寒さに強いハーブ3選!次の春まで楽しもう♪
2020.09.08
見た目の可憐さと、料理にクラフトにと利用できる便利さが魅力のハーブ。せっかく育てたのに冬の寒さで枯れてしまった…そんなことになったら悲しいですよね。 そんなときは、冬の寒さに負けない強い性質のハーブを選んで育ててみましょう!実はハーブには、寒さに強い品種がたくさんあるんですよ。 関東の冬であれば、特別な対策をしなくても越冬できるハーブを3つ選びました。あわせて寒さに強いハーブの選び方もご紹介します。
寒さに強いハーブ1 レモンバーム
ミントに似た姿のレモンバームは、寒さに強い性質で成長が早いためとても育てやすいハーブです。
レモンバームという名の通り全草に爽やかなレモンの香りがあり、収穫した葉はハーブティーに利用することができます。
レモンバームの育て方
レモンバームは半日陰から日なたで育ちます。アルカリ性の水はけと水持ちのよい土に植え付けましょう。
レモンバームの冬越し
レモンバームは寒さに強いため、関東以南での越冬対策は不要です。多少の霜で枯れることはまずありません。
冬の寒さにあたると、葉が少なくなったり地上部が枯れたりします。しかし地下茎は生きていますので、ごくごくたまに水やりをしましょう。
レモンバームを育てるときのポイント
レモンバームはミントと同様、地下茎でどんどん増える強いハーブです。そのため、地植えにすると増えすぎて困ってしまうこともあります。鉢植えにしたほうが管理がしやすくおすすめです。
また、ふやしたくない場合は花を摘んでしまいましょう。花ができるとこぼれ種で自然に増えてしまうことも。それだけ強いハーブなのです。
レモンバームは日当たりが好きなハーブではありますが、夏の暑さは少々苦手です。
夏は、昼間や西日からは日陰になるような場所においてあげたほうが調子が良くなるでしょう。
寒さに強いハーブ2 チャイブ
チャイブはネギやアサツキの仲間で、スープの浮身などに使える薬味ハーブ。寒さに非常に強い性質で、北海道にも自生しています。
こねぎをさらに細くしたような繊細な葉と、春に咲くピンク色のポンポン型の花が可愛らしいチャイブ。チャイブは葉だけでなく花もエディブルフラワーとして食べることできる、利用価値の高いハーブです。
チャイブの育て方
日当たりがよくアルカリ性の肥えた土を好みますが、性質が強いためどんな土壌でも育つことができます。
チャイブは乾燥に弱いため、特に活着までは水を切らさないようにしましょう。真夏も水不足でしおれがちですので注意が必要です。
チャイブの葉が黄色くなったら追肥が必要です。花が咲いたあとに、遅効性の肥料を株元に与えましょう。
チャイブの冬越し
寒さに強いため、特別な防寒対策をしなくても冬を越すことができます。
冬の寒さで地上部は枯れますが、根は生きています。完全に鉢が乾いていることを確認のうえ、1,2週間おきくらいを目安に水やりをしましょう。地植えの場合、水やりは不要です。
チャイブを育てるときのポイント
チャイブは初夏に花をつけますが、葉を利用したい場合は花を咲かせないようにつぼみを摘み取ってしまいましょう。花が咲くと葉が硬くなり食感が悪くなります。
寒さに強いハーブ3 ワイルドストロベリー
ワイルドストロベリーはイチゴの野生品種。かなり寒さに強く、北海道では野生化しているほど。性質も強いのが特徴でかなり育てやすいハーブです。
実を食用にできるだけでなく、かわいらしい花と実で観賞用としても優れています。可憐な外見とはうらはらに、病気にも虫にも強いたくましさがあります。
ワイルドストロベリーの育て方
肥沃な土を好みます。植え付けるときは腐葉土を多めに施しましょう。日照は半日陰から日向まで、幅広い場所での生育が可能です。
極度の乾燥には弱いので、鉢の土が完全に乾いたら水をあげるようにしましょう。
ワイルドストロベリーの冬越
ワイルドストロベリーは葉を落とさずに越冬します。寒さに当たる前に、葉を剪定しておくと株への負担が少なくなります。
冬は水の蒸発も少ないため、水やりは控えめにしましょう。
極度の乾燥状態にしないように気をつけていれば、それ以外の対策はいりません。
ワイルドストロベリーを育てるときのポイント
ワイルドストロベリーは、ランナーを伸ばしてどんどん増えます。
ランナーとはワイルドストロベリーからでるつる状の芽のこと。下の写真はうち我が家ののホワイトワイルドストロベリーのランナーです。
ランナーの先が地面につくと、簡単に根付いてしまうのでどんどん株が増えていきます。その強い繁殖力は、防草シートをしいた砂利の上でも増えてしまうほど。
ワイルドストロベリーを地植えにするとあっという間に増えてしまう可能性があるので、鉢植えの方が管理がしやすくおすすめです。
寒さに強いハーブの見分け方
ハーブを買うときに必ず確認してほしい項目。それは生育温度と耐寒性です。
耐寒性があるハーブは寒さに強い性質をもち、関東以南であれば問題なく冬越できるものがほとんどです。
商品タグに「耐寒性」の表示があることも多いですが、購入時にわからない場合は店員さんに聞くなどして確認しましょう。
寒さに強い性質であるかを表すを耐寒性は、おもに3段階に分けられます。それぞれ次のようなおおまかな基準があります。
● 耐寒性植物…東京の路地で越冬できる植物。寒さに強い性質を表します。0度以下の寒さにも耐えることができます。
● 半耐寒性植物…防寒対策をすれば戸外で越冬できる植物。0度前後の寒さまで耐えます。
● 非耐寒性植物…寒さに弱い植物。関東以北では戸外の越冬がかなり難しいです。
耐寒性を住んでいる地域の冬の寒さと合わせて確認し、ハーブを選びをするのがポイントです。
耐寒性の高いハーブなら冬越しは簡単!次の春もハーブを楽しもう♪
寒さに強いハーブを選べば、冬越の心配をせずにハーブを楽しむことができます。ハーブは性質も強いものが多いので、日々のお世話も簡単なところが嬉しいですね♪
耐寒性のあるハーブは、冬の寒さにあてることでよりたくましく、強い株になっていきます。
寒い冬を乗り越えたハーブが春に芽吹いていくのを見るのは、とても嬉しいものですよ。
今回ご紹介した寒さに強いハーブたちは、ティーに、料理にと大活躍させることができます。
育てるだけではなく、使う楽しみもある寒さに強いハーブたち。ぜひあなたのお庭でひと鉢育ててみませんか。