家庭菜園でも気軽に取り入れられる!コンパニオンプランツの組み合わせと効果

家庭菜園でも気軽に取り入れられる!コンパニオンプランツの組み合わせと効果

2020.07.14

家庭菜園での悩みの種が連作障害です。コンパニオンプランツとは、育てたい作物や花木の側に相性の良い植物を一緒に植えることによって、作物の味も良くし、病害虫の防除にも役立ち、生育にも良い作用があるのです。家庭菜園でも無農薬で栽培することも可能です。コンパニオンプランツは植物に及ぼす障害を防ぐ手段のひとつとして大いに期待できる手段です。家庭菜園で作りたい作物とコンパニオンプランツとの相性の良い組み合わせと効果についてご紹介します。

家庭菜園・コンパニオンプランツとは

家庭菜園・コンパニオンプランツとは

「コンパニオンプランツ」という耳慣れないフレーズは、作物などを栽培する上で種類の異なる植物を一緒に植えることにより、その植物の植生と、必要としている養分や微生物の違いによって、お互いに良い影響を与え合う組み合わせのことを表す言葉で「共栄作物」や「共存作物」ともいわれます。
家庭菜園で作物を作る際に、畝の列に隣り合う様に違う種類の植物を植える「間作」と呼ぶものと、株同士の間々に違う種類の株を挟む様に植えてゆく「混植」という方法があります。但し、後述しますが、植物同士に良い影響を及ぼしあう相性がありますので確認をする必要があります。

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家庭菜園・コンパニオンプランツの効果

家庭菜園・コンパニオンプランツの効果

家庭菜園で作物を作る際にコンパニオンプランツを利用することにより、生長を助けて元気な作物を収穫することができます。それぞれの野菜には特定の病害が発生しやすく、発生する害虫などもそれぞれ異なります。その様なそれぞれの植物の特性を利用して栽培することによってお互いに良い影響を及ぼすのです。
家庭菜園においてコンパニオンプランツを利用することによって、植物の生長を助け、病害虫の予防、栄養分の補給の促進などがあります。

生長の促進

異なる植物同士を混植することにより、それぞれの栄養分や土中の微生物が互いの植物に良い影響を与え合うことにより生長を促します。

病気の予防

例として、ネギ科の植物の根には抗生物質を出すといわれる微生物が共生しているといわれ、他の植物と一緒に植えることによって病原菌を減少させたり、寄せ付けない効果があるとされています。他にもある対抗植物によって病気を防ぐことのできる植物があります。

害虫防除

家庭菜園などで発生する害虫は大抵の場合、植物が放つ匂いによって発生します。忌避植物と呼びますが、キク科やセリ科、シソ科など香りを放つ作物と混植すると予防効果が期待できます。花のマリーゴールドなどは地上部の匂いと根には殺虫成分がありますので、土中に発生するセンチュウにも防除効果があるとされます。家庭菜園では花も楽しめる必須アイテムです。

栄養分の補給効果

雑草とされていますが、“レンゲソウ”やマメ科植物の“カラスノエンドウ”の根には「根粒菌(空気中の窒素分をアンモニアなどに変えて肥料成分を作る)」が付いていますので、堆肥(緑肥)として土に混ぜ込んでおくと土中の微生物が増殖して活発に活動することによって肥沃な土壌となり、作物の生長に良い影響を与えます。

家庭菜園・コンパニオンプランツの使い方

家庭菜園・コンパニオンプランツの使い方

家庭菜園の様な狭いスペースで作物を作る時には、1種類のみ野菜を作るよりは数種類の野菜を
混植や間作をして、多種の野菜を作る方が効率的です。組み合わせを間違えなければ病害虫などの障害も防げます。
家庭菜園などでのコンパニオンプランツの使い方としては、植物はそれぞれ生長の仕方や大きさにも差があり、根の張り方、養分の吸収の仕方、日照の条件なども違いがあります。家庭菜園に植えたい作物は何かを決めたら、その作物と相性の良い植物(コンパニオンプランツ)を考えます。植えるものが決まったら植物同士の間隔と配置を考えます。

