宵を待ってひっそりと咲くマツヨイグサとはどんな花?

宵を待ってひっそりと咲くマツヨイグサとはどんな花?

2022.10.25

夜になると咲き始める黄色い花をご存知ですか?その奥ゆかしげな特徴と、かわいらしい花の姿から古くから文豪や画家にも描写されてきたマツヨイグサという植物です。はかなげな花の姿からは想像しにくい丈夫で栽培しやすいマツヨイグサ。この記事では、マツヨイグサの特徴や開花時期、育て方などをご紹介します。

マツヨイグサの基本情報

マツヨイグサの基本情報

マツヨイグサは、アカバナ科マツヨイグサ属の1年草です。秋に種を植え、冬を越して花を咲かせることから越年草とも呼ばれます。江戸時代の終わりから明治時代初めにかけて、園芸種として原産国の南アメリカから日本に渡ってきた帰化植物です。花の大きさは3~6cmほどで4枚の花びらを付けた黄色い花が、夕方になると咲き始め明るくなるとしぼんでしまいます。葉は生でも食べることができ、特に若い葉はお浸しなどにすると美味しく食べることができます。手入れをしないでおくと、雑草のような花姿になってしまいますが、やせた土壌でも良く育つため栽培は比較的簡単で、初心者の方でも育てやすい植物です。

マツヨイグサの特徴

マツヨイグサの特徴

マツヨイグサは名前の通り、暗くなるのを待って咲き出し、明るくなるとしぼんでしまうのが最大の特徴です。その他にはどんな特徴があるのでしょうか?

マツヨイグサの開花時期と咲き方

マツヨイグサの開花時期は、地域によって異なりますが5月から10月の間になります。咲き始めたら毎日のように次々と花を付け、2か月の間は花を楽しむことができます。通常、花が咲くときはつぼみの状態から徐々に花びらを開いていくことがほとんどですが、マツヨイグサの場合、つぼみから花が開くまでは一瞬とも言えるほど、あっという間に開花するのも特徴のひとつです。開花した花は月が出ている明るい方角を向いて咲きます。マツヨイグサが月見草と混同して呼ばれるのは、この特徴があるからだと言えるでしょう。明るくなって咲き終わった花は、オレンジもしくは赤に近い色に変化して、1、2日経つと落ちていきます。

マツヨイグサの香りは?

夜に咲く花は通常、良い香りがしますが、マツヨイグサも例外ではありません。マツヨイグサの花もほのかに甘く不思議な匂いがします。また、マツヨイグサの根にも香りがあり、ぶどう酒のような香りと言われています。マツヨイグサは学名にOenothera(オエノセラ)という名前が入っていますが、これはギリシャ語の「oinos(酒)+ ther(野獣)」が語源になっています。ぶどう酒のような根の香りを野獣が好むことから、この学名がついたとも言われます。

マツヨイグサの育て方

マツヨイグサの育て方

マツヨイグサは耐暑性が強く、春から夏にかけて大きく生長し秋にかけて開花する植物です。耐寒性が弱いため、種まきの場所と発芽後の管理に気をつける必要がありますが、その他の肥料や手入れの手間も少なく栽培しやすい花です。

育てやすい場所

マツヨイグサは日当たりが良く、水はけの良い場所を好みます。土壌は栄養が少ない場所でもよく育ちますので場所をあまり選びません。水はけが良い土壌の方が栽培しやすいので、選んだ場所の土の状態によって、鹿沼土、赤玉土、軽石などをまぜて水はけの良い状態にしましょう。また、霜には弱いので、霜がおりない場所を選びます。マツヨイグサは根をまっすぐに伸ばす直根性の植物で、植え替えを嫌いますので、植え替えずに済む場所を選んで種をまきましょう。

種まき

種まきの適期は春の3~4月、秋の9~10月の2回あります。マツヨイグサの種は秋に収穫できるので、秋に収穫したらそのまま蒔いて、発芽した状態で冬越しをさせるのが一般的です。発芽適温は25℃前後と高めなので、種が収穫できたらできるだけ早めにまくようにします。冬の霜には弱いので、種まきの場所を霜がおりない場所にするか、敷き藁などで防寒対策をすることが重要です。なお
、マツヨイグサは苗でも販売してはいますが、前述のように植え替えを嫌うので種まきから栽培するのがよいでしょう。

