可憐な花と真っ赤な実が印象的なツリバナのご紹介

可憐な花と真っ赤な実が印象的なツリバナのご紹介

2023.01.24

樹形が美しく、花や実が特徴的なことから、シンボルツリーにも使われているツリバナという樹木をご存知でしょうか。長い柄に吊られるように咲く小さな花とその後につく真っ赤な実が印象的な樹木です。玄関先をさわやかに彩るだけでなく初心者にも栽培しやすいといわれています。この記事では、そんなツリバナの育て方についてご紹介します。

ツリバナの基本情報

ツリバナの基本情報

ツリバナは、ニシキギ科ニシキギ属の高木です。日本を始め、朝鮮・中国などを原産とする落葉樹で、山間部の川沿いなど水辺に近いところを好んで自生しています。生命力が強く、害虫もつきにくいツリバナは、樹形が美しいことからシンボルツリーとして玄関の脇に植えるなど、観賞用としても人気の高い樹木です。成長速度が遅く、不要な枝を落とす程度の剪定で十分なほど管理がしやすいため、樹木の栽培になれない方でも安心して栽培できます。

天然植物活力液HB-101

特徴的咲き方をする花

ツリバナはその名の通り、枝から吊られるように咲く花が特徴的です。4月から6月になると、花序とよばれる3~6cmほどもある長い柄の先に8mm程度の小さい花を下向きにたくさんつけます。花弁は5枚あり、黄緑に近い白い花です。

観賞用にも向いている実

ツリバナは花も特徴的ですが、実の方が鑑賞用としては人気があります。実は10月から11月ごろに熟し、鮮やかな赤紫色になった後、殻が5つに割れて朱色の種子が顔を出します。花のあった場所にできるので、花と同様吊られたように見える種子がとても印象に残る果実です。冬になって落葉しても実が残るので、四季折々でその姿を楽しむことができます。

ツリバナとマユミの違いについて

ツリバナとマユミの違いについて

ツリバナと近い品種にツリバナマユミというものがあります。ツリバナマユミもニシキギ科ニシキギ属の落葉低木なので、見た目も非常にちかい近縁種です。ツリバナとツリバナマユミを見分けるには、花と実、新芽の形を見極めます。

見た目の違い

ツリバナの花弁が5枚あるのに対し、ツリバナマユミは4枚です。また、ツリバナの実の殻が5個に割れるのに対し、ツリバナマユミは4個に避けるという違いもあります。さらに、ツリバナの新芽は先端がとがった被針形であるのに対して、ツリバナマユミの新芽は楕円形をしています。

生態の違い

見た目以外にも、ツリバナとツリバナマユミには実をつける過程で大きな違いがあります。ツリバナは両性花で1本でも結実しますが、ツリバナマユミは雌雄異株なので、実をつけるには雄木・雌木の2本が必要となるのです。ただ、ツリバナマユミも日本の各地で自生する樹木なので、家庭で栽培する場合でも、雌木のみでも自生している雄木から飛んできた花粉で結実する可能性が高くなっています。

ツリバナの生育環境

ツリバナの生育環境

それではツリバナの生育環境を見ていきましょう。日本では北海道から九州までの山間部の水辺に根を張っています。成長速度が遅いとは言え、成長すれば最大で5mにもなる樹木ですので、鉢植えで育てるのには向いていないと言えるでしょう。

生育に適した環境は?

山間部の水辺を好んで自生する樹木ですので、生育にはある程度の湿気が必要となります。日陰でも成長はしますが、花つきや実つきが悪くなるので栽培する際には避けた方が良いでしょう。夏の猛暑で土が乾燥することを考えると、日当たりは良くても日光が当たりすぎるのは避けた方が良いと言えます。栽培する際は、適度に日が当たり、直射日光が長時間当たりすぎない場所を選ぶようにしましょう。

生育に適した土とは?

