初夏のおすすめ!ビンカの育て方

初夏のおすすめ!ビンカの育て方

2023.04.25

ビンカは、真夏の暑い日差しの下でもかわいい花を咲かせ続ける植物です。原産地は、マダガスカルやスンダ列島などの暖かい地域なので、夏の暑さや多湿に強く丈夫で育てやすいので、ガーデニング初心者におすすめです。今回は、ビンカの特徴と、育て方のコツをご紹介します。

ビンカの特徴

ビンカを育てるためのポイント

ビンカは本来多年草ですが、耐寒性がないため、日本では一年草として扱われることが多いようです。ビンカは日本の温暖多湿な気候によく適応し、寄せ植えや花壇の夏の植物として人気があります。5月から10月まで、ほぼ半年にわたって花を咲かせるので、庭の彩りや質感を一定に保ってくれる頼もしい草花です。
高温や強い光に非常に強く、放置しておいても花を咲かせ続けます。ビンカはガーデンデザインに幅広く利用され、ボーダーや花壇、プラグプラントなどによく使われます。また、手入れが簡単で、成長が早く、開花時期が長いことから、多くの家庭菜園家や造園家に愛されています。

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ビンカを育てるためのポイント

ビンカの特徴

ここからはビンカを育てるためのポイントについて解説していきます。

生育環境

鉢植えは、日当たりと風通しのよい場所に置きましょう。7~8月は、西日の当たらない場所に置くとよいでしょう。庭植えの場合は、日当たりと風通しがよく、水はけのよい場所に植えます。土は良質なものを選び、植物の根に十分な排水ができるようにします。
鉢に植える場合は、鉢の深さが10センチ以上あることを確認し、堆肥を混ぜてください。池や水辺は、暑い場所を涼しくし、さらに水生植物に十分な環境を提供するために使用します。

水やり

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えます。春から梅雨、9月中旬以降は土が乾きにくいので、水のやりすぎは湛水や過湿につながるので注意しましょう。植物は酸素と根呼吸を必要とするため、水のやりすぎはこれらを制限してしまいます。
庭に植える場合は、真夏の水分が蒸発しやすい日は朝晩2回行いましょう。この時期にこまめに水やりをし、根が乾燥しないようにすることで、加湿になる問題を軽減することができ、その後、冬の霜にうまく対応することができます。水のやりすぎには注意が必要ですが、植物が水不足でストレスを感じないよう、土の上層部が乾燥しているかどうかを確認し、水が必要な時期を判断するのも有効な方法です。

肥料

高濃度の肥料は根を傷めるので、肥料は控えめに与えます。元肥も少量にします。また、リン酸が多すぎると生育が悪くなるので、チアミン、リン酸、カリが同量含まれる肥料を使用します。
鉢植えでは希釈液肥と緩効性化成肥料を併用し、庭植えでは緩効性化成肥料を使うなど、工夫を凝らすとよいでしょう。特に、砂質土壌など水分が失われやすい場所には有効です。

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害虫・病気

害虫

5月から11月にかけては、チッ素肥料のやりすぎや風通しが悪いと、アブラムシが発生しやすくなります。窒素を多く含む肥料は、植物の成長を促進する効果がありますが、過剰に使用するとアブラムシの発生が急増する可能性があります。植物が密集していたり、換気口が塞がれているなど、風通しが悪いと、アブラムシなどの害虫の逃げ場がなくなり、発生が多くなることがあります。
アブラムシの発生を放置すると、農作物や植物に大きな被害を与え、その修復に費用と時間を要することになります。アブラムシの発生を防ぐには、肥料の使い方に注意し、十分な換気を行い、生態系のバランスがとれた環境を整えることが必要です。アブラムシが発生する根本的な原因に対処することで、アブラムシによる潜在的な被害を防ぐことができるのです。

病気

立枯病は、連続植え、過湿、密植などで発生することがあります。苗を植える際には、立ち枯れ病の発生を最小限に抑えるために、必要な予防措置を講じることが必要です。そのためには、種や苗が健康に育つように、有機物を多く含み、栄養バランスのとれた新鮮な土を使用することです。
さらに、苗は広い間隔で植えて、十分なスペースと光を確保し、湿度を抑えて根の成長を促す必要があります。さらに、土壌が過湿になると立ち枯れ病が発生しやすくなるため、適切な土壌水分量を守り、過度の水やりを控えることが重要です。以上のように、立枯病を予防することで、苗の健全な生育と発育を促すことができます。

