冬から春の花壇を彩る可憐な花!デイジーのご紹介

冬から春の花壇を彩る可憐な花!デイジーのご紹介

2022.10.11

冬から春にかけて、花壇などで見かけることの多いデイジー。パンジーやビオラなどと一緒に植えられていることが多く、目立つ姿ではないので見逃してしまっている方も多いのではないでしょうか?控えめですが、実は色や花の形も多様で育てやすく、花壇にも取り入れやすい花なのです。今回はそんなデイジーにスポットを当ててご紹介します。

デイジーの基本紹介

デイジーの基本紹介

デイジーはキク科ヒナギク属の一年草で、和名ではヒナギクと呼ばれます。原産地はヨーロッパや地中海沿岸の地域で、現地では多年草として長く栽培されますが、日本では夏の暑さに耐えることができないため、1年草として扱われています。品種によって花径2~8cmほどの、白や淡紅色のかわいらしい花を咲かせます。開花時期が11~5月までと長く、次々と花を咲かせるため、冬の花壇を彩る花の一つとして重宝されています。

花名の由来

デイジーは光を浴びて花が開き、中の黄色い花芯が見える性質を持ち、花の形は太陽のように見えることから「デイズ・アイ(太陽の目)」が転じて、デイジーという英語名になったと言われています。日本では、花の時期が長いことから「延命菊」や「長命菊」とも呼ばれ親しまれています。同じデイジーという名前がつく花の中でもブルーデイジーなど種類が違うものがあります。育て方や開花時期なども違うため、選ぶ時には注意をしましょう。

デイジーの利用方法

デイジーは矮性の植物で、草丈もそこまで大きくならず、地植えでも鉢植えでも栽培ができます。その大きさを利用して花壇の縁取りに列植したり、コンテナに利用したりするのが一般的です。使いやすい大きさでコンパニオンプランツとしても優秀なため、同じ時期に咲くパンジーやビオラなどと合わせて寄せ植えにするのも良いでしょう。

コンパニオンプランツとは?
コンパニオンプランツとは、共栄植物とも言われ植物同士が互いに助け合って相互に良い効果をもたらす植物のことを言います。コンパニオンプランツは相性の良い植物を近くに植えたり、混植したりしますが、その効果は以下のような点が挙げられます。
・野菜の収穫が増えたり、花つきがよくなったりする
・成長が促進される
・病虫害をふせぐ
・必要とする養分を供給する
・空間を有効活用できる
デイジーなどキク科の植物は強い香りを持つため、それを嫌う害虫を防ぎ、近くで育つ他の植物の成長を助ける効果があります。特に菜の花やストックと言った、アブラナ科の植物と相性が良いと言われています。

デイジーの品種

デイジーの品種

デイジーは大きくグローサ種とフィストゥローサ種の2つに分類されます。グローサ種の花弁は平たい形をしており、フォストゥローサ種の花弁は筒状になっているのが特徴です。

チロリアンデイジー

花径5cmほどになる大輪で、花びらが集まって丸い形で咲くポンポン咲きをするフィストゥローサ種のデイジーです。小輪の品種に比べると寒さにやや弱い特徴があります。色はピンクでかわいらしく人気の品種です。

イングリッシュデイジー

デイジーの原種にあたる品種で、花径2cmほどの小輪が一重咲きします。暖かくなると一気に白や薄紫の花が咲く、グローサ種のデイジーです。花付きが良いので、寄せ植えのベースにしたり、地植えでグランドカバーに使われたりしています。

ポンポネット

古くからヒナギクの愛称で知られているデイジーの品種です。花径3cmほど、球状で八重咲きの花を咲かせます。ポンポンとボールのようなボリュームのある花で、色は白やピンク、赤などがあります。

デイジーの育て方

デイジーの育て方

デイジーは日当たりの良いところを好む植物です。日当たりが悪いと徒長して花付きが悪くなりますので、場所をよく選びましょう。寒さには強いですが霜には弱いので、霜が降りる時期、特に地植えの場合は対策が必要です。

種まき

種まきの時期は8月から始まります。8月に種まきをすると年内には開花し始めますが、発芽するのには涼しい気候が必要なので、うまく発芽しないことも多くなります。9月以降に種まきをするのが良いでしょう。種は発芽に光を必要としますので、種を蒔いたら覆土はしないか、してもごく少量にとどめます。種はとても細かいので、水やりで流れてしまうのを避けるために底面吸水させるのが良いでしょう。

植え付け

種蒔きから栽培している場合は、本葉が2~3枚になったら植え替えができます。苗を購入する時には根が良く張っているものを選びましょう。時期的には晩秋からが植え付け時期になりますが、霜が降りる前に根付くように植え付けをするのが大切です。デイジーは水はけの良い土を好むので、植え付け前に腐葉土や堆肥などをよく混ぜ込み土作りをしておきます。地植えの場合は、株間20cmで植え付けましょう。

肥料

肥料は植え付け時と開花中に花用の肥料を施します。デイジーの開花時期は長いため、長期間花が楽しめるよう、定期的に追肥をおこなうことが重要です。

水やり

水やりは土の表面が乾いていたら、午前中のうちにたっぷりと与えます。デイジーの栽培は寒くなってからが本番ですので、午後になってから水やりをすると夜までに乾かず、霜の原因になることがあるので注意しましょう。水はけを好むデイジーですが、水切れには弱いので、土の状態はしっかりと確認することが大切です。

花の手入れ

冬の寒い時期にも花を咲かせますが、暖かくなった3月からが花の最盛期になります。花が終わったら、花がらはこまめに摘み取ると次々と新しい花をつけます。一つの株からいくつもの花を咲かせるので、花がら摘みをすることで長く花を楽しむことができるのです。

病害虫について

病害虫について

デイジーの栽培中に気をつけるべき病害虫は多くはありませんが、株をダメにしてしまうことがあるので、注意は必要です。

アブラムシ

デイジーが被害を受けやすいのはアブラムシです。3月から5月、花が一番咲く時期になると多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉の裏などにくっつき、汁を吸うことで株を弱らせてしまいます。ほっておくと大量に発生しますので、見つけ次第駆除しましょう。

菌核病

カビが原因の病気で侵されると茎が水に浸されたように軟化し、最終的には枯れてしまいます。病気が進むと葉にネズミの糞のような米粒ほどの黒い菌核が出てくるのが特徴です。気温が20℃前後の多湿な条件で発生することが多い病気ですので、水はけの良い土壌作りをすること、花がら摘みをこまめにおこなって風通しをよくすること、マルチを利用して菌が飛散しないようにすることなどの対策で予防しましょう。

長い開花時期を乗りきる力に!HB-101

天然植物活力液HB-101
天然植物活力液HB-101

デイジーは冬から春にかけての長い期間、花をつける植物です。長期間、美しい花を咲かせるには定期的な追肥が必要になります。デイジーは葉が地面近くに広がるため、追肥は液体のものをかけるように施すのが便利です。HB-101は、原液を1000~1万倍に薄めた液を月に2回程度、水やりの時にかけるだけなので手軽に花に活力を与えることができます。

まとめ

この記事ではデイジーの基本的な情報や育て方についてご紹介しました。栽培についてのポイントは水はけの良い土壌作りと開花中の追肥、そしてこまめな花がら摘みの3点になります。ポイントを押さえれば初めての方でも育てやすく、寒さに強い丈夫な花です。冬から春にかけて花壇の彩りに、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。

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