キンモクセイの育て方|香水・ジャム・お茶の作り方も

2021.02.16

秋になるとどこからともなくいい香りがして香りの出どころを探して見ると、 生垣や塀越しにオレンジの花を枝いっぱいに咲かせているキンモクセイ。 そんなキンモクセイの香りと共に秋の到来を感じる方も多いのではないでしょうか。 とてもいい香りなので何とかできる使い道をお探しの方に、今回はそんな香りが魅力的なキンモクセイの育て方と意外な使い道をご紹介いたします。

キンモクセイの育て方

・基本情報
原産地 中国 開花期9月〜10月 植え付け時期 春(3〜4月か10〜12月)

・育成環境
地植えでも鉢植えでも可能。耐寒もマイナス10度ほどと寒さに強く、戸越で育成可能。
育成用土は赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜたものが水はけも良く適しています。
花咲きを良くするためには、日向か半日向で育成すると良く、大気が汚れている場所や、霜が降りるような場所は育ちが悪くなるので注意です。

・植え替え
地植えのキンモクセイは植え替える必要はありませんが、鉢植えの場合、水はけが悪くなってきたり、鉢全体に根が張ってきて、土が盛り上がってきたら窮屈になっているので一回り大きな鉢に植え替えしましょう。

・肥料
地植えも鉢植えも寒い2月から3月にかけて有機肥料をあげましょう。

・水やり
水やりは鉢植えの場合土が乾いてきたらあげてください。地植えの場合は基本的にあげなくても育ちますが、暑い日が続いたり、雨が降らない日が続いて土が乾燥していたらあげてください。

・病気・虫対策
キンモクセイを適度に剪定せずに育てていると、枝が密集して日当たりが行き届かなくなったり、風通しが悪くなり、病気になったり、害虫が発生してしまいます。
適度に風が通り全体に日が当たるように、絡み合った枝や交差して不恰好な枝を間引き、葉っぱも適度に減らしましょう。
花に関しては、花の咲いた枝を先端から数センチ残した位置まで切り詰めておくと、そこからまた新しい枝が伸び始め花付きが良くなります。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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キンモクセイの意外な使い道

香りが魅力的なキンモクセイ、生花だけでは勿体無い、簡単にできるキンモクセイの使い道をご紹介。

使い道その1『香水』

キンモクセイの花は独特の優しい甘い香りがあり、ストレス軽減などのリラックス効果があるとされています。そんな香りの使い道として香水をご紹介します。

・作り方
まずキンモクセイの花を集めます。花を集めたら、花びらと茎部分をピンセットなどで分けます。
使うのは花びらの部分だけなので残りは捨てて構いません。
次に集めた花びらを容器に入れていきます。容器は残量が分かる透明なものが良いと思います。
香りを散布したい時はスプレータイプのもの、トイレなどに置いて使う場合は開口部の広めの容器選ばれると良いと思います。
容器を用意したら花を7分目まで入れ、無水エタノールをいっぱいまで入れて、暗室で2〜3ヶ月保管したら完成です。
衣服などにかけても良いですし、布団や、靴箱など色々な使い道があります。

使い道その2『お茶』

キンモクセイの香りをお茶にという使い道もあります。
キンモクセイの花は開花後2、3日で散ってしまうので、花が咲き始めたらまず花を集めましょう。落ちたばかりのものでもOKです。集めたら香水の手順と同様に花びらと茎を分けます。
わけ終えたら、洗い日向で新聞紙などに広げて乾燥させましょう。すぐに楽しみたい方は生花のままでも良いですが、乾燥させると保存でき使い道も広がり便利です。
お茶の淹れ方は、紅茶や烏龍茶などと混ぜて熱湯を注ぐだけです。
キンモクセイ茶(桂花茶)には、滋養保険、食用増進などの効果がありリラックスしたい時などにオススメです。

使い道その3『ジャム』

キンモクセイの花は香りもよく色も綺麗なのでジャムに使うこともできます。
基本的に他のジャム作りと同じ要領になりますが、ポイントは甘味を何でつけるかです。
氷砂糖、グラニュー糖などを煮詰めトロッとしてきたら香水の手順と同様に花びらだけを投入します。煮る時間や投入のタイミングによって発色が悪くなったり、香りが変わってくるので、自分の好みのものができるまでチャレンジしてみてください。

使い道その4『お酒』

前述の3つの使い道と同様の手順で花びらだけを集めたら氷砂糖と容器に入れ、焼酎やホワイトリカーを注げば3ヶ月程度で飲み頃です。ただしあまり長期に保存すると香りが飛んでしまうので注意です。

使い道その5『ポプリ』

最後の使い道としてポプリのご紹介です。
花びらまでの手順は同様です。手のひらサイズの容器と塩を用意したら、花びら、塩の順番で交互にいっぱいになるまで敷き詰め、ひと月程度なじませたら完成です。蓋を開けて芳香剤のようにも使えますし、バスソルトとしての使い道もあります。

まとめ

以上がキンモクセイの育て方と使い道についてのご紹介です。
もう少しキンモクセイの香りを楽しめる使い道を探していた方や、これからキンモクセイを育ててみようと思われている方も、意外な使い道があることを知っていただけたと思います。普段の生活の気分転換に、身の回りのちょっとした香りから楽しんでいけると良いですね。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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