避け、春から秋の時期に挿し穂をとりましょう。
フィカス属は茎を切ると、乳白色の樹液が出ます。
この樹液は洗い流して、挿し穂用の用土に挿してください。
土が乾燥しないように、たっぷり目に水やりをしていると1か月ほどで発根します。
発根したら、大きな鉢に植え替えてあげましょう。
取り木で増やす方法
エラスティカや、アルティッシマは取り木でも増やすことができます。
取り木はあまりメジャーな増やし方ではありませんが、挿し木よりも成功率は高くなります。
大量に増やすことはできませんが、覚えておくと便利です。
取り木はフィカス属やもみじ、梅などに用いられます。
取り木の方法で一番用いられる方法は環状剥離です。
用意するもの
ナイフまたはカッター
ミズゴケ(ピートモス)
ビニール袋
紐
環状剥離の方法
1.茎の表皮を2センチほどの幅でぐるりと1周はがす。
2.表皮を取り除いた場所をミズゴケでくるみ、ビニールで覆う。
3.ビニールの上側は紐で軽く結び、下側はきつめに結ぶ
4.このまま1~2か月ほど置くと発根する
5.発根したら親株からミズゴケごと切り離す
6.清潔な土にミズゴケごと植え替える。
用土は水はけのよい土がいいでしょう。鉢底に赤玉土を敷いてもいいですね。
フィカスの元気を保つ活力剤HB-101とは?
フィカス属の観葉植物の肥料はあまり必要ありません。
春から秋にかけて緩効性の置き肥を施す程度で十分です。
頻度も2か月に1回ほどなので、手軽なのが良いですよね。
とはいえ、挿し木の直後や休眠期のあとなどは樹勢が弱くなることがあります。
そんなときは活力剤をプラスしてあげてはいかがでしょうか?
HB-101なら、液状タイプのものを鉢植えの土に混ぜたり、水やりの水に薄めて利用したりできます。
葉水に混ぜて使うことで、葉や茎を元気にすることもできますよ。
HB-101はスギやヒノキで作った100%天然成分なので、ペットやお子様がさわる室内の観葉植物にも安心してお使いいただけます。
https://www.hb-101.co.jp/products/list?category_id=20
まとめ
観葉植物として人気のフィカス属、様々な種類がありその姿はそれぞれにとても魅力的です。
お部屋の雰囲気を決めるシンボルツリーとして育ててみたい品種ばかりでしたね。
今回はフィカス属の中でも特に人気で育てやすい種類や、育て方のポイントなどをご紹介しました。
今回ご紹介した5つの品種は挿し木で増やすこともでき、室内でも屋外でも育てやすい種類です。
ひとつ置くだけでお部屋の雰囲気がガラリと変わるので、インテリアのシンボルとして育ててみてはいかがでしょうか。