ソルダムの育て方は?植え方や肥料の与え方も詳しく解説!
2024.04.30
日本で「大石早生」に次いで人気があるソルダムは、甘酸っぱい真っ赤な果肉が特徴のスモモの品種です。生食やジャンなどにするのも美味しいソルダムは、手軽に育てられる果樹として人気が高まっています。「ソルダムの育て方を知りたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか? 今回は、ソルダムの育て方について詳しくご紹介します。ソルダムにつきやすい害虫や病気も解説するので、注意しましょう
ソルダムは二ホンスモモの一種
ソルダムの基本情報 | |
---|---|
学名 | Prunus salicina |
種類 | バラ科サクラ属 |
開花時期 | 3月下旬~4月上旬 |
収穫時期 | 8月上旬 |
花の種類 | 白 中輪咲き 一重 |
果実の大きさ | 80~150g |
平均糖度 | 11~14度 |
ソルダムは二ホンスモモの一種で、日本でも屈指の人気を誇る品種です。全国どこでも育てやすい果樹であり、育て方もシンプルで耐病性もあるため初心者でも育てやすいという特徴があります。
ソルダムの最大の特徴は、切った時に現れる真っ赤な果肉です。緑色の状態が多い皮とのコントラストが非常に美しく、糖度が高いのでお子さまも食べやすいでしょう。
ソルダムを含むスモモ全体の花言葉は、「忠実」「貞節」「甘い生活」「独立」「誤解」「疑惑」「困難」です。3月下旬から白い可憐な花を咲かせ8月頃になると実の収穫ができるようになります。
スモモの栄養価
ソルダムの実は甘酸っぱく、果汁も多いため満足感が高い果物です。スモモは、クエン酸やカリウム、葉酸、アントシアニンが非常に豊富に含まれています。大人も子どもももちろん、貧血予防に効果的な葉酸の摂取が大切な妊婦さんにも嬉しい効果をもたらしてくれます。
スモモの食べ方は生食以外に、ジャム、スモモジュースなどへの加工もおすすめです。肥沃な土地で育てられたソルダムは、たくさんの実を結びます。完熟のスモモは桃同様傷むのが早いため、食べるのが追いつかない場合はジャムにすると長く保存をすることができます。パンやヨーグルトにも合いますよ。
ソムダムは育てやすい?
ソルダムは、果樹をあまり育てたことがない初心者の方でも育てやすいとされています。一般的にスモモは、桃と比べて暑さや寒さに強く病害虫の被害も受けにくい果樹です。桃のように実に袋をかける必要もありません。
また実の大きさも80g以上ある大果で、柔らかく食べやすいのも魅力の一つです。スモモは桃よりも長寿な果樹であるため、長く庭に実をつけるソルダムを楽しむことができるでしょう。
ソルダムの育て方
ソルダムは、スモモの品種の中でも育て方が簡単な果樹です。次では、ソルダムの育て方をご紹介します。
[dfads params=’groups=137&limit=1&orderby=random’
植え付け
ソルダムの苗を購入したら、水はけがよく日当たりが良い場所に植え付けを行います。直径60~80cm、深さ40~50cm程の穴を掘り、ソルダムの苗を植えます。植え付け時期は、12~3月の間です。使用する土は果樹用の培養土か赤玉土と完熟腐葉土を8:2で混ぜたものを使用しましょう。
ソルダムを植えたら、高さを50cmほどにするために枝を剪定します。支柱をしっかりと立て、たっぷりと水をあげれば植え付けは終了です。
受粉
ソルダムは、他の品種と受粉させる必要があります。おすすめは大石早生ですが、ハニーハート、サンタローザ、ハリウッド、秋姫との受粉も相性が良いです。
受粉方法は、乾いた絵筆やハケに花粉をつけたら、スモモの花を触って受粉させます。この時結実するように、必ず違う品種同士で受粉しましょう。受粉作業を始めるのは、花が瑞々しい開花後5日目くらいが良いとされます。
摘果
ソルダムの育て方の中で、摘果も重要です。実をそのまま放置しておくと、大きくなるにつれて実同士が当たって傷がついてしまいます。傷から痛みやすくなるため、結実し始めたら早いうちに摘果をします。
実同士がぶつからないように間隔を空けることを意識しましょう。余計な実を取り除くことで、残った実に栄養が行き渡り甘く美味しい実になります。
肥料の与え方
鉢植え栽培の場合、肥料は開花が終わった5月と実の収穫が終わった9月に与えます。地植えの場合は、休眠期に入る12月と新芽が芽吹く3月に与えます。それぞれ有機質肥料か即効性のある化成肥料を与えましょう。
ソルダムの入手法
ソルダムの苗は、園芸店やオンラインショップで手に入れることができます。苗の大きさはさまざまですが、大苗は購入した際にすでに花がついていることがあります。実際に目で見て状態を確認したいなら園芸店、手軽に苗を購入したいのならオンラインショップがおすすめです。
ソルダムは実を結ぶまで何年かかる?
ソルダムを育て始めた際、実がなるのが楽しみという人も多いでしょう。樹の大きさにもよりますが、一般的にソルダムが実を結ぶのは、3〜4年かかると言われています。
一方でソルダムを始めとする多くのスモモは、1本では結実ができません。少なくとも2品種以上のスモモを一緒に育て受粉させる必要があります。他の品種と受粉させない限り、何年経っても実がなることはありません。
ソルダムは大石早生と相性が良く、スモモの組み合わせの中でも一番人気を誇るため、一緒に育ててみることがおすすめです。
[dfads params=’groups=137&limit=1&orderby=random’
ソルダムがかかりやすい病害虫は?
ソルダムは育てやすい品種で、耐病性が非常に強いことが特徴です。一方で害虫は他の品種同様つきやすいため、駆除剤などの使用を検討する必要があります。
ソルダムにつきやすい害虫は、カイガラムシやアブラムシ、ナメクジ、ハマキムシなどです。地植えなら、カタツムリやナメクジが来ることもあるでしょう。病気は主に、うどんこ病やすす斑病、黒星病がかかりやすいとされています。
完全な無農薬での育て方も不可能ではありませんが、少ない手間で綺麗な実をたくさん楽しみたいなら病害虫対策が必要になります。
まとめ
ソルダムは、真っ赤の果肉が甘酸っぱくておいしいスモモの品種です。日本でも多く植えられています。初心者でも育てやすく耐病性も高いため、長い期間ソルダムを楽しむことができるでしょう。実が余ったら、ジャムやジュースなどを作るのも楽しそうです。
一方で、ソルダムは1本で結実することができないため、大石早生などの他の品種と受粉させる必要があります。苗の大きさにもよりますが、実をつけるまで3年以上かかることもあるようです。
[dfads params=’groups=137&limit=1&orderby=random’