家庭菜園で作る!小カブの育て方をご紹介します
2019.12.03
カブと言えば、主に浅漬けや酢漬けなど、漬物として昔から親しまれてきた野菜です。数多くの品種がありますが、中でも「小カブ」と呼ばれるものは、直径5~6cmくらいのものをさします。色は白や赤、紫などあり、また、形も丸いものから細長いものまで多種多様です。ビタミンCを多く含むことで知られていますが、葉の部分はさらに栄養が豊富で、浅漬けにするときは彩りも兼ねて葉も一緒に漬け込まれることも多くなっています。そんな家庭菜園での小カブの育て方についてみてみましょう。
小カブを育てる時期
小カブが好む気候は、15~20℃の涼しい時期です。そのため真夏は避けましょう。種をまく時期は、春まきと秋まきがありますが、家庭菜園では作りやすさから秋まきがおすすめです。種をまいてから収穫まで、50日前後です。一気に種をまかずに1週間程度の間隔で数回に分けると収穫時期がずれるため、長い間収穫を楽しむことができます。
小カブの種の選び方と植え付けのコツ
カブは苗から移植することができません。そのため、種をまいて育てます。土は事前にふるいなどを使って粒をそろえておくと、形のきれいな小カブが収穫しやすくなります。種まきは、“点まき”か“筋まき”で行うのが育て方のポイントです。
・点まき
空き缶などで土にくぼみをつけて、そこに4~5粒ほど種をまいてきます。種をまく間隔は10~20cmと広めに取るので、間引き(※1)の際に手間がかかりにくいのが特徴
・筋まき
間引いた(※1)苗を料理に使いたいときは、筋まきがおすすめです。条間(※2)は10~15cm程度にし、深さ5~10mm程度の溝を、棒などを使ってつけます。
種をまいたら土を被せます。厚さは1cm以下にし、水やりなどで種が表面に出てしまわないよう、手のひらなどを使って軽くおさえてあげます。その後、たっぷりと水をあげてください。
小カブの水やりと追肥のコツ
・発芽するまでは、水やりはこまめに行います。
・ここで水を切らさないようにすることが、発芽率が高くなるコツですので気を付けてください。
・小カブは成長初期からリン酸を含む肥料をあげると、肥大がよくなります。また、追肥は間引きをした後に成長を見ながら行います。液体肥料を1週間間隔で2~3回与えます。
・追肥をしたら、土はそのたびに株元に軽く寄せてあげてください。
小カブの害虫対策
小カブは幼苗期に害虫が発生すると、被害が一気に広がってしまうので注意が必要です。そのため、種まきの直後から、防虫ネットや寒冷紗をかけておくと安心です。また、コンパニオンプランツ(※3)として、レタスなどのキク科の野菜や、ニンジンなどのセリ科の野菜を近くに植えておくのもアブラナ科の野菜である小カブが好きな虫には有効です。害虫は、見つけたらすぐに対策を行ってください。葉の異変を見つけたら、葉の裏など、細かいところまで良く観察して、早期発見を心がけてください。
小カブのお世話
小カブは、種まき後4~5日ほどで発芽します。ある程度成長したら、間引きを行います。小カブの間引きは、根を太らせるための大切な作業です。点まきを行った場合は本葉が2~3枚になったころに、筋まきの場合はすべての芽が出たころに1回目の間引きを行います。
筋まきの1回目は、2~3cm程度の本葉同士が重ならないくらいの間隔に間引きます。このとき、小カブが倒れないよう、まっすぐに育つように土寄せをします。点まきの1回目、筋まきは2回目、本葉が2~3枚に成長したら、1か所につき育ちの良い苗を3本だけ残します。ほかの苗はすべて間引いてください。
密集した芽を強引に引き抜くと、ほかの苗の根が絡まって残したい苗まで引き抜いてしまう場合があります。その際は、ハサミを使用し苗を切り取るようにしましょう。間引いた後には、土寄せを忘れずに行ってください。最後は、本葉が5~6枚になったころに行います。株と株の間を8~10cm程度確保し、1本のみ残します。ここまでくると苗もしっかりと根付いているので、ハサミなどを使い根元から切ります。
小カブの収穫
小カブは、種をまいてから50日前後で収穫ができます。見た目で判断する場合は、首の部分を少し掘ってみて、根の直径が5~6cmくらいになれば収穫の最適期です。大きくなりすぎてしまうと、「す」(※4)が入って、中がスカスカになってしまいます。「す」が入ると食味も落ちてしまいますので、タイミングに注意しましょう。
「す」が入っているかどうかは、外葉をちぎって確認できます。葉柄の断面に空洞があるかどうかで判断してください。収穫は、葉の付け根を手でつかんで引き抜きます。大きくなったものから順に収穫していきましょう。一度ですべての小カブを収穫しない場合は、引き抜いた穴は必ず埋め戻しておきます。
小カブを家庭菜園で育てる時は!植物活力液HB-101
小カブの育て方のポイントは、間引きの後か葉が5枚くらいになった頃に追肥を行う事です。私は植物活力液のHB-101を使用していますが、毎回柔らかくて甘みがある小カブが収穫出来ています。
HB-101は杉や檜(ヒノキ)、松、オオバコなどから抽出したエキス成分により植物の活性化を促す活力剤。植物の栄養素に欠かせない微量要素も含んでいるので植物の成長や土壌微生物の活性化を促すとされています。化学物質などを使用していない為、より自然に近い栽培が可能になります。ぜひ家庭菜園で小カブを育てる際には、植物活力剤HB-101を試してみてください。
まとめ
小カブの栽培法についてご紹介しました。連作障害(※5)を避けるために同じ場所での栽培間隔を1年あけるようにするという注意点はありますが、栽培期間が短く、また路地でもプランターでも生育できるため、手軽に栽培ができます。初心者でも安心して育てることができますので、ぜひ挑戦してみてください。
※1 発芽後、あるいは植物体が成長したときに込み合っている株を抜きとったり、茎を切りとったりして間隔を広げること
※2 作物を植えつけた列を条(じょう)といい、条と条の間隔のこと
※3 育てたい野菜や花のそばに植えることでよい影響をもたらす植物のこと
※4 芯 (しん) にできる隙間
※5 同じ場所に同じ野菜、または同じ科の野菜を栽培すること