小さくても主役級。十字型の花を咲かせるヒナソウの育て方

小さくても主役級。十字型の花を咲かせるヒナソウの育て方

2023.05.09

花茎5ミリ~1センチほどの十字型の小さな花を咲かせるヒナソウは3月から5月ごろに咲く多年草の一種です。花は小さいけれど株いっぱいに咲く姿はとても目を引き、寄せ植えとしてメインの花を引き立たせるだけでなくヒナソウを引き立たせるために他の花を用いた寄せ植えを考えたくなるぐらいです。横に伸びる性質を生かしてグランドカバーとしても使えます。 そんな小さくて存在感のあるヒナソウは初心者さんでも育てやすい品種なので春のお庭の彩りとして育ててみてはいかがでしょうか。

ヒナソウの基本情報

ヒナソウの基本情報

花つきが良く日光を好む常緑の多年草で草丈は3~5センチ。花茎は10~20センチほどに伸び、ガーデニング初心者でも育てやすいお勧めの品種です。
ほふく性があり横に伸びて増えていくのでグランドカバーとして育てる事も出来ます。
耐寒性に強く耐暑性にも強いとされていますが蒸れに弱く真夏の直射日光を避ける為、遮光をお勧めします。科名はアカネ科で花の色は大きく分けて白と青。原産地は北アメリカで草原などに生息しています。花期は3~5月にかけて小さな花をたくさん咲かせますが秋以降に花を咲かせることもあります。

ヒナソウの花言葉

ヒナソウの花言葉

ヒナソウの花言葉は「会える幸せ」「おとぎの国の夢」「甘い夢」「寛大な愛」などがあります。
小さな花が寄り添って咲く姿や小さな花がまるで妖精が飛んでいるようでもあり、見たままの
素敵な花言葉がヒナソウにはあります。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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ヒナソウの育て方

ヒナソウの育て方

適した土について

ヒナソウは保水性・水はけの両方を好みます。
植木鉢で育てる場合は市販の山野草の土や通気性の良い培養土で育てます。
自作する場合は保水性排水性に優れた赤玉や鹿沼土、通気性保水性に優れた腐葉土などを用意し、それらを混ぜ合わせた物が適しています。
地植えの場合は土の状態にもよりますが、水はけを良くする為に腐葉土や鹿沼土などを混ぜ込んで植え付けます。

ヒナソウの肥料について

植え付け時にリン酸とカリウムが多めの肥料を元肥として与えます。地植えの場合は元肥を施せば追肥の心配はあまりありませんが、鉢植えの場合は水やりをすると肥料が流れやすいので追肥として4月から9月に月に1~2回程度、薄めた液体肥料を与えます。肥料の与えすぎは株を弱らせてしまう事もある為、与えすぎないように気を付けてください。特に夏場は腐りやすい為、あげ過ぎには注意して下さい。

植え付け方

株を購入する場合、根元のぐらつきがなくこんもりと葉が茂っている物を選び、植え付け時期は5月と9月となります。株分けをして植え付ける場合、一番良い時期は開花後の5月となります。
株がお店に出回る早春に植え付ける場合は、株の根元部分を崩さないように植え付けましょう
9月を過ぎて植え付ける場合、根のダメージを避ける為に株分けなどは避けて、根を傷つけないようにして植え付けて下さい。植え付け後はたっぷり水やりをしましょう。

植え付け場所・置き場所

ヒナソウは耐寒性に強く耐暑性にも強いとされていますが葉が茂って密集する為、特に夏場は蒸れやすいので風通しのいい場所に植え付けて下さい。日当たりを好みますが日陰でも栽培する事が出来ます。その場合、半日程度日が当たる場所を選びましょう。
ヒナソウは寒さ暑さに強いとされていますが、高温多湿が苦手です。真夏の直射日光を避けるために遮光するなど暑さ対策をする事をお勧めします。
鉢植えの場合様子を見て日陰などに場所を移動できますが、地植えの場合は動かす事が出来ないので夏場は木陰になる場所や明るい日陰になる場所を選ぶと育てやすくなります。日陰の場所に植えるのが難しい場合は100円ショップに売っている遮光シートなどを使って、簡易的な日陰を作る方法もあります。

