初夏から秋まで花壇を彩る!マリーゴールドの魅力をご紹介
2022.07.26
鮮やかな色合いと多彩な種類で親しまれているマリーゴールド。 花期が5月から11月までと、種類によって長い期間楽しめるため、花壇に取り入れようかと、検討されている方も多いと思います。 この記事では、マリーゴールドの育て方から楽しみ方まで、その魅力を存分にご紹介していきます。
マリーゴールドってどんな植物?
マリーゴールドは、キク科タゲナス属の1年草です。名前の由来は、「聖母マリアの黄金の花」。年に10回ほどある聖母マリアの祭日に、花期の長いマリーゴールドがいつも咲いていることから名付けられた、と言われています。原産地はメキシコや中央アジアの暑い地域。そのため、暑さには比較的耐性がある一方で、寒さには弱いという特徴があります。
種類
マリーゴールドには大きく分けて、フレンチマリーゴールドとアフリカンマリーゴールドの2つの種類があります。
・フレンチマリーゴールド 開花期は5~7月と9~11月です。花色は赤・橙・黄色がメインで八重咲きと一重咲きがあります。草丈は20~30cmになり、暑さには強いものの、猛暑は苦手としています。
・アフリカンマリーゴールド 開花期は5~11月です。花色は橙・黄色・白がメインで、ボール咲きや大輪の品種があります。草丈は30~100cmになり、フレンチマリーゴールドよりも暑さに強い種類です。
虫よけとしての効果
マリーゴールドは、コンパニオンプランツとして、虫よけの役割があります。コンパニオンプランツとは、他の植物と一緒に植えることで、その植物に良い影響が期待できる植物のことです。様々な野菜の根を侵すセンチュウという虫が、マリーゴールドの根では繁殖できずに死滅することから、野菜と共に植えることで、センチュウ被害を抑えることが知られています。また、栽培期間ももちろんですが、栽培が終わった後に、土に一緒に混ぜ込むことでセンチュウの被害を抑制する緑肥としての効果もあります。
マリーゴールドを育てて楽しむ!育て方が簡単って本当?
マリーゴールドは栽培しやすいため、初心者の方にもオススメの植物です。また、家庭菜園などで、作物を育てる方にも、コンパニオンプランツとしてオススメできます。日当たりがよく、風通しが良いところであれば、鉢植えやプランター、地植えを問わず栽培が可能です。また、多様な品種があるのも、育てる楽しみの1つです。例えば、フレンチマリーゴールドのひとつ、ファイヤーボールという品種は1株で多彩に色が変化します。いろいろな品種を使って、寄せ植えやハンギングバスケットに仕立てるのも良いですね。
選び方
苗から始めるのであれば、花と葉が鮮やかな色をしていて、茎がしっかりと太いものを選びましょう。また、葉の裏などに虫がついていないかも確認します。
種まき~手入れ
種から植える場合は、一手間必要です。まず種を一晩水につけます。そして、トレーに赤玉土、バーミキュライトを入れて、種をばらまきます。5mm程度、土で覆ったら、涼しい日陰で管理します。発芽したら、日当たりと風通しの良い場所へ移動します。本場が2~4枚になったころ、移植か定植をします。マリーゴールドはジメジメした土を嫌うので、お水は、土が乾いてから、たっぷりとやるようにします。 本葉が10枚ぐらいになったころ、上から2節目の部分を摘心すると、脇芽が充実した、丈が低く茎数の多い苗になります。
花の時期
マリーゴールドは、花期が5~11月までと長く咲くのが特徴です。長い花期を楽しむためのひと手間を忘れないようにしましょう。それは枯れた花をこまめにカットすることです。これは、雨で濡れることで腐るのを防ぐためです。また、花は枯れると種が出来ますが、種が出来ると花の時期が終わってしまいます。種が出来る前にカットすることは、花期を長くする役割もあるのです。
育て方の注意
マリーゴールドは暑さに強い植物ですが、暑すぎるとさすがに生育が止まってしまいます。そこで、負担を軽くするためにも、剪定をして、半分の草丈に切り戻す必要があります。また、花を大きい品種に関しては、雨の多い時期に、水を吸いすぎて折れてしまうことがあるので、注意が必要です。
マリーゴールドを飲んで楽しむ!ハーブティーのご紹介
マリーゴールドには、目で見て楽しむだけでなく、飲んだり食べたりする楽しみ方もあります。ここでは、マリーゴールドの飲用としての楽しみ方とその効果をご紹介します。
マリーゴールドの花は、乾燥させてハーブティーとして飲用することができます。なお、自分で育てたものをハーブティーにする場合は、食用の専用苗を購入する必要があります。園芸用の苗は、食用には向かない薬剤が使われていることもあるので注意が必要です。
ハーブティーの効果
マリーゴールドのハーブティーは、古くはエジプトで「若返りの薬」として重宝され、ヨーロッパでは「太陽のハーブ」と称され、愛されてきました。女性には嬉しい効用がたくさんのハーブティーです。なお、 マリーゴールドに含まれる栄養成分には以下のようなものがあります。
・ケルセチン・・・抗酸化作用があります。若返りの薬と言われる理由です。
・イソラムネチン・・・皮膚や粘膜の炎症を抑える効果があります。皮膚の炎症、胃炎などに効くとされます。
・ルテイン・・・主に、目に良いとされています。
・フィトステロール・・・女性ホルモンに似た働きがあるため、婦人科系の不調に効果があります。
なお、キク科のアレルギーを持つ方、妊娠中や授乳中の方は飲用を控えてください。
ハーブティーの作り方
もちろん、ハーブティーとして茶葉を購入することもできますが、自分で育てた花をハーブティーにしてみるのはいかがでしょうか。作り方はとても簡単です。まず、マリーゴールドの花を摘んだら、水で丁寧に洗います。次に、天日干しで乾燥させます。およそ、2~3日で十分に乾燥できます。これで完成です。 飲用するときは、ティースプーンに山盛り一杯を目安にカップに入れ、お湯を注いでハーブティーの完成です。草の香ばしい香りの中に、ほのかな甘さがあります。癖が少なく、初めての方でも飲みやすいお茶になります。単体で飲むのもいいのですが、ラベンダーやレモングラスとのブレンドも相性が良く、オススメです。
マリーゴールドが色鮮やかに咲き続ける活力に!顆粒HB-101
マリーゴールドは長い間、花を咲かせてくれるので、その期間を乗り切るための土作りと継続的な追肥が重要です。しっかりと長続きをする元肥を入れて土作りをします。追肥をするのは、株が弱っている暑い真夏は避け、涼しくなったころに再び開始します。
マリーゴールドに最適な土作りをするには、顆粒HB-101がオススメです。顆粒HB-101は、杉・桧・松・オオバコなどから抽出したエキスで植物の活性化を狙う天然植物活力液を、土壌改良に有効なゼオライトに特殊な製法で浸み込ませた活力剤です。HB-101によって、土壌が活性化されますので、多くの化成肥料を使わなくても、長い栽培期間を乗り切れる土が作れるのです。
使い方は、定植する際、苗を植えるための穴を掘り、その中にひとつまみ、HB-101を入れるだけです。そうすることで、簡単に栄養豊富な土壌にすることができます。
まとめ
花の時期が長く、鮮やかな色彩を楽しむことができるマリーゴールド。家庭菜園では土作りにも、そして景観の保全にもなり、見るだけでなく、飲用でも楽しめるとは、まさに、一石で何鳥にもなる魅力的な花ですよね。育て方も比較的簡単ですので、ぜひ、育ててみてはいかがでしょうか。