印象的な庭のシンボルに!地植えでサボテンを育てる方法

印象的な庭のシンボルに!地植えでサボテンを育てる方法

2023.01.03

サボテンを育ててみたいけど、地植えで栽培できるのか不安に思う方もいるのではないでしょうか。実は、日本でもサボテンを地植えで栽培することは可能です。ただ原産地の気候と大きく違う点もあるため、日本の気候でも育てられる品種を選ぶことが必要です。この記事では、日本でも地植えで栽培できるサボテンの品種や育て方をご紹介します。

サボテンの基本情報

サボテンの基本情報

サボテンはサボテン科の多肉植物で、アメリカやメキシコ、中米などが原産地となります。雨が少ない乾燥が激しい場所や植物が育ちにくい標高の高い土地でも生育できるよう、葉や茎、根などに水や栄養分を豊富に蓄えています。交配種などもあり種類は非常に多いのも特徴です。多肉植物とサボテンの大きな違いは、トゲの部分にある綿毛のような「刺座」がサボテンにはあることです。

地植えできるサボテンの品種

地植えできるサボテンの品種

サボテンを地植えで育てるためには、日本の気候でも耐えられる品種を選ぶことが大切です。特に、日本では冬越しできるかどうかが重要なポイントとなり、霜が頻繁におりるような地域での越冬は難しいと言えるでしょう。たくさんある種類の中から、日本での地植えに耐えられる品種をいくつかご紹介します。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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鬼面角

サボテン科セレウス属の柱サボテンです。柱サボテンは上に長く伸びる柱のような形をしており、大型で人の身長よりも大きくなることがほとんどです。西部劇などで背景にあるのは、ほとんどがこの種類です。その中でも鬼面角は生長が早く日本の地植え環境でも育つ、丈夫な品種です。市場にも出回っているので、手に入れやすいでしょう。

弁慶柱

弁慶柱はまん中に一本の太い幹を伸ばし、幹の上部で分岐するような形状です。イラストで表現されるサボテンの多くはこの種類になります。耐寒性が強く、雪や霜がおりても越冬できる特徴があり、日本での地植え栽培にも向いています。

金鯱

メキシコを原産とする丸形サボテンです。「サボテンの王様」とも呼ばれ、金色のトゲとかわいらしい丸い形で人気が高く、ファンも多い品種です。耐寒性が比較的強いため、地植えのまま越冬は可能ですが、湿気と夏の暑さや直射日光に弱い面もあるため、地植えする場合は半日陰や風通しの良い場所を選ぶなどの注意が必要です。

フィカスインディカ

ウチワのような平べったい茎が特徴のウチワサボテンの一種です。2mほどの大きさに育つこともあります。繁殖力が強いため挿し木で簡単に増やすことができ、栽培に手間がかからないのが特徴です。耐寒性がそこまで高くはないので、挿し木にする場合は暖かい時期を選ぶこと、地植えをする場合は霜が降りにくい場所を選んだり、冬越しの対策をしたりすることが重要です。

サボテンの生育環境

サボテンの生育環境

サボテンは日当たりがよく、乾燥した土地で生育することが多い植物です。ただし、直射日光が照りつけるような場所では葉焼けを起こす可能性もありますので注意が必要です。地植えで栽培する場合は、日当たりがよく、水はけの良い場所を選びましょう

サボテンの栽培に必要な土は?

サボテンの栽培には、水はけの良い土が必要です。もともと乾燥した地域で生育する植物なので、湿気の多い乾かない土では生育が難しくなります。サボテン販売の専門店には専用の土がありますし、多肉植物用の土でも使用できます。自分で配合する場合は、赤玉土:軽石:くん炭:鹿沼土を5:3:1:1の割合で配合すると水はけのよい土となるでしょう。

温度管理と冬越し

サボテンの栽培には温度管理が非常に大切になります。サボテンは5度以下になると生長が極端に悪くなるため、冬に5度を切る地域で冬越しをする場合や霜が頻繁に降りるような地域では、敷き藁やおがくずなどで対策をすると良いでしょう。昼間に出来るだけ日光が当たり、気温の上昇が期待できる場所で育てることも重要です。鉢植えなどで栽培する場合は、5度以下になったら室内にいれて管理する方が良いでしょう。ただしサボテンは、冬の寒さに当たることで花芽を分化し花を咲かせます。冬に暖房の効いた室内だけで管理すると、花付きが悪くなりますので注意が必要です。