ヒナソウの水やりで気を付けるポイント

ヒナソウは乾燥が苦手な植物です。その為、水切れを起こさないように気を付けてください。
鉢植えの場合、夏場は地植えよりも土の乾燥が特に速くなるので、暑さや乾燥で枯れてしまわないように鉢底から水が出てくるまでたっぷり水を与え、気温が上がる日中は避けて早朝や夕方に与えるようにします。水やりのタイミングは土の表面が乾いたら水を与えます
冬場も水は必要なので水切れしないように気を付けて下さい。
地植えの場合あまり神経質にならなくても大丈夫ですが、ヒナソウは根が浅く張る為乾燥しやすいので、夏場など2~3日雨が降らない時などは土の様子を見て土が乾燥しているようなら水やりをして下さい。
ヒナソウは乾燥が苦手ですが蒸れも苦手です。水のあげ過ぎにも注意して下さい。

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花の管理

咲き終わった花ガラを摘んで取ります。小さい花を一つずつ摘まんで取るのは大変ですが、咲き終わった花をそのまま置いておくと見た目も悪くなってしまうので気になる場合は取ってしまいましょう。種を取る場合はそのままにして種を収穫するようにします。

剪定

花が咲き終わった頃、梅雨に入る前に草丈の半分ぐらいまで切り戻しをして風通しを良くする事で蒸れを防ぎ、夏の暑さで株が弱るのを防ぐ事が出来ます。
種を取りたい場合は剪定を控えて下さい。伸びすぎて剪定をしたい場合は種を残す所だけ剪定を控え、伸びた所だけ切り戻しをします。

ヒナソウの植え替えと時期

植え替え時期は花期が終わる5月ごろか、夏を過ぎて暑さが和らぐ9月ごろが適した時期となります。ヒナソウは根の張りが早い植物なので鉢植えの場合は一回り大きい鉢に毎年植え替えをします。株をあまり大きくしたくない場合は株分けをして株を小さくして植え替える方法もあります。休眠期に入る11月頃と年が明けた2~3月頃にも植え替えが出来ますが、根のダメージを防ぐために根の周りの土を崩さないように植え替えて下さい。
植え替えた後はたっぷり水やりをして下さい。

病害虫について

ヒナソウは株の蒸れに気を付ければ病害虫の心配がほとんどない植物です。

ヒナソウの増やし方

ヒナソウの増やし方

種で増やす場合

種まき時期は関東地方を基準として6月から7月下旬
こぼれ種でも増えるぐらい丈夫な品種です。種は開花期が終わる5~6月に収穫する事が出来ます。収穫後はすぐにまきましょう

株分けで増やす場合

種で増やす事も出来ますが株分けでも増やすことが出来ます。その場合、開花期が終わる5月ごろか暑さが和らいだ秋口の9月頃がお勧めの時期です。
掘り上げた株の芽と根を付けたまま手で割くようにして株分けし、鉢や庭に植え付けます。

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まとめ

店頭に並んでいた小さく可憐な花を咲かせたヒナソウを見つけた時、その姿がとてもきれいでかわいくて名前もわからないまま購入した事があります。育ててみるととても花つきが良く丈夫で庭の花の中でも存在感があります。ヒナソウは単体でも十分綺麗ですが、鉢などの寄せ植えで楽しむ場合は、株が成長するスペースを考えて植え付けたり、チューリップやビオラなどと植えたりするとチューリップの花が咲くまで春の鉢植えを彩ってくれます。
ヒナソウを育てる時のポイントは乾燥に気を付ける事。適度な湿度を保ってあげながら夏場に茂った株が蒸れて弱らないように気を付ける事です。どの花もそうですが肥料や水をやり過ぎるとかえって株を弱らせてしまう事があります。それだけ気を付ければ初心者の方でも気軽に栽培を楽しむ事が出来るので是非、春の可憐な花の栽培に挑戦してみて下さい。

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