開花時期が長く初心者にもおすすめ!ノコンギクの育て方

開花時期が長く初心者にもおすすめ!ノコンギクの育て方

2022.12.20

日本中どこでも見られるノコンギクをご存知ですか? 「野菊」と呼ばれる種類を代表する花のひとつで、たくさん咲く可憐な花が特徴的な日本の固有種です。 日本の風土に適した生態なので、植物の栽培に慣れていない初心者の方でも失敗が少なく育てやすいでしょう。 この記事では、ノコンギクの基本情報から育て方、増やし方までをご紹介します。

ノコンギクはどんな花?基本情報をご紹介

ノコンギクはどんな花?基本情報をご紹介

ノコンギクはキク科シオン属(アスター属)の多年草です。日本各地の草原で広く見られる植物で日本の固有種です。夏の終わりから秋にかけて、紫に近い白の可憐な花を咲かせることから人気があり、古くから観賞用として愛されてきました。草丈は30cmから100cm程度で、1つの茎にたくさんの花をつけるのが特徴のひとつです。現在、ノコンギクとして流通しているものは栽培用の園芸品種で、野生種よりも濃い、青や紫に近い花色をしています。耐暑性、耐寒性共に強いため、初心者でも育てやすい植物と言えるでしょう。

ノコンギクと良く似た花がある?

ノコンギクと間違われることの多い花に「ヨメナ」があります。ヨメナはキク科ヨメナ属の多年草で、ノコンギクと良く似た花を咲かせることから混同されることの多い植物です。草丈が60cmから120cmほどになりノコンギクよりも高いこと、葉がつるつるとして光沢があることなどがノコンギクと大きく違う点です。また開花すると、ノコンギクは1つの茎にたくさんの花を咲かせますが、ヨメナは1つしかつけないことも見分けるポイントになっています。

ノコンギクの生育環境

ノコンギクの生育環境
ノコンギクは日なたを好む植物です。基本的にはよく日があたる場所で管理しますが、夏の直射日光は強すぎるので明るい日陰に移すか、遮光ネットなどで調整しましょう。野生種は木の根元など、明るい木漏れ日の中で自生しているのが多く見られます。また、耐寒性はありますが、冬に凍結してしまうような地域では、凍結の対策をすると良いでしょう。

ノコンギクがかかりやすい病害虫について

ノコンギクがかかりやすい病害虫について
ノコンギクは比較的丈夫な植物なので、病害虫についてあまり神経質になる必要はありません。うどんこ病や害虫にはかかる場合もありますが、ほとんどは軽症で済むことが多く、見つけた時に対策すれば大丈夫です。

うどんこ病

うどんこ病は、カビなどの菌が原因となり、葉にうどん粉のような粉が付着する症状が特徴の病気です。ノコンギクがうどんこ病にかかっても重症になることは少ないようですが、葉や茎が混み合っていて風通しが悪くなっている可能性がありますので、間引いて風が通るようにしましょう。対策を打っても何回も発生する場合は、一度切り戻してしまうのもひとつの方法です。

害虫

ノコンギクに付く害虫としては、アワダチソウグンバイ、ヨトウムシ、ハダニ、アブラムシなどが上げられます。梅雨時期など、気温も湿度も上がってくる時期に発生することが多く、葉の裏などにとりついて葉の汁を吸って株を弱らせます。見つけ次第、駆除しましょう。また、混み合った葉や茎を間引くことで予防ができます。

天然植物活力液HB-101
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ノコンギクの育て方

ノコンギクの育て方

それでは、ノコンギクの育て方について詳しく解説していきましょう。ノコンギクは丈夫な植物なので、地植えにした場合は特に、ほったらかしでもよく育ちます。たくさんの花を咲かせたい、草丈を調整したいなどの希望がある場合に、ひと手間かけた手入れをすると良いでしょう。

用土

市販の草花用培養土で問題ありませんが、自分で作る場合は赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜると良いでしょう。ある程度の水はけと栄養があれば大丈夫です。

肥料・水やり

元肥は、緩効性の化成肥料を苗ごとにひとつまみ施します。追肥は新芽が出てくる4月頃から開花時期の間に草花用の薄めた液体肥料を、月に2回程度施すだけで十分です。地植えの場合、追肥は特に必要ありません。

