ラベンダーを種から育てるコツと苗の管理方法

ラベンダーを種から育てるコツと苗の管理方法

2023.10.24

ラベンダーは、その豊かな色と香りから世界中で親しまれている植物です。可憐な紫色をした花は、美しさだけでなく様々な用途で利用されています。香りにはリラックス効果があり、アロマオイルや化粧品、料理など、幅広く活用されています。日本では北海道の富良野が特に有名で、見頃の時期には多くの観光客が訪れます。今回は、ラベンダーを種から育てる場合のコツ、苗の管理方法について紹介します。

種からラベンダーを育てるコツ

種からラベンダーを育てるコツ

どのようにすれば美しいラベンダーを自宅で育てることが可能なのでしょうか。
ポイントは、
・種の選び方
・育てる時間や場所
・土や水の管理
の3点です。育てる前の準備段階から、その後の管理方法まで、順を追ってみていきましょう。

ラベンダーの種類

ラベンダーを種から育てるために、まずラベンダーの種類を選びましょう。ラベンダーには、英国原産の「イングリッシュラベンダー」やフランス原産の「フレンチラベンダー」、葉がレースのようになっている「レースラベンダー」などの種類があります。
ラベンダーは種類によって、香りの強さや花姿、暑さや寒さへの耐性も異なります。お好み花の形や香りの強さ、住んでいる環境にあったラベンダーを選ぶと良いでしょう。

ラベンダーの種まきにおすすめの時期と場所

ラベンダーの種を蒔く最適な時期は、春または秋です。さらに細かく言うと春先の4月から5月、または秋の9月から10月が理想的だとされています。また、場所については、天日によく当たる場所と、風通しの良い場所を選びましょう。ラベンダーは日照量が多いほどよく育つため、窓辺やベランダなど、日光が十分当たる場所が最適です。風通しの良さも重要で、特に湿気を嫌うラベンダーは、通気性の良い場所を選んであげると良いでしょう。

種まきの方法

ラベンダーの種まき方法について説明します。種まき用のプランターに土を用意し、その上に種をまんべんなくまきます。種はかなり小さいため、見えないくらい薄く被せるのがポイントです。その上から霧吹きでやさしく水をまき、日光が直接当たらない明るい場所に置いてください。
大切なことは種を乾燥させないよう水やりをし、湿度を保つことです。そして、気長に待つこと。ラベンダーの発芽は一般的に2週間から1ヶ月程度とされていますが、種によってはそれ以上の時間が必要な場合もあります。

土と水の管理方法

土と水の管理方法もラベンダー育成のコツです。
土について、ラベンダーはやや酸性が好きで、水はけのよい土(砂質土)が適しています。市販の培養土やベランダ用の植物用土などがおすすめです。粘土質の土ではなく、排水性と通気性を確保した砂質土を選びましょう。
水やりについて、乾燥を好むラベンダーの特性から、やりすぎは避け、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのが基本です。特に夏場は乾燥しやすいので、こまめにチェックしましょう。また、冬場は水分が蒸発しにくいため、水やりを控えめにすることも必要です。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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ラベンダーの苗の管理方法

ラベンダーの苗の管理方法

苗の管理

次に、発芽した苗への管理方法を詳しく見ていきましょう。最初のうちは風が強いところや直射日光を避け、霧降りを続けてください。苗が2~3cmに育ったら、本葉が出てきます。これが出始めたら、日当たりのよい場所へ移動させましょう。そして、一旦乾かした後水をやり、鉢底から流れ出るまでたっぷりとやります。
2・3週間に1度程度、液体肥料を与えて栄養補給をしていきます。

移植と育て方

最後に十分に成長した苗を移植し、育てるステップに移ります。苗が5cm以上に成長したら、より広い場所へと移植します。その際、鉢底に砂を敷き、土と一緒に植え付けると、水はけがよく、ラベンダーがより元気に育ちます。そして、移植後もしっかり水やりを行い、2・3週間に1回程度液体肥料を与えます。
また、ラベンダーは半耐寒性のため、冬場は霜よけ対策が必要です。一方、夏場は暑さと湿度に注意しながら、適度な水分供給と乾燥を心がけることで健康的な成長を見込むことができます。

