モロヘイヤを家庭菜園で育てる際の注意点とは?栽培のコツも解説

モロヘイヤを家庭菜園で育てる際の注意点とは?栽培のコツも解説

2024.09.24

ホームセンターなどで種や苗が手に入りやすく、初心者にも育てやすいモロヘイヤは、栄養が豊富であるため夏にぴったりの野菜です。家庭菜園で野菜を育てるメリットは、収穫をする楽しみやいつでも抜群の鮮度を楽しむことができる点です。モロヘイヤを家庭菜園で育てることで、料理やスムージーとして楽しむことができる反面、モロヘイヤには毒が含まれている部分があるため注意が必要と言えます。 今回は、モロヘイヤを家庭菜園で育てる際の注意点について詳しくご紹介します。

モロヘイヤはどんな野菜?

モロヘイヤはどんな野菜?

独特のねばりけがあるモロヘイヤは、栄養満点で青汁の原料にも加えられることも多い葉物野菜の一種です。日本でモロヘイヤが普及し始めたのは、1980年代ごろです。多くの人に認知され始めた理由は、モロヘイヤの栄養価の硬さと育てやすさによるものでした。
日本では歴史が浅いモロヘイヤですが、かつては、絶世の美女と名高いエジプトのファラオ・クレオパトラも美しさと健康のためにモロヘイヤを好んで食べていたという逸話が残されています。インドを原産地とするモロヘイヤには、特にβ-カロテンとカルシウムが豊富に含まれています。
モロヘイヤに含まれているβ-カロテンは、ほうれん草の2倍以上、カルシウムは100g中170mgも含まれています。食物繊維も豊富に含まれているため、食べることで便秘の改善や美肌効果、老化防止、皮膚や粘膜を健康に保つ効果も期待できるのです。

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家庭菜園でモロヘイヤを育てる時の注意点

家庭菜園でモロヘイヤを育てる時の注意点

栄養満点で夏バテ防止に効果もあるとされるモロヘイヤですが、まだ出たばかりの若い芽やさや、種子には「ストロフェチジン」という毒があるため、家庭菜園で育てる際は収穫や管理に注意が必要です。特に、犬や猫といったペットを飼っていたり小さいお子さんがいたりする家庭は、誤飲を防ぐために手の届く場所にモロヘイヤを置かないようにすることがおすすめです。
毒がある部分のモロヘイヤを食べてしまった場合、嘔吐や動悸、下痢といった中毒症状が見られます。過去にはモロヘイヤの実を葉と一緒に食べてしまった牛が死んでしまう事件もあり、心不全が起こるリスクもあります。モロヘイヤは、必ず葉と茎のみを食べるように心がけることが大切です。

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家庭菜園でモロヘイヤを育てる時の4つのポイント

家庭菜園でモロヘイヤを育てる時の4つのポイント

モロヘイヤは初心者でも育てやすいため、家庭菜園にも選ばれることが多い野菜です。プランターでも育てやすいため、ベランダや軒先などのちょっとしたスペースでも育てることができるでしょう。夏にかけて鮮やかでスタミナがつく葉をたくさん茂らせるため、必要な分を収穫してすぐに調理することができます。
ここでは、家庭菜園で上手にモロヘイヤを育てる4つのポイントについて詳しくご紹介します。

1.種まきと植え付けは25℃以上になってから

1.種まきと植え付けは25℃以上になってから

モロヘイヤの種が発芽する気温は、25〜30℃です。苗の植え付け時期も、気温が低く寒いと枯れてしまう恐れがあるため、暖かい時期に行いましょう。
事前に一晩、モロヘイヤの種を水に浸しておくことで、発芽を促すことができます。モロヘイヤの種は小さいため、飛ばされないように注意しながら、苗ポッド1つにつき4〜6粒ほど撒きましょう。成長するにつれて、芽が小さいものを間引いていき、最終的に大きく丈夫そうな1株を家庭菜園で育てるプランターに植え付けていきます。
モロヘイヤは、横にも縦にも広がって大きくなるため、準備するプランターは長さ60〜70cm、深さ30cmほどのものを選ぶことがおすすめです。プランターの下にレンガを2つ置いて、隙間を大きくすることで暑さ対策や蒸れ対策になるため、コンクリートの地面での栽培が行いやすくなるでしょう。

2.水やりは土が乾いたらたっぷりとあげる

2.水やりは土が乾いたらたっぷりとあげる

モロヘイヤは、基本的に乾燥に強い野菜とされていますが、水切れ状態が続くと葉が硬くなってしまうため注意が必要です。プランターの土の表面が乾いている場合は、水をたっぷりとあげることが大切です。固くなったモロヘイヤは、調理がしにくくなる恐れがあります。種まきをした際や苗の植え付け後は、鉢の底から水が滲み出るくらい、たっぷりとあげましょう。
特に乾燥しやすい夏場は、一日2〜3回の水やりを行うことが大切です。基本的に朝と夕方の涼しい時間帯に水をあげるようにすることがおすすめです。乾燥防止のために、土の上に藁を敷いておくのも効果的です。気温が高い昼に土の乾燥が心配な場合は、涼しい日陰にプランターを移動させて水やりをするようにしましょう。

3.摘芯も大切

3.摘芯も大切

モロヘイヤは、成長スピードが早いため、より栄養満点な葉を育てるために摘芯をする必要があります。放置しているとモロヘイヤが数mにまで成長することもあるため、プランターが不安定になって倒れないようにするためにも摘芯が大切と言えるのです。モロヘイヤの草丈が30cm以上になった場合、摘芯を行うようにしましょう。
モロヘイヤの摘芯は、主茎の先端をカットすることで、より美味しい葉が成長しやすくなります。摘芯を行うことで、わき芽が左右に伸びるようになるため、摘芯から1週間ほどしたら伸びたわき芽の柔らかい葉を収穫しましょう。

4.モロヘイヤの葉を食べに来る害虫に注意!

4.モロヘイヤの葉を食べに来る害虫に注意!

モロヘイヤを家庭菜園で育てる時は、害虫にも注意が必要です。人がモロヘイヤの葉を食べて美味しいと感じるように、虫にとってもモロヘイヤはごちそうです。モロヘイヤは、比較的病害虫に強い野菜ではありますが、コガネムシやハダニ、アブラムシといった害虫がつくことがあります。
必要に応じて、駆除剤などを散布しましょう。また、湿気が多い場所はハダニが葉につきやすく、病気にもかかりやすい環境と言えます。モロヘイヤのプランターを置く場所は、風通しの良い場所に置くことがおすすめです。

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まとめ

まとめ

モロヘイヤは、暑い夏を元気に乗り切るために効果的であるため、家庭菜園で育てる野菜の中でもおすすめの種類です。茹でることで犬のフードにも加えることができるため、家族みんなで新鮮で美味しいモロヘイヤを楽しむことができます。
一方で、種子やさや、若い芽には毒があり、食べると中毒になる恐れがあるため、家庭菜園で育てる場合は注意が必要です。食べるのは熟した葉や茎のみにし、ペットや子どもの手が届かない場所で栽培することで、いつでもモロヘイヤを楽しむことができます。夏が近づく頃に野菜を育てたい場合は、ぜひモロヘイヤを検討しましょう。

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