鉢植え

土質はそれほど重要ではありませんが、水はけのよい土(赤玉土中粒5、腐葉土3、酸性調整済みピートモス2)を使用します。植え付け時に元肥として緩効性化成肥料を規定量の半分程度、土壌に施します。施肥後は必ず潅水し、根を傷めないように株元から1mほど離して、肥料を静かに土に馴染ませてください。肥料が直接植物にこぼれた場合は、葉焼けや根焼けを防ぐために、柔らかいブラシで掃きましょう
肥料に加えて、堆肥を加えると、栄養分がゆっくりと放出され、土壌構造が改善されるため効果的です。その他、石灰や古くなった堆肥などの土壌改良材は、土壌が酸性に傾きすぎているために起こりうる問題に対処するのに役立ちます。また、植物を置く場所を選ぶ際には、十分な光と風通しがあることを確認することが重要です。
適切な換気は、湿度を下げ、病気の蔓延を防ぐため、植物の健康維持に不可欠です。

植え付けと植え替え

鉢植え、庭植えともに、根鉢の表面が見える程度の深さで、株間はもう1株分空けるようにします。あまり深く植えすぎると、株元が過湿になりやすいので、避けてください。これを防ぐために、根鉢の周囲を1/4インチほど空けておきます。
根詰まりを起こさない限り、根鉢を崩す必要はないので、2年以上前の鉢の植物を扱うときは、根の固さを保つために注意しましょう。根鉢を支えるだけの幅の穴を掘ると、水はけがよくなり、根や植物の呼吸スペースも確保できます。一定の深さに達するまで掘るのではなく、根鉢を目安に最適な深さを推測する必要があります。
根鉢より深く植えると、根が水浸しになり、根腐れを起こす恐れがあります。根鉢の周囲に土を入れ、軽く押さえて気孔をなくし、マルチング材と軽い肥料をまいて仕上げます。

ビンカの増やし方

増やし方の方法として種まきがあります。種まきの適期は、5月から6月です。箱蒔きの場合は、1ヶ所に3~4粒ずつ蒔き、間引かずに3株ずつ移植すると、早くたくさんの花を楽しむことができます。セルトレイを使った種まきの場合も、同じようにたくさんの種をまいてください。発芽・生育をよくするために、土は過湿にならないように注意し、種が見えない程度に土をかぶせ、種に光が当たると発芽しにくくなります。雑草があると生育の妨げになり、植物が育つスペースが狭くなってしまうので、種をまくスペースには雑草がないことを確認します。
可能であれば、夕方に水やりをするようにしてください。苗床は日当たりのよい場所に置きます。これは、植物が成長するのに必要な光を与えるためです。

花がら摘み

花は咲いた後、自然に散っていきますが、株元に散らばった状態になります。放置された花びらは病気の原因になることがあるので、こまめに取り除く必要があります。一般に、花弁の除去は、特に湿潤・多湿な気候では、花が散った後、できるだけ早く行うことが望ましいとされています。
これは、病害の可能性を軽減するためです。温暖な地域では、花びらの除去は時々でよいのですが、梅雨や秋の長雨がある熱帯地域では、花びらの除去をより頻繁に、一定の間隔で行う必要があります。花びらの除去は毎日行う必要はありませんが、花の保存と植物の健康を確保するために定期的に行う必要があります。
花びら取りは簡単な作業ですが、季節を通して花を咲かせ、生育を維持するために重要な作業です。

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まとめ

まとめ

今回は、ビンカの育て方について説明しました。厳しい暑さの中、ビンカの花が咲き続けるのは元気が出ますね。基本的にビンカは放っておいても咲き続けるので、手間がかからず育てやすい植物です。ただし、長く花を楽しみたい場合は、少し手間をかけて花びらを摘み取ったり、切り戻したりするとよいでしょう。

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