種まき

種蒔きの適期は2月です。開花後の11月から12月にかけて種を採取して、翌年に種蒔きすることも可能です。採取した種は、湿らせた砂に混ぜて冷蔵庫の野菜室で保管、2月になったら蒔きます。種は畑や花壇に直まきしても大丈夫です。

植え付け・植え替え

種を種まきポットに植えた場合や、苗を購入した場合は、3月までに植え替えましょう。ノコンギクはよく増えるので、鉢で管理する場合、根詰まりを起こしやすくなります。鉢植えの場合は、年に1回の植え替えが必要です。地植えにした場合、植え替えは必要ありませんが、増えて予定外のところに広がった株は植え替えをするか、抜いてしまいましょう。

手入れ・剪定

ノコンギクは難しい手入れは必要ありません。ただ、花を多く咲かせたい場合や、草丈を低く抑えたいときには、5月から6月にかけて切り戻しをおこないます。枝がよく分岐して花付きがよくなり、草丈も低く抑えられます。また、花が終わったらこまめに花がら摘みをおこなうと、つぎつぎと花がよく咲きます。種を採取する場合は、花がらは残しておきましょう

冬越し

ノコンギクは花が終わると葉が枯れ、冬になると地上部は枯れてしまいます。凍結が不安な地域では、秋に地上部を5cmほど残して刈り取ったら、株元に土寄せをしたり、葉や腐葉土で覆って凍結対策をしたりします。鉢植えの場合は凍結の心配がない場所に移動させましょう。

ノコンギクの増やし方

ノコンギクの増やし方

ノコンギクは放っておいても、地下茎で増えていきます。ただ地下茎で増えるままにしておくと、予定外の場所に生えてきたり、拡がりすぎたりする場合がありますので注意が必要です。希望通りに増やすためには、種を採取する、株分けする、挿し木で増やすなどの方法があります。

種の採取

ノコンギクは開花後、11月から12月になると綿毛のついた種ができ、種が熟すと綿毛が開きます。開いたものを採取したら、湿らせた砂の中に混ぜて、冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。2月になったら希望する場所に種を植えて増やします。

株分け

ノコンギクの株分けは、2月から3月の新芽が出る前におこないましょう。長く伸びた地下茎を、適当な長さに切って使用します。半分か1/3ぐらいに切って植え替えをしますが、その際、古い株は切り取ってしまっても大丈夫です。古い株は弱い芽しか出さないことが多いので、切り取ることで株が更新されます。

挿し木

ノコンギクは挿し木でも増やせます。5月から6月ごろが挿し木の適期となっており、よく伸びた芽を使用します。芽を切り取ったら、挿し木専用の用土など、新鮮な土に挿しておきましょう。

ノコンギクの花付きがよくなる!HB-101

天然植物活力液HB-101
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ノコンギクは基本的に多くの肥料は必要としませんが、花付きをよくするためには、生長期に薄めた液肥を月2回程度の頻度で施すのが良いとされています。ノコンギクが必要とする豊富な栄養を含んだ土壌を手軽に作るために、HB-101がおすすめです。HB-101は植物由来の天然成分で、土壌の活性化を図る活性剤です。肥料ではなく土壌を活性化するための液剤なので、植物の種類を選ぶことなく、すべての植物に使用できます。さらに口にしても安全な成分なため、子供やペットがいるご家庭でも安心して使うことができるでしょう。使い方は、1000倍から1万倍に薄めたHB-101を月2回程度、水やりと一緒に施すだけの簡単なものです。土壌に天然成分が浸透し活性化することで、水はけがよく、ほどよく空気を含んだふかふかな土になっていきます。与えすぎたからといって、肥料やけをする心配もありませんので、植物栽培が初めての方でも心配なく使用できます。

まとめ

この記事では、夏の終わりから秋にかけて、たくさんの可憐な花が楽しめるノコンギクについてご紹介しました。一度植えたら地下茎やこぼれ種で勝手に増えていくノコンギクは、細かい管理や難しい手入れが苦手な初心者の方でも育てやすい植物です。花壇に取り入れれば、放っておいても毎年のように花が楽しめますし、鉢植えならば場所を取ることなく管理できるでしょう。日本の気候にも適した固有種でもあるノコンギクを、家庭で楽しんでみてはいかがでしょうか。

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