パクチーは家庭菜園向きのハーブ!育てるコツを詳しく解説

パクチーは家庭菜園向きのハーブ!育てるコツを詳しく解説

2024.09.10

独特な香りが特徴のパクチーが、好きという方も多いのではないでしょうか?健康と美容に効果があるため、今女性の間でブームとなっているパクチーは、実は園芸初心者でも育てやすいハーブでもあるのです。市販の種や苗を植え付けから収穫まで特別な手間はほとんど必要ありません。プランターで育てることで、ベランダ栽培も可能になります。 今回は、新鮮なパクチーを楽しめる家庭菜園での育て方について詳しくご紹介します。

パクチーはどんな植物?

パクチーはどんな植物?

パクチーは、欧米でコリアンダーと呼ばれるセリ科のハーブの一種です。原産国は、地中海沿岸。日本には平安時代に輸入されたとされ、中国では香菜(ツァンサイ)と呼ばれています。ベトナム料理やタイ料理、メキシコ料理にも使われる食材です。
独特な風味により好き嫌いがかなりはっきりと別れる一方で、体内に溜まった老廃物の排出を促すデトックス効果と美肌に効果がある栄養価が豊富に含まれているため、日本では女性を中心に人気を集めています。パクチーにハマり、自宅の食事にもパクチーを取り入れたいと考えている人もいるのではないでしょうか?
海外では薬味程度に少量で使われることが多いパクチーですが、実は肉料理や魚料理の香り付けとしても相性抜群です。和食にはないエキゾチックな風味が魅力の野菜と言えるのです。

パクチーは家庭菜園向きの植物!

パクチーは家庭菜園向きの植物!

初心者でも育てやすく家庭菜園向きとされるパクチー。秋と春に植えることができ、成長スピードも速いという特徴もあります。コンパニオンプランツとして、キャベツやトマト、イチゴとの相性が良いため、複数の野菜の栽培を楽しみたいという方にもおすすめです。
ここでは、家庭菜園向きであるパクチーの育て方について詳しく解説します。

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パクチーの発芽適温は20~25℃

パクチーの発芽適温は20~25℃

暖かい場所を好むパクチーの発芽適温は、20〜25℃です。春にパクチーを家庭菜園で育てる場合は3〜6月、秋に育てる場合は9〜10月に種まきをしましょう。
パクチーの根は、土の中でまっすぐ下へと伸びるため、深さがあるプランターを準備することが大切です。複数のパクチーを植えてもぎゅうぎゅう詰めにならないように幅50cm、深さ20cm程度のプランターを用意しましょう。直射日光が当たらない、風通しの良い場所にプランターを置くことがおすすめです。
パクチーの種は、2つの半球状の種がくっついているという特殊な形をしているため、事前に割る必要があります。キッチンペーパーなどで種を包んでから机などの平らな場所にゴリゴリと転がすことで簡単に2つに割ることができます。撒く前に一晩水につけておくことで、より発芽を促すことができるためおすすめです。

パクチーに適した土作りと肥料

パクチーに適した土作りと肥料

パクチーは、水はけが良い土を好みますが、野菜やハーブ用の培養土でも育てることができます。園芸初心者の方は、元肥入りの培養土を使うことで、より手軽にパクチーを育てましょう。
プランターの下に敷く鉢底石も水はけを良くするために、大粒で軽いものを選ぶことがおすすめです。パクチーは蒸し暑さが苦手であるため、通気性を良くすることで根腐れを防ぐことができます。
追肥は、発芽してから3〜4週間後に1回、その後月に1回程度与えます。家庭菜園は頻繁に水やりをする必要があるため、固形肥料や化成肥料をパクチーのプランターに撒いて、土と馴染ませることが大切です。肥料の与えすぎは、パクチーに元気がなくなったり葉が変色したりする原因になるため、注意しましょう。

収穫は定植から4~5週間後

収穫は定植から4~5週間後

家庭菜園のパクチーが4〜5週間かけて成長し、草丈が20cmほどになると収穫が可能になります。必要な分だけ葉を摘み取って使うのもおすすめですし、根まで使うために株ごと抜き取るのも良いでしょう。パクチーの葉は、刈り取ってしばらく放置していると爽やかな香りが飛んでしまうため、注意が必要です。

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パクチーの主な病害虫対策

パクチーの主な病害虫対策

虫除け効果があるとされるパクチーですが、柔らかい葉を食べにアブラムシやヨトウムシが群がることがあります。葉の裏につくことが多いアブラムシは、放置しておくと葉の裏にびっしりとついてパクチーの栄養を吸ってしまうため、育て方には注意が必要です。
栄養を吸われ過ぎたパクチーの葉は、元気がなくなったり変色したりするだけでなく、病気にかかりやすくなるため枯れるリスクが高くなります。必要に応じて虫除け効果のあるスプレーを撒いたり、夜にやってくるヨトウムシがパクチーを食べにきていないかどうかをチェックしたりしましょう。

パクチーの花を切って長く収穫しよう

パクチーの花を切って長く収穫しよう

パクチーは、一年草であるため花が咲いた後に種ができるとそのまま枯れてしまいます。パクチーの収穫をより長く楽しみたい育て方をしたい場合は、とにかくパクチーが花を咲かせないようにすることが大切です。
パクチーは成長に伴って花を咲かせるため、こまめに様子を見てカットするようにしましょう。パクチーが花を咲かせる時は、普段食べるパクチーの葉とは違う、太くトゲトゲとした形状の葉が伸び始めます。他の葉とは異なるため、見分けやすいでしょう。葉の先に花芽がつくため、見つけ次第カットすることがおすすめです。

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翌年以降も栽培する場合は種を収穫することがおすすめ

翌年以降も栽培する場合は種を収穫することがおすすめ

家庭菜園で育てるパクチーは、植えたその年に枯れてしまいます。翌年以降も栽培をしたい場合は、収穫がひと段落したパクチーに花を咲かせ、種を収穫しておくことがおすすめです。種は直射日光が当たらず、高温多湿になる場所を避けて保管しましょう。
パクチーの種は、コリアンダーシードというスパイスの一種としても活用できます。生で食べても粉にしてもOKです。シトラスを連想させる爽やかな香りが魅力であるため、種が取れ過ぎてしまった場合は、ソースやトッピングに用いることもおすすめです。

まとめ

まとめ

アジアやエスニック料理に欠かせない食材であるパクチーは、健康や美肌に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。葉や茎だけでなく、種も食べることができるため、日常的に食べることで心身を整えることができるでしょう。
家庭菜園で手軽に育てられることから、園芸初心者の方にもおすすめの植物と言えます。ぜひ家庭菜園でパクチーを育て、サラダやトッピング、スープ、炒め物などにして楽しみましょう!

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