植え付け方

家庭菜園での植え方としてオーソドックスな方法は、大きく生育した時を考えて間隔を考えて、2種類以上の作物苗を交互に植えてゆくことです。ネギ類をコンパニオンプランツとして利用する場合は、根からの微生物による抗生物質の効力を発揮させる意味で、作る野菜と同じ植え穴に少量のネギ類を一緒に植え付けて根同士が絡み合う様にします。マリーゴールドなど害虫防除の効果が認められる植物は、生育させたい作物の周りに囲む様に植えると効果が期待できます。

家庭菜園・コンパニオンプランツの相性

家庭菜園・コンパニオンプランツの相性

家庭菜園でのコンパニオンプランツを利用して作物を植え付ける場合には、それぞれの植物には相性があります。家庭菜園で一般的な作物とコンパニオンプランツとの組み合わせと効果を挙げるのと同時に、相性が悪く一緒に植えると悪影響が考えられる植物がありますので、注意したい植物もまとめてみました。

家庭菜園での効果的な組み合わせ

作物 コンパニオンプランツ 見込める効果 避けたい植物(理由)
ナス ネギ類 土壌中の病原菌を防ぐ トウモロコシ(生育不良)
マメ科植物
パセリ 害虫防除
キュウリ ネギ類 土壌中の病原菌を防ぐ インゲン(線虫害)
ラデッシュ 害虫防除・乾燥防止
トマト ネギ類 土壌中の病原菌を防ぐ ジャガイモ(生育不良)
ピーマン ネギ類 土壌中の病原菌を防ぐ
マメ科植物・ルッコラ 生育促進
ホウレンソウ ネギ類 病害防除
小松菜 ネギ類 土壌中の病原菌を防ぐ
カブ 生育促進
シュンギク アブラナ科植物 害虫防除
チンゲンサイ シュンギク 害虫防除
カブ ニンジン・バジル 害虫防除
小松菜 生育促進
玉ネギ ニンジン 害虫防除
クリムソンクローバー 〃(アザミウマ)
ニンジン マメ科植物 生育促進 インゲン(線虫害)
ゴボウ・カブ 害虫防除
大根 アブラナ科植物 害虫防除 ネギ(生育不良)
スイカ ネギ類 土壌中の病原菌を防ぐ インゲン(線虫害)
キャベツ キク科植物(シュンギク・レタス) 害虫防除(蝶類・コナガ) ゴマ(生育不良)
白菜
レタス セリ科(ニンジン) ニラ(生育不良)
インゲン豆 ルッコラ 生育促進
枝豆 シソ科植物(バジル) 害虫防除
カボチャ ネギ類 土壌中の病原菌を防ぐ
イチゴ ニンニク 病害虫防除 ニラ(生育不良)
作物全般 マリーゴールド 害虫防除 ハーブ類(生育不良)

家庭菜園・コンパニオンプランツの注意点

家庭菜園でコンパニオンプランツを利用して病虫害や生育障害を防ぐには、ただ単にコンパニオンプランツを作物と一緒に植え付ければ良いという訳ではありません。地域にもよる環境の違いが生育にも大きく差異を生じます。家庭菜園で育てたい作物とコンパニオンプランツが同じ草丈であった場合、日照が十分に得られないために、却って生育に不良を起こしてしまいます。家庭菜園で混植する時には草丈に違いがあるものを選ぶ必要があります。
一年草の作物と多年草の作物では、多年草の方に生育能力が高いので、一年草の植物が委縮してしまうこともありますから、よく観察して多年草を間引きするなどした方が良いこともあります。また、家庭菜園で多数の作物を混植する場合、間隔が狭いと生長した株が混みあってしまい、風通しが悪くなり、却って病虫害の発生に繋がりかねませんので注意が必要です。

まとめ

コンパニオンプランツとは、性質の異なる植物を一緒に植え付けることによって、生育を助け、病虫害の被害を少なくする方法として家庭菜園では特に効果的な方法です。但し、むやみに違う植物を混植すれば良いという訳ではありません、それぞれの植物にあった相性というものがありますから、家庭菜園では、植える場所の環境とコンパニオンプランツの性質などを良く確認して利用することが望ましいことです。

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