肥料と水やり

マツヨイグサは栄養分の少ないところで良く育ちますので、肥料は基本的には必要としません。逆に肥料が多すぎると、葉が茂りすぎて花付きが悪くなったり、枯れてしまったりすることがありますので注意しましょう。肥料はやらないか、やったとしても春から夏の生育期に薄くした液体肥料を少量施す程度で十分です。水やりは土の状態をみながら、乾燥気味に育てます。土が乾いたらたっぷりと水やりをし、夏は乾燥しすぎないように気をつけましょう。

手入れ

花が終わったら、花がら摘みをこまめにすることで次の花が咲きやすくなります。また放っておくと草丈が大きくなりすぎて、風にあたって倒れてしまうことが多くなりますので、冬になる前に長く伸びた茎は切り取って、葉がこんもりとした状態で冬越しをさせるようにします。

マツヨイグサはどう呼ばれる?英名や花言葉から分かる印象

マツヨイグサはどう呼ばれる?英名や花言葉から分かる印象

マツヨイグサは江戸時代後期に日本に渡ってきたため歴史はそこまで長くありませんが、花の特徴などから、文学や絵画の世界で愛されてきた植物です。

マツヨイグサの英名は?

マツヨイグサは英名でEvening Promiseと言います。Eveningは夕方や夜のこと、そしてPromiseは桜草を意味します。暗くなってから咲き始める花の特徴と、黄色い花が桜草に似ていることから名付けられたと言われています。

マツヨイグサの花言葉

マツヨイグサの花言葉は「ほのかな恋」「移り気」です。日が沈んでからひっそりと咲く姿が奥ゆかしく「ほのかな恋」という言葉を連想させたものと考えられます。また、咲いた翌朝にはしぼんでしまうことから「移り気」という花言葉がついたと言われています。その他に、夜、黄色い花が咲いて、朝しぼむ時には赤くなることから、入浴後に頬を赤らめる女性を連想させる「浴後の美人」という花言葉もあります。

古くから人々に愛された花

太宰治の「富嶽百景」の中に登場する「富士には月見草がよく似合う」という文章はよく知られていますが、この月見草は「黄金色をした」と書かれていることから、実はマツヨイグサだったのではないかと言われています。月見草も夜になって咲く特徴がありますが、花の色は白から淡いピンク色なので、マツヨイグサとは違う種類になります。また、竹久夢二が宵待草と書いた詩の植物も、マツヨイグサだったと言われています。夢二の日記には、「日が照って、月見草の花が赤くしほれている」と書いてあり、マツヨイグサの特徴と一致しています。文豪や画家が、マツヨイグサの花の咲き方からさまざまに想いを馳せて描写したことで、人々に愛され浸透していった花なのではないでしょうか。

成長期の花に活力をあたえる、HB-101

天然植物活力液HB-101
天然植物活力液HB-101

マツヨイグサは栄養の少ないやせた土壌で育つ植物のため、肥料はほとんど必要ありません。とはいえ、2か月もの長い間、次々と花を咲かせる性質を存分に発揮してもらうために、成長期の液肥は重要な養分となります。栽培にはほとんど手間がかからない植物ですので、液肥も簡単に手間なく施せる方が便利です。HB-101は、原液を1000倍から1万倍に薄めたものを作り、水やりと同時に植物に与えるだけの簡単な活力剤です。天然の成分なので安心して使うことができ、土そのものが活性化するので、生き生きとした花を長く楽しめるようになります。

まとめ

この記事では、暗くなるのを待って咲く花、マツヨイグサについてご紹介しました。栄養分の少ないやせた土地でも良く育ち、栽培にもほとんど手間がかからないマツヨイグサ。夏から秋にかけて2か月も次々と、長く花が楽しめるのも嬉しい特徴と言えるでしょう。ほったらかしでもよく育ち、越冬前に剪定だけ注意をすれば初めての方でも育てやすい植物ですので、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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