家庭菜園で作る!ナスの育て方をご紹介します
2020.02.25
ナスは奈良時代に日本に伝わったとされ、古くから日本人に親しまれてきた野菜です。 種類も豊富で、一般的な紫色のものから白や緑色のものまであります。ナスは収穫期間が長いので、夏から秋にかけて栽培を楽しめます。ナスの育て方のコツや家庭菜園で育てる際の手入れの仕方などについて、くわしく見ていきましょう。
ナスを育てる時期
家庭菜園でナスを育てるのに適している気温は25度~30度です。植え付けの時期は4月下旬~6月上旬。ナスは寒さに弱く高温を好むため、気温が十分高くなってから植えます。花が咲いてから1ヶ月ほどで収穫ができます。
ナスの苗の選び方と植え付けのコツ
ホームセンターなどでナスの苗を購入するときは、下記の点を参考にして選ぶのが、ナスの育て方のポイントになります。
・茎が太くしっかりしている
・茎が間延びしていない
・色が濃く厚い葉が7枚以上ある
・最初の花が咲き始めている
また、初めてナスを育てる方は「接ぎ木苗」という、病気に強い別の植物と接ぎ合わせた苗を選ぶと失敗が少ないです。ナスは連作に弱い野菜ですが、接ぎ木をしてある苗は長く収穫ができ害虫にも強いという利点があります。
プランターでの育て方
植え付けのコツですが、はじめにプランターでの育て方をご紹介します。まず、ナスは深く根を張るため、深さ30cm以上のプランターを用意します。土は水はけの良い野菜用培養土を使用してください。品種は中長ナスなど、あまり実が長くならないものを選んだほうが育てやすいでしょう。
複数の苗を植えるときは、30cm以上間隔をあけるようにします。根を傷つけないように植え付け、風で倒れないよう長さ40cm前後の仮支柱を立てて、耐水・撥水性に優れている誘引用のテープや麻ひもで軽く結んでおきます。植え付けたら、プランターの底から水が流れ出すくらい、水をたっぷり与えましょう。
畑で栽培する方法
次に畑で栽培する方法をご紹介します。家庭菜園での土作りですが、ナスは収穫できる期間が長いため、土作りをしっかり行います。またナスは高温を好みますが乾燥に弱いため、土は有機物を多めにして保湿性を高くする必要があります。まず、土は酸性にかたむきやすいのですが、ナスは酸性に弱いため、苦土石灰(石灰にマグネシウムを混ぜたもの)と堆肥を多めに混ぜ土を中和させます。
その後、元肥(植え付け前に混ぜる肥料)として有機配合肥料やボカシ肥などを混ぜ込み、土を深さ30cm程度までよく耕してください。畝(うね)は幅1.2m・高さ10~20cmのものを作ります。苗の間隔は45cm程度あけ、植え付けたら水をたっぷり与えましょう。支柱はプランターの時と同様に立ててください。
ナスの水やりと追肥のコツ
ナスは乾燥に弱いので、水を切らさないことが大切です。土の表面が乾いてきたら水を十分に与えましょう。夏場は早朝の地温の低い時間帯に水を与えるのが育て方のポイントです。
追肥のタイミングですが、植え付け後最初の花に実ができてきたら、株の周りに追肥を与えます。ナスは肥料切れをよく起こす野菜なので、最初の追肥後は10日~2週間に1回程度、定期的に追肥を行っていきましょう。
ナスの状態を見て栄養チェック
ナスの花や茎・葉を見て、栄養がちゃんと行き届いているかを確認することができます。
・花の中央に1本だけあるメシベがその周りを囲んでいるオシベより短くなっている
・花びらの色が薄く(白っぽく)なっている
・茎や葉が弱々しくなっている
こんな時は栄養不足の可能性が高いので、追肥を行いましょう。
ナスのお世話
実のつきを良くするためには、わき芽(茎の付け根から出てくる芽)を摘み取る必要があります。一つ目の花が咲いたら、その花より二つ下までわき芽を残し、それより下のわき芽を摘みとって伸ばす枝を3本だけにします。
3本の枝にそって、長さ2m程度の支柱を地面から30cm~40cmで交差させて立てます。プランターの場合は長さ1.5m程度の支柱を株のわきに立てて、誘引テープや麻ひもで結び、枝が扇状に広がるように誘引して、日当たりと風通しを良くします。
全体的に枝が伸びてきたら、余分な枝を取り除いて風通しが良くなるようにしてあげます。また、混み合った葉を取り除いて、日の光が行き渡るようにします。主枝が高くなりすぎると収穫しにくくなるので、適度な高さで茎の先端を摘み取り、成長を抑えましょう。
ナスの収穫
ナスは大きく育てようとすると、株が疲れてしまい収穫量が減ってしまいます。そのため、家庭菜園で育てたナスは未成熟のうちに早採りすることがおすすめです。特に1番始めにできたナスは、株を成長させるために小さいうちに収穫をしましょう。ナスの品種にもよりますが、およそ10cm~13cm程度に成長した頃が収穫のタイミングです。
また、ナスは「切り戻し」という作業を行うことで秋頃まで収穫が楽しめます。
収穫のピーク後、葉を1~2枚残し、短い枝や生育の良い芽も残して枝を切り落とします。また株元から30cmくらい離してスコップを入れ、古い根も切っておきます。この切り戻し作業から1ヶ月もすれば、再び花が咲いて2度目の収穫を行うことができます。
ナスを家庭菜園で育てる時は!植物活力液HB-101
私が家庭菜園でナスを育てる際は、植物活力剤HB-101を使って、完全無農薬で栽培しています。播種前に種をHB-101の1,000倍液に一晩漬けて発芽を促すようにしています。このひと手間で種の不良が殆ど見られず、苗の草丈が揃いよく育ちます。また苗作りの時に、堆肥や油粕や化学肥料を土に混ぜる際、顆粒HB-101を加えます。苗植え付け後は3日に1回、HB-101を加えた水をまくのも育て方のポイントです。HB-101でナスを育てると、丈夫でしっかりと生育しより多くの収穫量があります。
HB-101は杉や檜(ヒノキ)、松、オオバコなどから抽出したエキス成分により植物の活性化を促す活力剤。植物の栄養素に欠かせない微量要素も含んでいるので植物の成長や土壌微生物の活性化を促すとされています。ぜひナスを育てる際には、植物活力剤HB-101を試してみてください。
まとめ
ナスの育て方のポイントは、乾燥に注意して水やりを行うことです。また、栄養不足にならないよう、収穫期間は追肥をする必要があります。花が咲き始めたら枝や芽を摘み取る手入れを行い、たくさん実がなるようにしてあげましょう。自分で栽培したナスで、漬物や炒めもの、天ぷらなど、ぜひ色々な料理を作ってみてください。