珍しい野菜、実は自分でも育てられるんです!育て方をご紹介。
2019.01.03
スーパーではなかなか手に入らないけれど、珍しい野菜を使った料理を食卓に並べて楽しんでみたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな珍しい野菜も、実は自宅で育てることができるんです。そこでこの記事では、珍しい野菜だからと言って難しい手間や世話の必要がない、初心者でも育てやすい野菜5選とその育て方をご紹介します。普通の野菜ではない、珍しい野菜を一度育ててみたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
水滴をまとったような姿が珍しい野菜【アイスプラント】
アイスプラントはハマミズナ科の野菜で、葉に水滴のような粒がついていることが特徴です。
育て方としては、アイスプラントの種まきは2~3月か9~10月で、苗の植え付けは3~5月か10~11月が適しています。収穫期は生長して葉が大きくなればいつでも収穫できますし、また繰り返し収穫できるようになります。
ただし、あまりにも葉が大きくなると味が悪くなるので、早めに収穫するようにしましょう。アイスプラントは寒さに強いですが、霜に当たると葉が枯れてしまうので、霜よけ対策は行いましょう。また水のやり過ぎはアイスプラントの特徴である塩気を失う原因となりますので、水やりは土の状態を見ながら行ってください。
筆者は以前アイスプラントをサラダにして食べたことがありますが、プチプチとした食感があり味もほんのり塩味がするので、珍しい食感を楽しみながらいただきました。また塩気もあるため、サラダだけでなく天ぷらにもおすすめです。
ロシア料理に欠かせない珍しい野菜【ビーツ】
ビーツはアカザ科の野菜で、かぶのような丸みを帯びたフォルムと鮮やかな赤い色が特徴です。
育て方としては、ビーツの種まきは3月中旬~5月、または8月~9月が適しています。収穫期は6~7月、そして11~12月となります。ビーツは日当たりがよく通気性のいい場所を好みますが、暑さに弱いため、特に夏場は直射日光の当たらない場所で育てるようにしましょう。また乾燥を嫌うので、水やりは定期的にしっかりあげるようにしましょう。
筆者は最近初めてビーツを食べる機会があり、はじめてビーツを見た時はその色の鮮やかさに驚いたものの、味にクセがなくとても食べやすかったです。ビーツを切ると濃い赤色の汁が出てきますが、まな板についてもサッと水で洗い流せるので心配いりませんよ。またミネラルやカルシウムなどを豊富に含んでおりとても身体にいい野菜なので、これからも定期的に食卓に並べてみたいと思っています。
珍しい野菜の日本代表【金糸瓜(そうめんカボチャ)】
金糸瓜はウリ科の野菜で、茹でると中の果実がほぐれてそうめんのようになることから、「そうめんかぼちゃ」とも呼ばれています。
育て方としては、金糸瓜の植え付けは5月~6月、収穫期は7月~9月上旬です。金糸瓜を育てはじめ、花が付き始めたら雌花に雄花の花粉を受粉させ、実を生らせます。開花後40~45日程度で美味しくいただけるサイズの実に育ちます。
金糸瓜は調理過程が面白そうなので、ぜひ一度栽培して実際に果実がそうめんのようになる姿を見てみたいものです。茹でてそうめんのようにほぐした果実は、酢と合わせたりサラダにしたり、また炒めて食べるなどアレンジ方法もたくさんあります。
珍しい柄の野菜で食卓を彩ろう【ゼブラナス】
ゼブラナスはナス科の野菜で、紫色ののボディに白い縞模様が入り、まるでシマウマのように見えることからゼブラナスと名付けられました。
育て方としては、春から秋に植え付け、収穫は7月上旬~10月下旬までとなります。ゼブラナスは日当たりのいい場所を好みますが、乾燥を嫌うので水やりは毎日しっかりと行いましょう。またナス科は生長するためにたくさんの栄養を必要とするので、近い場所に同じナス科の野菜を植えないようにしましょう。
ゼブラナスは実が硬いので、日本のナスのように生で食べることはできませんが、焼いたり煮たりしても煮崩れしにくいので加熱調理におすすめです。
珍しい見た目だけど最高の甘さ【黒にんじん】
黒にんじんはセリ科の野菜で、見た目は真っ黒のにんじんですが、切ってみると中はきれいな紫色をしています。糖度が12~13度もあり、アントシアニンやポリフェノールが豊富に含まれています。
育て方としては、3月~4月か6月~7月に植え付け、収穫は植え付けてから100日前後で収穫できます。ただし、収穫するタイミングが遅れると土の中の実が破裂することもあるので、早めに収穫するようにしましょう。
食べ方は普通のにんじんのように生のままサラダにしたり、炒めたりスープにするなどさまざまなアレンジができます。
まとめ
珍しい野菜と聞くと、どうしても育て方が難しいのでは?と思われることでしょう。しかし、今回ご紹介した珍しい野菜は手間があまりかからない、初心者でも育てやすい野菜ばかりです。ですが見た目にもインパクトが強い野菜もあり、食卓に並べるとこれまでとは違った雰囲気を楽しむことができるでしょう。ぜひ日々の食事のアクセントとして、珍しい野菜を育ててみてくださいね。