美しい葉と育てやすさが魅力!ヒメマサキをご紹介
2023.01.31
ヒメマサキという植物をご存知でしょうか。生け垣によく使われているマサキの矮性品種で、あまり大きくならないことから、洋風の低い生け垣や、庭の寄せ植えのアクセントとして人気のある植物です。花や小さく観賞用には向かないことから、あまり印象がない方も多いのではないでしょうか。この記事では、そんなヒメマサキについてご紹介します。
ヒメマサキはどんな植物?基本情報のご紹介
ヒメマサキはニシキギ科ニシキギ属の常緑低木です。日本に自生する植物ですが、流通しているヒメマサキが原種であることは少なく、葉に斑がはいったものや、葉の色が美しいものなどの改良品種が出回っています。漢字では「姫柾」と書き、生け垣などに使われることの多い「マサキ」の矮性品種です。常緑性でつねに葉が茂っていますが、春になると新芽と交代で古い葉を一斉に落とすため、新芽の緑が鮮やかで美しいのが大きな特徴と言えるでしょう。とても丈夫で、寒さにも強く半日陰でも成長しますが、成長そのものはとても遅く、背丈も1m前後とあまり大きくなることはありません。
ヒメマサキの花は?
ヒメマサキの花は6月頃に咲きます。淡い黄緑色の花は、葉の色に紛れて遠くからは判別しにくいですが、花びらが4つある小さな花を咲かせます。セイヨウミツバチやハエの仲間が集まりやすい花です。
ヒメマサキの実は?
ヒメマサキは年が明けた1月頃に実をつけます。実が出来てから時間が経つと次第に亀裂が入り、かなり目立つ朱色をした仮種皮に包まれた4つの種子を飛ばします。この種子を飛ばす特徴は、目立つ色で中身を飛び出させることによって、鳥が見つけやすい状況を作り、より多く鳥に食べて貰うためのアピールになっていると言われています。種子は楕円形で光沢があります。
ヒメマサキの品種
ヒメマサキは花が地味で観賞用にならない代わりに、葉の美しさに特徴があります。葉の色などを楽しめる寄せ植えや庭のアクセントとしての需要があり、葉の色や模様によって多くの改良品種が流通しています。
白斑葉
文字通り、葉の周囲を囲むように白い斑が入っているのが特徴の品種です。葉は小さいですが、良く枝が込んでいて葉の美しさが際立ちます。樹高も低く、扱いやすいと言えるでしょう。
ミクロフィラスオーレア
こちらも人気の高い品種で、葉の色が美しく明るい黄緑色になっているのが特徴です。
ハピネス
一年を通じて、黄金色に近い葉の色が楽しめる品種です。葉は成長するにつれて、落ち着いた濃い緑色に変化していくので、木の上と下との色のグラデーションも魅力的で人気があります。
ヒメマサキが良く使われるのはどんな場所?
花が観賞用向きではないヒメマサキは、どのような場所で使われているのでしょうか。ヒメマサキは、その特性を生かして、洋風の生け垣や寄せ植えのひとつとして使われることが多い植物です。
洋風の生け垣
ヒメマサキは背丈が1m程度と大人の背よりも小さく収まるので、洋風の庭の生け垣などでよく見られます。葉がよく繁ってボリュームがあり、葉が小さいのでまとまりやすい樹形になります。年に数度剪定するとさらに勢いよく葉が混み合うので、生け垣として整うまでの時間が短いことも重宝される理由です。さらに成長が遅いので、こまめな手入れも必要としません。
寄せ植えのアクセント
ヒメマサキのもう一つの特徴として、枝葉があまり縦横に拡がらないというものがあります。花壇の寄せ植えに加えても、葉や枝が他の植物を邪魔することがないのが利点と言えます。常緑樹なので、一年を通して美しい葉の緑を楽しめるうえ、斑入りの品種を選べばほどよいアクセントにもなります。
ヒメマサキの育て方
それではヒメマサキの育て方を見ていきましょう。ヒメマサキはとても丈夫な植物で、育て方にはほとんど気を遣う必要がありません。
栽培環境
栽培環境は、日当たりの良いところの方が成長は良いですが、半日陰や日陰でも栽培は可能です。ただし、日陰で育てると徒長しやすくなり、逆に管理に手間がかかる結果となるので、できるだけ日が当たるところで栽培するのが良いでしょう。土は、水はけのよい肥沃な土づくりをしましょう。真砂土に完熟腐葉土を混ぜて作った土が適しています。
管理・剪定
ヒメマサキは成長が遅いので、こまめな剪定は必要ありません。伸びすぎた時や、早く葉を茂らせたい時には剪定すると良いでしょう。新芽が出始めてまだ柔らかい時期と真冬以外であれば、いつ剪定しても大丈夫です。ヒメマサキを栽培する際に必要な、その他の管理はありません。春から秋にかけての生育期に緩効性の肥料を施す、という方もいますが、生育状況が良ければ肥料は施さなくても問題ありません。
水やり
水やりは植え付けをした後はたっぷり与え、その後は表面の土が乾いたらたっぷりと与えるようにします。地植えの場合は天気に任せても大丈夫ですが、乾燥がひどい時には水やりをするようにしましょう。
病害虫
ヒメマサキはとても丈夫な植物で、病害虫の被害はほとんどありません。マサキはうどんこ病や芋虫の被害にあうことも多いですが、ヒメマサキはその心配もほとんど必要ないでしょう。
ヒメマサキが育つ土づくりに!顆粒HB-101
ヒメマサキは、植え替えの必要もなく、栽培期間のほとんどに肥料も多くは必要としない植物なので、その成長には、植えつけ時の土壌が重要となります。子供やペットも遊ぶ庭で栽培する場合は特に、肥料や薬も安全なものを使用したいと考える方が多いことでしょう。今回おすすめする顆粒HB-101は、杉・桧・松・オオバコから抽出した天然成分を使った植物活力剤です。植え付け時の土壌にひとつまみ混ぜ込むだけで、植物本来の活力を引き出し健康的な樹木を育てます。天然成分なので、子供やペットが触ってしまっても害のない、安心の活力剤なのです。
顆粒HB-101の成分と効能
顆粒HB-101は、杉・桧・松・オオバコから抽出した成分をゼオライトに染みこませたものです。ゼオライトには細かい穴があり、その穴からゆっくりと染みこんだ成分を放出していきます。その結果、土壌にはサポニン様物質と呼ばれる微生物に働きかける成分が増え、水はけと水持ちがよく、ふかふかとした中性の土壌を維持できるのです。ヒメマサキの栽培に使用する時は、植え付け時に掘った穴にひとつまみの顆粒HB-101を混ぜ込みます。それだけで効果が長くつづき、健康的で美しい葉を持つヒメマサキの栽培が可能となるでしょう。
まとめ
この記事ではヒメマサキの特徴や育て方についてご紹介しました。花や実が観賞向きではないヒメマサキはどちらかと言うと、庭の脇役のように扱われているかもしれません。ですが、日本に昔から自生していた樹木なだけあって、とても丈夫で栽培も容易なので、初めての庭づくりにはもってこいの樹木とも言えます。初心者でも簡単に栽培ができて、品種によってさまざまな美しい葉を楽しむことができるヒメマサキを、庭のアクセントに取り入れてみるのはいかがでしょうか。