早春の庭を飾るムスカリの育て方と管理方法

2020.04.21

太陽に向かってにょきにょき伸びるムスカリ。 そのキュートな姿と鮮やかな色合いにファンも多く、育て方を知りたい方も多いでしょう。 早春の庭づくりのポイントに欠かせないムスカリは、耐寒性も強く、丈夫で育てやすいのでガーデニング初心者さんにもオススメです! ここでは、ムスカリの特徴や育て方、管理方法を解説します。

ムスカリの特徴

ムスカリの特徴

ムスカリは秋植えの多年草の球根植物です。
耐寒性に強く、丈夫で管理もしやすく、育て方も簡単です。比較的寒い場所でも育て方が簡単なので、日本でも東北や北海道でも育てることができます。
日当たりと水はけの良い場所を選べば、ムスカリは一度植えれば毎年咲き続けてくれるお得な花!
チューリップやビオラなど早春の植物と合わせて植えると庭を鮮やかに彩ってくれます。
実はムスカリは様々な品種があります。原種は50〜60種類もあり、2色咲きや八重咲き、色も白、ブルー、赤みのかかった紫などカラフルで目移りしてしまいます。
縦に長く伸びるので、早春の花壇の名脇役として大活躍。ぶどうの房のように花がつくのも特徴的です。

ムスカリを育てるための準備

ムスカリを育てるための準備

比較的育て方が簡単なムスカリですが、鮮やかで活き活きとしたムスカリを育てるには環境が大切です。
ここではムスカリを育てるための環境づくりを解説します。

土作り

ムスカリは水はけの良い土壌を好みます。
一般の花壇用培養土を利用しましょう。
配合土の場合は赤玉土7、腐葉土3が良いでしょう。
水はけが良ければ、芝生やワイヤープランツなどグラウンドカバーの中に植え込むこともできます。
庭植えの場合は、肥料もほとんど必要ありませんが開花後に追肥する育て方をすると芽の数が増えて鮮やかな花を咲かせます。私は顆粒HB-101という天然植物活力剤を使用しているのですが、ごく少量で効果的な土作りができるのでとても重宝しています。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に

日当たり

日当たりの良いところで育てるのもポイントです。
ただし、花の終わる6月から秋までは日陰になっても大丈夫ですので、落葉樹の下などに植えることもできます。
鉢植えの場合は、なるべく日当たりの良いところに置くのも育て方のポイントです。

ムスカリの育て方

ムスカリの育て方

ムスカリは植えっぱなしでも毎年育つ強い花ですが、育て方のポイントを押さえるとよりたくさんの芽をつけて活き活きと育ち、庭のアイキャッチとしても活躍します。
ここではそのポイントを解説します。

植え付け方

ムスカリを並べて植え付ける育て方の場合は、基本的には球根2個分程度の間隔をあけて植え付けます。
ですが、間隔をあけずに密に植え付ける育て方だと、カーペットのように群生して咲かせることができますので、ガーデンデザインを考えて植え付けるようにしましょう。
深さは、球根2個分が目安です。

鉢植えの場合は、球根の頭部を3㎜ほど出して植え付けます。
頭部を出して植えることで、寒さのストレスを与え硬く強い葉を育てることができます。
植え付けには、10月の少し涼しくなってきた頃から11月中旬頃が適しています。
お住まいの地域の気候によって前後しますが、遅く植えると葉が長く伸びずにコンパクトに育ちます。
どのくらいの大きさにしたいか考えて植え付けの時期や育て方を決めると良いでしょう。

水やり

ムスカリを地植えする場合は、ほとんど水やりの必要がありません。比較的乾燥にも強く、早春の気候であれば問題なく育ちます。
逆に水はけが悪く、水が溜まることを嫌うので春先の雨が多い時期は水が溜まらないように気をつけるのが育て方の注意点です。
鉢植えの場合は、乾いたらたっぷりと水をやります。
蕾の時期から開花するまでは、水切れしないように気をつけるのが育て方のポイントです。
ムスカリの花の終わった6月から9月の間は水やりの必要はありません。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に

ムスカリの増やし方

植えっぱなしでも大丈夫ですが、できれば3年に一度は球根を掘り上げて分球して改めて植え付けると毎年元気な花を咲かせます。
分球することで、ムスカリを増やすことができます。
分球での育て方の手順は、葉が枯れる6月下旬〜7月頃に球根を掘り上げます。
掘り起こすと、古い球根に新しい球根が付いていますので、カッターなどで丁寧に取り外します。
風通しの良い日陰でよく乾燥させ、保管しておき秋の適期に植え付けます。

水栽培もおすすめ

ムスカリは、育て方が水栽培でも育ちます。
水栽培は、植え付けと同じ時期、10〜11月頃に始めるのが良いでしょう。
根が出るまでは、なるべく日陰で暗い場所で育てるようにします。根が出たら、窓際や玄関など明るい場所へ移動させるのが育て方の基本です。
甘い香りが広がるので、お部屋や玄関に置くのがおすすめ。

ムスカリの花後の処理

ムスカリの花後の処理

ムスカリは放っておいても育つ育て方が簡単な植物ですが、花後の管理をしっかり行うと来年元気な花を咲かせますので花後の処理もきちんと行いましょう。
花が咲き終わったら、種が着く前に花がらを摘み取ります。種に栄養を奪われるのを避ける為です。
同じ時期に、枝元から10㎝ほどのところで茎を切っておきます。
ただし、育て方の基本として葉が枯れる前に切るのはNGです。葉が枯れるまでは、ムスカリは葉で光合成を行い新しい球根を育てています。
球根に十分に栄養を与える為に、葉が枯れるまでは切らないようにします。

まとめ

まとめ

ムスカリの特徴と育て方を解説しました。
育て方が簡単で毎年花を咲かせてくれるムスカリの魅力をわかってもらえたでしょうか。
どんな花とも相性がよく、早春から初夏まで庭のポイントとなってくれるムスカリ。
寄せ植えでも重宝しますので、ムスカリの栽培にチャレンジしてみてください!

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