日本各地で自生しているので、土自体はあまりこだわらなくても成長します。ただ、乾燥には弱い正室があるため、水持ちのよい土を好む傾向はあります。庭土を利用する場合は、水はけや水持ちの状態を見ながら堆肥や腐葉土を混ぜ込んで土作りをしましょう。

ツリバナの育て方

ツリバナの育て方

ここからは、ツリバナの詳しい育て方や管理の方法をご紹介します。ツリバナは大きくなる樹木なので、地植えで栽培するのが向いています。成長速度が遅く、地植えで栽培しても急激に大きくなることはないので安心です。

天然植物活力液HB-101

種まきの適期とまき方

栽培を始める際、種まきをするならば秋が適期です。種まき自体は年中いつ蒔いても大丈夫ですが、乾燥を嫌うため、夏の乾燥しやすい時期などは避けた方が良いでしょう。秋につけた実から種子を取り出して種まきをすることを考えると、種を収穫してすぐ、秋のうちに種まきをするのが最も成功しやすいと言えます。秋に種をまくと、早ければ次の初春には芽が出始めます。種から育てる場合は、ある程度の大きさまでは鉢などで管理し、株が太く育った段階で、株立ちするのが良いでしょう。株立ちとは、ある程度の大きさになった樹木の根元に切り込みを入れ、複数の芽を意図的に出させることで、成長を調整する方法です。樹高が高くなりすぎず、栽培するのに管理しやすい樹形となります。

苗の植え付け

植え付けの適期は落葉する秋から翌春までの間になります。苗が植わっている鉢よりも2周りほど大きく掘った穴に植え付けます。根についていた土を払ってから培養土をかけて植えましょう。

水やりと肥料

地植えで栽培する場合には、基本的に水やりは不要です。ただ乾燥に弱いので、余りに晴天が続くなど、土が乾燥してきた場合には適宜水やりをしましょう。肥料については、生命力が強い植物なので、あまり施す必要がありません。花や実のつきを良くしたい場合は、1月から2月の寒い時期に株元に少量の肥料を施すようにします。

病害虫について

ツリバナは病虫害についてはほとんど心配がありません。庭木に共通の害虫などがつくことがありますが、その際は見つけ次第、手で取り除くなどの方法で駆除しましょう。

ツリバナに剪定は必要?

ツリバナは樹高の高い木とはいえ、自然の枝つきが美しいため、ほとんど剪定する必要がありません。栽培している場所の都合などで不要な枝があった場合や、希望よりも大きくなってきた場合は剪定しましょう。剪定する場合は、葉が落ちている冬の間におこないます。剪定しすぎると花芽まで落としてしまうことがあるので、適度な剪定を心がけましょう。

ツリバナの花と実を鑑賞するためにHB-101

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に

ツリバナは可憐な小さい花と真っ赤な実を鑑賞して楽しめる樹木です。山間部に自生するほどの生命力がある植物なので肥料はあまり必要としませんが、花や実を楽しむために栽培するのであれば、ツリバナに適した水持ちの良い土壌を作る必要があります。土壌の改良と、良い土を持続させるために、HB-101がおすすめです。HB-101は天然成分を使用した、植物活性剤です。水の替わりに施すことで、土壌の微生物が活性化し土壌が改良されることで、植物本来の活力を引き出します。ツリバナの栽培時には、冬の間、乾燥した土に水やりをする時に1000倍から1万倍に薄めたHB-101の液をかけるだけの手軽さです。

まとめ

この記事では、シンボルツリーとしても人気の高いツリバナについてご紹介しました。生命力が強く、病害虫の心配もほとんどないため、樹木の栽培に慣れていない方でも育てやすい植物です。また、成長速度が遅く、剪定なしでも美しい樹形を保てることから玄関先や庭先などでの栽培にも向いています。まだシンボルツリーを植えていない方、シンボルツリーを何にしようか迷っている方は、ツリバナを選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか。

RELATION関連記事

  • 冬から春の花壇を彩る可憐な花!デイジーのご紹介

    この記事ではデイジーについてご紹介します。品種や育て方など、初めての方も挑戦できる内容ですので、ぜひ参考にしてください。

    2022.10.11

  • カリンって美味しい果実?

    カリンとマルメロはどちらも日本で栽培ができますが、どちらも違う果実です。2つの果実の違いとカリンの栽培方法を解説します。

    2022.01.25

  • 美しい花を咲かせるための松虫草の育て方ガイド

    松虫草を元気に保つための松虫草の正しい育て方から害虫・病気対策までを徹底ガイド

    2024.01.16

  • 紫式部の育て方をご紹介。秋に実る美しい紫の実は癒し効果も?

    秋に色鮮やかな紫の実を付ける紫式部。お庭や鉢植えなどでの育て方などをご紹介します。初夏に咲く淡いピンクの花も魅力的ですよ。

    2023.05.16