非常に長持ち!?青年の木(ユッカ)の育て方とは?

非常に長持ち!?青年の木(ユッカ)の育て方とは?

2023.02.28

太い幹と上向きの葉を持つユッカは、中米から北米にかけて多く生息しています。観葉植物や贈答用植物として人気があり、特に男性へのプレゼントとして贈られることが多いようです。また、ユッカは「青年の木」とも呼ばれるほど丈夫で、最小限の手入れで生き延びることができることから、「たくましさ」や「堅実さ」を連想させる象徴的な植物です。 今回はユッカの育て方について解説していきます。ユーモラスで力強い印象のユッカの魅力を知り、育てていきましょう。

青年の木の特徴

青年の木の特徴

ユッカ(青年の木)は、中央アメリカ原産の観賞用植物です。愛知県渥美半島のナーセリーが輸入したのが最初といわれ、古くから親しまれている。贈答用としても利用されています。一般に「ユッカ」の名で流通しているのは、ユッカ・ギガンテアという木で、以前はユッカ・エレファンティペスと呼ばれていました。
これは、ユッカ・ギガンテアの幹が象のように太く成長することに由来しています。この植物は、その美しさや贈答品としての可能性のほかに、多様な用途で知られています。ユッカの木は家具に、幹は燃料に、花やつぼみ、果実は料理の材料として使われています。
また、ユッカは水にも光にも強いため、悪天候にも耐えられることで知られています。防風林や防音材としても利用できるため、庭や緑地での利用にも適しています。

青年の木を育てる上での環境

青年の木を育てる上での環境

ここでは青年の木を育てる上での環境について解説していきます。

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置き場所

置き場所について解説します。

屋内

ユッカ(青年の木)は耐陰性が低いため、通年で室内で育てるのは難しいです。気温の低い冬場だけ室内で育て、それ以外の季節は屋外で育てるとよいでしょう。または、週に2~3日は屋外で日光に当て、ユッカの成長と活力を促してあげましょう。風通しがよく、日光が十分に当たる場所を選ぶことが大切です。また、ユッカはエアコンなどの人工的な冷房から離れた場所に置くことをお勧めします。

屋外

ユッカ(青年の木)は耐陰性がないので、暖かい季節はなるべく屋外の日当たりのよい場所で育てます。午前中は直射日光に当てるか、寒冷紗などで少し遮光して風通しの良い場所に置きます。葉焼けするようであれば、遮光率を上げてください。

温度

ユッカ(青年の木)は、暖かい地方では屋外で越冬しますが、日本では基本的に寒さに耐えられないので、越冬は屋内で行います。暑さには強いのですが、急激な温度変化で葉が落ちることがあります。このような変動のリスクを減らすために、十分な風通しと日照を確保する必要があります。
ユッカの葉を守るためには、直射日光を避ける必要があり、気温が低くなることが予想される場合は、栽培用ライトで保護する必要があります。このように気温が上がり続け、湿度も下がってくると、さらにユッカを保護するための対策が必要になってきます。

青年の木は、水はけの悪い土を使うと根腐れを起こすことがあります。そのため、なるべく水はけの良い土を使用することをおすすめします。ご自身で土をブレンドする場合は、観葉植物用の鹿沼土2:1(赤玉土:1:1)の割合でブレンドし、栽培環境に応じて微調整してください。
例えば、湿度が高い地域であれば、赤玉土の割合を少なくして鹿沼土の割合を多くします。また、気候条件の厳しい地域であれば、鹿沼土の割合をさらに増やすとよいでしょう。さらに、ユッカの木を健康に保つために、赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の土で土の表面を覆い、ユッカにつきもののコバエの害を大幅に軽減する層を作ることをお勧めします。

青年の木の育て方

青年の木を育て方

ここからは青年の木の育て方について解説していきます。

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選び方

青年の木を選ぶときは、幹が丈夫で葉がつやつやしているものを選びましょう。もちろん見た目の美しさも大切ですが、病害虫に侵されると樹の寿命が短くなるので、病害虫の有無を確認することも大切です。まず、幹に傷みがないか、樹木を支え、自重に耐えられるだけの強度があるかどうかを点検します。
同様に、葉を点検する際には、害虫や病気の兆候を示す黄色くなった葉、しおれた葉、乾いた葉がないかをチェックします。

植え方

青年の木の植え付けは、5月から9月の暖かい時期に行うことをお勧めします。7月以降に植える場合は、苗木が厳しい気温に耐えられない可能性があるため、極端に暑い日を避け、涼しく湿った土で根系を終始湿らせるようにしてください。苗木が葉を出したら、根が深く張るように、また傷まないように、天気の長さや厳しさにもよりますが、週に2~3回水をやるようにしましょう。
また、水や肥料をやりすぎると、根腐れなどの危険な病気が発生し、苗木の発育が損なわれることがあるので、控えるようにしましょう。

剪定・切り戻し

青年の木の脇芽の根元を、スプーンでえぐったように切ります。そして、挿し木用の土に植えて、明るい日陰で管理します。表土が乾かないように、挿し木用の土にこまめに少しずつ水をやりましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿し)

青年の木は、株分けや挿し木で殖やすことができます。挿し木による増殖は、小枝などを切り落とし、赤玉土、ミズゴケ、ピートモスなどに植え付けましょう。土に湿度があり、常に湿っている方が発根しやすいので、梅雨の時期がおすすめです。
挿し木は、青年の木の脇芽の根元を、スプーンでえぐったように切り落とします。そして、挿し木用の土に植えて、明るい日陰で管理します。表土を乾かさないように、挿し木用の土にこまめに少しずつ水をやります。

青年の木が枯れそう、枯れてしまった場合の対処法

青年の木が枯れそう、枯れてしまった場合の対処法

ここでは青年の木が枯れそう、もしくは枯れてしまった場合の対処法について解説していきます。

夏場の強い日差しに当たった場合

7~8月の西日など、1年で最も日差しの強い時期に直射日光を長時間浴びると、青年の木の葉が焼けて黄色くなり、枯れてしまいます。真夏の西日が当たる場所にしか青年の木を置けない場合は、窓とカーテンの間になるように露出度を調整すると、枯れるのを防げます。カーテンやブラインドは、遮られた明るい光に警戒してしまうかもしれませんが、太陽からの過剰な直射光を防ぐのに最適です。

日当たりと風通しが悪い場合

青年の木は湿度に敏感で、水やりの後に早く土を乾かさないと、根が腐り、葉が枯れ、やがてユッカそのものが枯れてしまいます。これは「根腐れ」と呼ばれる現象で、置き場所の日当たりや風通しが悪いことが原因です。また、土が乾く前に水をやるなど、過度な水やりも根腐れの原因になります。軽い根腐れであれば、土をしっかり乾かすことで対処できますが、根腐れがひどい場合は、植え替えで腐った根を切り取ってしまうと、その状態の根は健全な成長を続けることができず、ユッカの腐った部分が広がりやすくなるため注意が必要です。

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まとめ

まとめ

今回は、男性的な魅力がある観葉植物「ユッカ」とその育て方についてご紹介しました。上に向かって鋭く尖った葉は一見近寄りがたい印象を与えますが、時には縁起を担いでプレゼントされることも多い、身近な観葉植物です。贈られて大切に育てれば、毎年美しい花を咲かせ、ワークスペースにエレガントでモダンな美意識をもたらしてくれるでしょう。また、空気を浄化し、ポジティブなエネルギーをもたらすとされることから、風水的にも良い植物とされていますので、ぜひお手入れをかかさずに行うようにしましょう。

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