いろんなお花が咲く!コノフィツムの種類と育て方
2022.02.15
多肉植物の中でもコノフィツムは様々な種類があり、色んな花を咲かせる固定的な植物です。 その美しさや珍しさからコレクターがいる程の人気があります。 コロコロした見た目で、ハートのような形のものまであるのでホームセンターで見かけて購入し育てる人も少なくないのです。 多肉植物と聞くと育てるのが難しいというイメージが強いと思います。 そこで、コノフィツムの特徴や初心者でも上手に育てる方法を解説します。
コノフィツムはどんな植物?
アフリカ大陸を原産とするハナミズナ科コノフィツム属の多肉植物で、メセンの仲間でもあります。
夏から冬にかけて爬虫類のように皮が取れ葉っぱが大きく成長するのも特徴ですが、コノフィツムは種類が豊富で、咲かせる花や形も違うので育てていて面白い植物です。
多肉植物は育てるのに慣れが必要ですが、1つ育てて花が咲くと他の形や花のコノフィツムを育ててみたくなるでしょう。
そこで、次の項目でコノフィツムの種類とどのような花が咲くのか解説します。
コノフィツムには種類と花がある
さきほどから解説しているように、コノフィツムには種類がたくさんあります。
そこで代表的なものや特徴的なものを紹介しますので、育てるコノフィツム選びの参考にしてみてくださいね。
メセン
触るとツルツルしていて、模様も多彩です。
女性のような仙人掌に似た植物という意味から名が付いたと言われています。
ペアルソニー
そら豆のような小さい見た目でつるんとしているのが特徴です。
ピンクの可愛らしい花を咲かせます。
ブルゲリ
「コノフィツム・ブルゲリ」は、さまざまあるコノフィツムの種類の中で、一番の人気種といえるでしょう。ガラスのような透明感のある、丸い葉っぱから、ピンクや赤色の花を咲かせます。
ウィルヘルミー
こちらも豆のような姿をしているコノフィツムです。表面に細かいドット模様があります。
まるで合掌しているような草姿が特徴的な秋の夢。ぷっくりとすべすべした触り心地はずっと触っていたくなります。ピンクの花を咲かせます。
ウィッテベルゲンセ
とても特徴的な「窓」と呼ばれる模様があり、南アフリカの岩場に自生する多肉植物です。
「窓」の模様は様々あり、とても人気の高い植物です。
美しい模様のものになると、個体名が付けられるほど価値が高くコレクションする人もいる程です。
そして「窓」の部分が大きく線が太く、模様がはっきりしているコノフィツムほど価値が高いとされています。
ウィッテベルゲンセは夜に白い花を咲かせますので、見た目のインパクトではおすすめです。
桜園
かなりレア度が高いもので、オレンジの花を咲かせるコノフィツムです。
9月~10月にかけてV字のような形をした葉っぱの割れ目から日中にオレンジの花を咲かせます。
宇田朝臣(うだあそん)
足袋のような形をしており、先端に赤いラインが入っています。
中央の「窓」透き通っている部分も綺麗で、菊のような黄色い花を探せます。
桜貝
こちらも足袋のような形の葉っぱで黄色い花を咲かせます。
ハートのような形をしているので、特に女性に人気の品種です。
繁殖力が高くコレクションしている人もたくさんいます。
コレクター性の高さからも、おすすめの植物です。
コノフィツムの育て方
多肉植物はたくさんの種類があり、それぞれで育て方が違います。
コノフィツムは比較的丈夫で繁殖させやすいので、初心者でも育てやすい植物です。
植え付け・植え替えのタイミング
コノフィツムの株はとても小さく、日本では湿気が比較的少なくなる10月~11月に植え付けと植え替えをはじめます。
植え替えは基本的にしなくても大丈夫ですが、育てているうちに大きくなりすぎた場合は大きな鉢に植え変えてください。
そして植え替えするためには、数日前から植え付けの準備をします。
植え替え先の鉢の底にネットと軽石を敷き、鉢の1/3の高さまで土を盛ります。
コノフィツムは乾燥した土を好むので、土を完全に乾いたのを確認してから植え替えてください。
植え替え時は、根っこについた古い土や傷んだ根っこを取り除いてから新しい鉢に植えます。
根を広げて植え付け、上から土を詰めたら植え付けと植え替え完了です。
土と肥料
どんな植物でも育てる時は土と肥料はとても大切です。
コノフィツムに関しては水はけのいい土が適していますので、多肉植物用の土を使うか自分でブレンドして土を作るのでもいいでしょう。
