種と苗の違いって?育てるならどっちがいいの?全部教えます♪

種と苗の違いって?育てるならどっちがいいの?全部教えます♪

2020.08.21

ホームセンターのガーデニング売り場に行くと、植物の種と苗が売っています。種から育てるのと、苗から育てるのでは準備するものや育て方に大きな違いがあるのを知っていましたか? 結局どっちから育てるのがいいの?違いは何?それぞれのいい点、注意すべき点を解説しながら、種から育てたときと苗から育てたときの違いについてお答えします!

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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種から?苗から?選び方の違い

種から?苗から?選び方の違い

種から育てる場合と苗から育てる場合では最初の選び方から違いがあります。

種を選ぶときのポイント

種を選ぶ一番のポイントは、種まきの時期を考えること。
苗と違って、ほしい植物のものがほぼ一年中手に入る種。種蒔き時期を考えないと「せっかく買ったのに半年後じゃないと蒔けない…」なんてこともあります。
育てるものの生育サイクルを考えて購入するようにしましょうね。

苗を選ぶときのポイント

苗を選ぶときは、できるだけ実物をみて購入することがポイントです。
理由は、外で栽培されているものなので病害虫の心配が考えられるから。
買いたい植物の苗を見つけたら、手に取って次の点をチェックするようにしましょう。

● 虫がいないか
● 葉の裏に虫の卵がついていないか
● 病気の症状が出ていないか
● 新芽が青々として元気か
● 根張りがいいか
(ポットを外して根の状態を見るときは、店員さんに許可をとってからにしましょう)

苗はネットでも手に入ります。実物を見れない場合、できるだけ信頼できるお店から買うようにしてください。

種から?苗から?用意するものの違い

種から?苗から?用意するものの違い

種から育てるときと苗から育てる時で、準備するものが違います。
ここではプランター栽培をするときを例にとって、用意するものの違いを説明します。

種から育てるときに準備するもの

種から育てるにはプランターに直接巻く方法もありますが、失敗の少ないセルトレー(または育苗トレー、育苗ポット)を使った方法を紹介します。下の写真がセルトレーです。
セルトレーまたは育苗トレー、育苗ポット

● セルトレーまたは育苗トレー、育苗ポット
● 種まき用用土
● ポリポット
● 用土
● ジョウロ
● プランター
● スコップ

種まき用土は専用のものが売られています。植え付け用の用土とは異なるものを準備しましょう。
種まき専用の土を用意するのは、種を病気や害虫から守るためです。
種の中には発芽するのに十分な養分が含まれているので、種まきの土に肥料分は必要ありません。種まき専用の、肥料分が少なく清潔な用土を準備しましょう。

苗から育てるときに準備するもの

苗から育てるときに準備するものはシンプルです。
すでにある程度育っているため、苗の大きさにあったプランターと用土を用意してあげれば問題ありません。

● プランター
● 用土
● ジョウロ
● スコップ

種から?苗から?育て方の違い

種から?苗から?育て方の違い

種から育てるのと苗から育てるのでは、その方法が異なります。具体的な違いを見ていきましょう。

種からの育て方

1. 育苗トレーに種まき用土を入れ、種を蒔きます。
2. 風通しのよい明るい日陰に置き、土を乾かさないように水をやります
3. 発芽したら間引きを行います。生育の悪いものや、密になりすぎている苗を抜きましょう。
4. 本葉が生えたら、用土を入れたポリポットに移し替えます。
5. 本葉が茂ってきたら、定植位置に移し替えます。
6. たっぷりと水やりをします。

苗からの育て方

1. 購入した苗は、自宅到着後すぐにたっぷりと水やりをします。
2. ふたまわりほど大きいサイズのプランターに植え替えます。
3. たっぷりと水やりをします。

種と苗、おすすめポイントと注意点の違い

種と苗、おすすめポイントと注意点の違い

種から育てるときと苗から育てるとき、どちらにもおすすめすべきポイントと、注意点があります。
違いを比べてみましょう。

種と苗、おすすめポイントの違い

種から育てる一番のおすすめポイントは、小さい種から大きな苗になっていく工程をじっくり楽しめること。
苗より時間も手間もかかることが多いですが、無事に開花や収穫まで迎えられたときの喜びは非常に大きいです。

一方、苗から育てるおすすめポイントは、手間と失敗が少ないこと。特に栽培初心者にはおすすめです。
しっかりと成長した状態からスタートすることができるため、状態の良い苗を選べれば比較的失敗が少なく植物を楽しめます。

種と苗、注意点の違い

種から育てる注意点は、買う前に栽培環境にあっているかを調べる必要があること。
実物を見て買うことの多い苗と違い、手軽に買えてしまう種は「買ったけど、無理だった」ということになりがちです。種を買うときには、育てたい植物の情報をしっかりと確認してから買うことをおすすめします。
苗から育てるときの注意点ですが、苗の選び方を知っておく必要があるということ。
苗は買ってからのお世話は楽ですが、最初の苗選びがとても重要になります。値段も種よりは高い分、しっかりと状態を確認してから購入するようにしましょうね。

結局種と苗どっちがいいの?違いを理解してどっちがいいかを選ぼう!

種と苗の違いはわかったけど、結局どっちがいいの?それぞれの違いを踏まえてお答えします。

忙しい人・栽培初心者は、苗のほうがおすすめ
栽培に時間をかけられる人は種がおすすめ

苗は開花、結実までの失敗が少なく、植物を育てる楽しみを知ることができるので、栽培初心者はまずは苗を買って育ててみるのが良いでしょう。
うまくいけば、苗から育てた植物の種を採取して、次は種からの栽培をすることもできますよ。
種からの栽培と苗からの栽培はたくさんの違いがありますが、どちらにも特有の良さがあります。
その違いを理解して、自分にあった植物を楽しみましょう!

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