ラベンダーの病気と対策

ラベンダーの病気と対策
ラベンダーは、美しい紫色の花を咲かせ、アロマテラピーやハーブティーなど、様々な用途に使用される植物です。しかし、その美しいラベンダーも適切な管理を行わないと病気や害虫に冒される可能性があります。ラベンダーに見られる主な病気や害虫、その対策について詳しく解説していきます。

ラベンダーに見られる病気

ラベンダーが病気にかかると、その美しい見た目や香りが損なわれるだけでなく、生育そのものが阻害されることもあります。特に多く見られるのは、黒星病、灰色かび病、立枯れ病が挙げられます。黒星病は、葉に小さな黒い斑点が出る病気で、放置すると広がり全体が黒くなります。灰色かび病は、湿度が高い環境を好む病気で、葉や茎に灰色のふわふわとしたかびが発生します。一方立枯れ病は土壌病害であり、根から感染することが多く見られます。これらの病害を防ぐためには適切な栽培環境とケアが必要となります。

害虫対策

ラベンダーには、アブラムシやカイガラムシ、コナジラミなどの害虫がつくことがあります。これらの害虫は吸汁性の害虫で、ラベンダーの樹液を吸い取り栄養を奪います。害虫対策としては、手動で取り除く、有益虫を活用する、天然の防虫剤の利用などがあります。定期的に植物をチェックし早めに対処することが重要です。また、害虫が繁殖しやすい環境を作らないようにすることも大切です。
一例としては適切な水やりや剪定で風通しを良くして湿度を調整するなどの環境整備が挙げられます。

適した肥料とその使い方

HB101
ラベンダーの成長を助けるためには、適した肥料とその使い方を理解することが大切です。一般的には、化成肥料や有機肥料が使われますが、ラベンダーはカルシウムを多く必要とするため、カルシウムを多く含む肥料が適しています。肥料は春と秋の年2回、植え替えの際に土と一緒に混ぜ込むと良いでしょう。また、肥料は根に直接触れないようにし、適量を確保することが大切です。過剰に肥料を与えると根が傷ついたり、植物が育ちが遅くなったりする可能性があるので注意が必要です。

園芸店などでも広く販売されているHB101は、液体タイプと土に混ぜ込むだけで使える顆粒タイプの2種類があり、用途や目的に合わせて使用できる植物活力剤です。色々な植物に使用することができますので、おすすめです。

天然植物活力液HB-101

ラベンダーが咲かない理由と対策

ラベンダーが咲かない理由としては、肥料不足、冬季の管理不足、剪定の失敗等が考えられます。肥料が不足しているとラベンダーは花芽を作らず、冬季の管理が不十分だと枝が枯れてしまい出芽に影響が出ます。また、剪定を間違えると花芽が出にくくなるのです。これらを解消するには、成長期に合わせて肥料を適量与え、冬季は霜よけをしっかりと行い、剪定は夏の終わりから初秋にかけて行うと良いでしょう。これらを心がければ、美しいラベンダーの花が咲く可能性が高まります。

まとめ

まとめ

ラベンダーの甘い香りはリラックス効果があると言われており、自宅でのリラクゼーションや就寝前のリラックスタイムに活用できます。また、ラベンダーの香りには抗セプティック(消毒)効果もあり、バスタイムに利用すると、身体だけでなく心も浄化することが可能です。ラベンダーの精油を数滴バスタブに垂らし、そこに浸かることで、免疫力の向上や風邪の予防にもなるでしょう。さらに、ラベンダーの香りには虫よけ効果もあります。虫よけスプレーにも活用でき、化学成分を避けたい場合におすすめです。
様々な使い方ができるラベンダーを種から育てて楽しんでみませんか?

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