家庭菜園で作る!スイートコーンの育て方をご紹介します
2020.03.17
スイートコーンは、とうもろこしの中でも甘みが強い品種です。 ちなみに、他にはポップコーンの原料となる爆裂種、コーンスターチの原料などになる馬歯種(デントコーン)などがあります。 ここでは、スイートコーンの家庭菜園での育て方のコツや手入れの仕方などについて、くわしく紹介していきます。
スイートコーンを育てる時期
スイートコーンを育てるのに適している気温は25度~30度です。植え付けの時期は4月下旬~5月下旬ですが、花が咲いた頃に気温が高温すぎると良いスイートコーンができないので、遅くなり過ぎないように気をつけてください。花が咲いて受粉してから20日~30日ほどで収穫ができます。
スイートコーンの苗の選び方と植え付けのコツ
苗の選び方
ホームセンターなどでスイートコーンの苗を購入するときは、下記の点を参考にしてください。
・本葉が3枚以下
・茎が太くしっかりしている
・緑色が濃い
苗が育ちすぎていると、植え付けの際に傷んで枯れてしまうことがあります。また、ポットに苗が2本以上植えられている場合は、良い苗だけ残して他は間引いてしまいましょう。
植え付けのコツ
植え付けのコツですが、ここでは畑での育て方をご紹介します。まず土作りですが、場所は日当たりが良く水はけの良いところを選んでください。日本の土は酸性よりになる傾向がありますが、野菜は中性を好むことが多いです。そこで、苦土石灰(石灰にマグネシウムを混ぜたもの)を混ぜ、土を中和させます。
その後、堆肥と化成肥料(化学的に加工して作られた肥料)を土によく混ぜ込み、土を深さ20cm程度までよく耕してください。畝(うね)は幅160cm程度の平畝を作ります。畝を立てたら透明のマルチ(土壌の表面を覆う資材)を張り、風で飛ばないようマルチの端に土を盛って押さえましょう。
苗を植える前には、ポットにたっぷりと水やりをしておきます。マルチの苗を植える場所に穴をあけて、苗を30cm程度の間隔で植えていきます。受粉が効率よく行えるよう、植え付けは2列~3列になるようにしてください。苗を植えたら、しっかりと水やりをしましょう。
スイートコーンの水やりと追肥のコツ
水やり
スイートコーンは乾燥に弱いので、土の表面が乾いたら忘れずに水やりを行うのが、育て方のポイントです。特に開花前後と実の成熟前後は水やりが不足すると実に影響が出るので、土の乾燥には注意が必要です。ただし、必要以上の水やりは根の発達に悪影響のため、水やりは回数を増やさず一度に与える量を増やすようにするのがポイントです。
追肥
追肥のコツですが、苗の高さが50cm~60cmくらいになったら、マルチをはがして株の通路側に化成肥料を1㎡あたり、一握りを目安にパラパラとまきます。追肥後は株の根元に土を寄せましょう。こうすることで、根がしっかりと張り倒れにくくなります。
スイートコーンの病害虫・鳥対策と「キセニア現象」
病害虫
スイートコーンは収穫時期が近づいてきた時、鳥に食べられ荒らされることも珍しくありません。そこで、株の周辺に支柱を立て鳥よけネットやテグスなどで対策しましょう。同時に、タマネギのネット袋などを実に被せてガードする方法も効果的です。
また、収穫前のスイートコーンは害虫の大好物です。スイートコーンは実の中に虫が住んでしまうと、収穫できる実が全滅してしまうことがあります。害虫の予防のためには、防虫剤を使うことをおすすめします。
キセニア現象
トウモロコシには多くの種類があり、品種の違う花粉が受粉すると本来の特性が失われてしまいます。例えばスイートコーンに飼料用トウモロコシの花粉がかかると、スイートコーンの甘みがなくなってしまいます。このような現象を「キセニア現象」と呼びます。スイートコーンを栽培する際は、近くで別品種のトウモロコシを栽培するのは避けましょう。
スイートコーンのお世話
ここではわき芽取りと除房のタイミングをご紹介します。これは、実や花に十分な栄養を行き渡らせるために、余分な新芽や実を摘み取ってしまう作業です。まずわき芽取りですが、これは行わなくても特に問題はありません。しかし、中生種の場合はわき芽が大き過ぎて、風通しや日当たりの邪魔をしてしまうこともあります。そういった時は余分なわき芽を取り除きましょう。
次に除房ですが、スイートコーンは先端に雄穂(ゆうずい)、中部に3本ほどの雌穂(しずい)が付きます。1番上の雄穂以外は、出てきたら取り除きましょう。取り除いた雌穂はベビーコーンとして利用できますよ。
スイートコーンの収穫
受粉から2~3週間ほどで、いわゆる「ひげ」と呼ばれる絹糸が変色してきます。ひげが茶色くなり、少し皮をめくった先端の粒が黄色く丸みを帯びていたら収穫の合図です。手でしっかりと実を握り、豪快にもぎ取りましょう。
スイートコーンを家庭菜園で育てる時は!植物活力液HB-101
スイートコーンは害虫が付きやすいですが、私は極力農薬を抑えて栽培しています。苗の高さが50cm~60cmくらいになったら、植物活力液HB-101を20Lの水に10cc入れて薄めた液を散布する事で、農薬を使わずとも苗が綺麗になり、活着が良くなります。
HB-101は杉や檜(ヒノキ)、松、オオバコなどから抽出したエキス成分により植物の活性化を促す活力剤。植物の栄養素に欠かせない微量要素も含んでいるので植物の成長や土壌微生物の活性化を促すとされています。HB-101を使って栽培したスイートコーンは、形、大きさ、甘みが抜群に良く、食べた後の食感も良く、ジューシーになります。ぜひスイートコーンを育てる際には、植物活力剤HB-101を試してみてください。
まとめ
スイートコーンは肥料の吸収に優れていて、過剰な養分を吸ってくれます。そのため、一度他の作物を収穫した土で育てると、土壌改善野菜としても利用できます。また、スイートコーンは収穫後、時間とともに甘みが落ちてしまいますので、できるだけ早く食べることがおすすめです。ぜひここで紹介した家庭菜園でのスイートコーンの育て方のコツを実践してみてください。