そしてコノフィツムは他の植物に比べて多くの肥料を必要としていませんが、植え付けと植え替え時には肥料が必要です。
初心者でも使いやすいおすすめの肥料は「HB-101」です。
植物を活性化させる効果があり、コノフィツムが育ちやすい土を作ることができます。
「HB-101」を希釈して土に混ぜるだけでいいので、はじめて多肉植物を育てる人でも扱いやすい肥料です。
ちなみに「HB-101」さえあれば、多肉植物だけでなく野菜や果実を作る時にも使える万能な肥料なので、他に育てたいものがあればすぐに最適な土を用意することができます。
水やり
コノフィツムの水やりは季節にあった方法で行ってください。
またあまり水やりをしないでおりと、葉っぱがしわしわになって枯れてしまうこともあるので、気を付けましょう。
コノフィツムの成長期は寒い時期
多肉植物の中でコノフィツムは冬型の多肉植物です。
そして夏は休眠に入りますから、春ころから表皮がカサカサになってきたら休眠のサインです。
休眠になったら水やりをストップしてください。
梅雨から夏にかけてはできるだけ涼しく適度に湿度がある場所に置いて休ませましょう。
残暑が落ち着いて秋になってきたら、様子を見ながら水やりを再開してください。
水やりのタイミングは、コノフィツムを管理している環境によっても違ってくるので、休眠中もマメに様子を見るようにしましょう。
気温によっては室内で育てる
コノフィツムを育てる上で、「寒さに強いから放置してても大丈夫!!」と思う人もいますが、実はそうでもありません。
確かに寒いのには強い植物ではありますが、雪や霜が降りるような寒さに当てないようにしてください。
多肉植物は1度凍ってしまうと、そのまま傷んで枯れてしまうので、良く陽のあたる窓辺などで管理をしましょう。
コノフィツムの増やし方
多肉植物の中でもコノフィツムは増やすのが比較的簡単な方です。
コノフィツムを増やすのに適しているのは10月~12月で、「実生」と「株分け」が一般的です。
まずは「実生」から説明していきますが、本来ならブレンドして土を作りますが、初心者さんには記事内で紹介している「HB-101」を混ぜた土を用意しておけば問題ありません。
作った土の底に浅い容器を入れて種同士が重ならないように撒いてください。
明るい日陰で軽く水を撒いて管理すると約1週間~2週間で発芽します。
次に株分けですが、葉が群生している品種の場合は株分けで増やすことができます。
茎を手で割いて植え付けと同じ手順で植えてください。
コノフィツムを育てる時の注意点
多肉植物のコノフィツムはちゃんと育てることができれば、キレイな花を咲かせますが、育てている間コノフィツムの変化に気が付かないと、枯れさせたり病気にしてしまうこともあります。
そこで、コノフィツムを育てる上で気を付けてほしいことをお伝えします。
害虫がついていないかマメにチェックする
コノフィツムは害虫の被害に合いやすい植物です。
主な害虫はカイガラムシやアブラムシで、発見したらすぐに歯ブラシでこすり落としたり、薬剤を散布して駆除しましょう。
また、コノフィツムが最も天敵としているのがナメクジです。
ナメクジがコノフィツムの上を這ってしまうと、跡が残ってしまい見た目が美しくなくなってしまいます。
そしてナメクジは梅雨の時期や湿度が高い時期に出てきて夜間に活動します。
見つけたらすぐに駆除し、鉢の底などもマメにナメクジがいないか確認しましょう。
種類によっては完全に断水しない
多肉植物は全ての種類が断水するとは限りません。
休眠期に完全に断水をすると乾燥に耐えられず枯れてしまうことがあります。
夏の高温期は特に乾燥しやすいので、マメに様子を見て土を湿らせる程度の水やりをしてください。
花がらはすぐにとる
コノフィツムの花は年に1度咲きますが、咲き終わると花がらが株に張り付きシミのようになることがあります。
咲き終わりを確認し、花がらがあったら気が付いた時でもいいので摘み取ってください。
脱皮しても無理に剥がさない
多肉植物が休眠後脱皮した皮を無理に摂ると傷つける恐れがあります。
ある程度皮がカラカラに乾いたのを確認してから、ピンセットなどで優しく取ってあげてください。
まとめ
コノフィツムは種類が豊富で形や咲かせる花も個性的です。
脱皮を繰り返し成長する面白い多肉植物の紹介でした。
好みのコノフィツムを見つけて育ててみてくださいね。