地植え可能!! 寒さに強いサボテン5選
2024.06.25
トゲトゲでコロコロとした印象的な姿のサボテン。 春から秋にかけて園芸店やホームセンターでも見かける機会が多いですね。 そんなサボテンですが、実は2000種ほどもあるというのだからオドロキ!! 室内に飾れる可愛い手のひらサイズから、見上げるほど大きなのものまで多種多様な品種があります。 ここでは、そんな多種多様なサボテンたちの中から厳選して、日本の屋外でも越冬可能な品種を5種類紹介いたします!
サボテンとは
サボテンとは、サボテン科に属する植物たちの総称です。
春から秋にかけて園芸店やホームセンターで見かける機会も多いポピュラーな植物ですので、皆さんも見かけたことがあるのではないでしょうか。
小ネタですが、厳密にいうと「多肉植物」という言葉とサボテンはイコールではありません。
サボテンは「多肉植物」という言葉に含まれているため、図式としては多肉植物 > サボテンとなります。
つまり、有名なサボテンである弁慶中は多肉植物ですが、有名な多肉植物であるハオルチアはサボテンではないということです。
サボテンの基礎知識を下記にまとめました。
次項以降での解説のベースとなりますので、ぜひチェックしてみてください。
英名:Cactus
学名:Cactaceae
和名:サボテン、覇王樹、仙人掌
分類:植物界 ナデシコ目 サボテン科
生息域:南北アメリカ大陸
生息環境:高山地帯、砂漠地帯
サボテンの育成環境
前述の通り、サボテンは高山地帯や砂漠地帯などの過酷な環境に自生している植物です。
傾向としては比較的乾燥に強く、強い日差しや風通しの良い環境を好むと言えるでしょう。
また、生育温度※1については品種によって、あるいは自生環境によって大きく異なると言えます。
上記を踏まえ、ご家庭の屋内でサボテンを育てる場合は、日当たりの良い窓際かベランダに置いてあげると好ましいでしょう。
日当たりの良い窓際に置く場合、換気がてら窓を少し開けて通気を確保すると尚良いです。
また、植物の育成環境について調べていると頻繁に見かける「日当たりの良い窓際」というのは、「ストレスなく読書ができる程度の明るさ」と考えていただくとイメージしやすいでしょう。
※1植物が生育するのに適切な温度の幅を指します。
地植えでの越冬は可能か
サボテンは日本の屋外地植えで越冬が可能なのか。
サボテン好きな方であれば一度は考えたことがあるテーマではないでしょうか。
このテーマの結論としては「品種によっては可能」となります。
次項にて、サボテンを日本の環境下で地植えする際に考えるべきポイントを考察しております。
越冬をするために
地植えでの越冬を考える際に考えるべきポイントを下記2点に絞って考えてみましょう。
・自生地と日本(ご自宅)の温度差
・大きさ
まずは日本と自生地の温度差(環境差)について考えてみましょう。
エリアによっても異なるため、昨年の東京都とサボテンの自生地であるメキシコのサカテカスを比較しました。
2023年 | 東京都 | サカテカス |
最低気温 | -3.4℃ | 0℃ |
最高気温 | 37℃ | 34℃ |
温度幅 | 40.4℃ | 34℃ |
上記の表から、東京都はサカテカスより「最低気温は低く」、「最高気温は高い」ということがわかります。
同時に最低気温と最高気温の幅も広いため、年間を通して考えると東京都の方がサカテカスよりも温度の幅が広く、動くことのできない植物達にとっては過酷な環境であるといえます。
地植えの場合、屋内で育てる場合と違って動かすことができない点も重要です。
そのため、日本でサボテンを地植えする際には温度変化に強い品種であることが重要となります。
尚、サボテンの耐寒性※2は0℃〜5℃程度といわれており、日本でも一部エリアでは屋外での越冬は難しいとも考えられます。
※2 寒くても枯れずに耐えられる温度とお考えください。
サイズについてはシンプルな考え方です。
掌サイズと見上げるような巨大なサイズでは、単純に体力差があります。
もちろん、大きな個体である方が体力もあります。
体力の違いは「ギリギリ枯れずに持ち堪えられるかな・・・」という場面では大きな差となる場合もあるため、越冬を考慮すると、より大きな個体(大きくなる品種)の方が気温の差が激しい日本では地植えに向いているといえるでしょう。
越冬可能なサボテン おすすめの品種5選
前項にてまとめましたサボテンを屋外で越冬するためのポイントを踏まえ、おすすめのサボテン品種5選をランキング形式でご紹介いたします。
・1位 弁慶柱(ベンケイチュウ)
続いて第2位は金鯱(キンシャチ)です。
最近特に大人気のサボテンで、規則的に並んだ美しい棘とまん丸な草姿が印象的です。
弁慶柱と共にドライガーデン用としても人気で、アガベなど他の植物と並べて植えても非常に様になります。
成長しても背丈は高くなりづらいため、比較的コンパクトに植えることが
・2位 金鯱(キンシャチ)
第3位はフィカスインディカです。
聞き慣れない名前かもしれませんが、ウチワサボテンという名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
名前の通り団扇のように薄くて平らな姿をしています。
群生したフィカスインディカは非常に見応えがあり、個性的なビジュアルが大人気の品種です。
・3位 フィカスインディカ
第3位はフィカスインディカです。
聞き慣れない名前かもしれませんが、ウチワサボテンという名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
名前の通り団扇のように薄くて平らな姿をしています。
群生したフィカスインディカは非常に見応えがあり、個性的なビジュアルが大人気の品種です。
・4位 鬼面角(キメンカク)
4位は鬼面角(キメンカク)です。
名前こそ怖いですが、トゲがなく可愛らしい柱サボテンです。海外も観賞用に非常に人気な品種で見かける機会も多いかと思います。
「サボテンを育てたいけど、子どもがいてトゲがあるのはちょっと・・・」というご家庭にもオススメの品種です。
・5位 鯱頭(シャチガシラ)
ラスト第5位は鯱頭(シャチガシラ)です。
ここまでご紹介した品種と比べると少しレアな丸型サボテンの1品種です。
しかし、赤やグレーに色づくカラフルなトゲが非常に美しく、鑑賞価値の高いサボテンとして大人気の品種となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事ではサボテンの基礎から越冬をテーマにご紹介いたしました。
今回ランキングで紹介した品種以外にも多種多様なサボテンが存在します。
例えばビニールでカバーを作りサボテンに被せるなど、工夫をすれば他の品種でも日本の地植えで越冬できるかもしれません。
奥が深いサボテンの育成にぜひ挑戦してみてくださいね。