サボテンの育て方

サボテンの育て方

ここからは、サボテンの詳しい育て方を解説します。サボテンを栽培するポイントは、温度管理と水やりにあります。乾燥した地域で生育する植物であることを念頭において、水やりをするようにしましょう。

水やりと肥料

水やりの基本は、土が乾いてからたっぷりと与えることです。春と秋は夜になると気温がグッと下がることもあるので、午前中に水やりをするのが良いでしょう。逆に夏は、昼間の気温で根が茹だってしまうのを防ぐため、夕方から夜間にかけて水やりをします。冬はほぼ断水して問題ありませんが、苗が小さいうちやあまりに乾燥している場合は、気温が高い昼間を見計らって水やりをしましょう。冬に水やりをおこなう場合は、15度ぐらいの少しぬるめの水を与えることで、根が傷つくことを防げます。肥料については、あまり必要としませんが植え替えをおこなうときに緩効性の化成肥料を少量、与えても良いでしょう。

病害虫

害虫は、花芽や新芽の柔らかい部位につきやすいので注意します。発見しだい駆除するようにしましょう。特に、カイガラムシはサボテンにとってはつきやすく、やっかいな虫です。カイガラムシは分類上、カメムシの仲間で、葉や茎にとりついて汁を吸い取ります。汁を吸われすぎると株が弱る原因となりますし、カイガラムシ自体がすす病菌などを媒介して植物の病気の原因となることもあります。その他、ナメクジもサボテンに食害を及ぼすことがありますので注意しましょう。

植え替え

サボテンの植え替え適期は春と秋です。サボテンを植え替える時は、トゲがあるので厚めの手袋や、革製のグローブを使用するのがおすすめです。植え替えをする時には、土がしっかり乾いていることを確認しましょう。土が湿っている状態で植え替えをすると、土が崩れやすく根を痛める原因になります。古い根はカットして整理しますが、太く育った根は切らないよう注意が必要です。植え替え後、すぐに水やりはせず、1週間から10日ほど十分に乾かしてから水を与えましょう。

増やし方

サボテンの増やし方は子株から挿し木で増やす方法と、種蒔きで増やす方法があります。

・子株から増やす方法

子株が出てきたら、清潔なハサミできりとって外すと挿し木にできます。外した部分から雑菌が入らないよう、すぐに挿し木せずに、1、2週間ほど切り口をしっかりと乾燥させてから植えましょう。

・種蒔きをする方法

新しく清潔で、粒子の細かい土を用意します。土を湿らせて種を均一にまいたら、ラップなどで乾燥しないように保護しましょう。発芽したら風通しの良い場所で管理し、ある程度育ってきたら定植します。

サボテンの長い栽培期間を乗り切る力に!顆粒HB-101

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に

サボテンは何年もの間、栽培を楽しめる植物です。あまり多くの肥料を必要としませんが、水はけの良い土を維持する必要があります。そのためにおすすめなのが、顆粒HB-101です。定植や植え替えの際に、一株につきひとつまみの顆粒HB-101を土に混ぜ込みます。桧やオオバコなどから抽出した天然成分がゆっくりと土に働きかけることで、ふかふかで水はけのよい土壌を維持できるのです。

まとめ

この記事では日本の環境でも地植えで栽培できるサボテンの品種のご紹介と育て方を解説しました。サボテンは原産地ではかなり過酷な環境で生育しますので、栽培する場合も準じた対応が必要となります。栽培のポイントは温度管理と水やりにあると言えるでしょう。その他には難しい手入れや多くの肥料も必要としませんので、栽培には手間も少なく、比較的育てやすい植物だと言えるでしょう。地植えで栽培すれば、雰囲気のある庭造りが可能となります。ぜひ印象的な庭造りのシンボルに、サボテンを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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