家庭菜園でイチゴは意外に簡単!? 育て方をご紹介
2019.01.10
みんな大好きなイチゴ。 自分の庭であの赤い実がたわわに実っていたら、本当に素敵ですよね。 実はイチゴは案外育てやすく、家庭菜園でも人気なのです。 我が家でも実がなった時は子供達が大興奮でした! 市販されているイチゴ苗は日本で品種改良されて日本の気候に合っているものがほとんどです。 ポイントを押さえれば、次々と実をつけるイチゴを育てられますのでぜひチャレンジしてみてください!
イチゴを育てる際のポイント!
ポイントを押さえれば、家庭菜園でも簡単にイチゴが育てられます。
イチゴを育てる祭に注意するポイントです。
・栽培期間が長いので、雪が積もらない温暖な地域の場合は特に、病気や害虫に注意しましょう。
・イチゴは比較的涼しい気候を好むので、暑さと乾燥には注意します。
・乾燥に弱いので、冬でも土が乾いていたら水を与えてください。
・苗も種類がたくさんありますので、自分や自分の庭、畑にあった種類を選べば間違いなく育てられます。
イチゴ苗の植え付け
イチゴ苗は、春と秋に出回りますが、秋に植えて春に収穫する品種が日本での生産の主流になっており、一般的です。
ここでも秋植えのイチゴをご紹介します。
家庭菜園では種から育てるのは難しいので、苗を利用しましょう。
【①植え付け】
東北より北の寒冷地…9月中旬~10月
関東より南の比較的温暖な地域…10月下旬~11月
【②植え付けの際のポイント】
生長して実がついた時に、地面につかないように畝を少し高めに作ります(20㎝程度)。
イチゴはランナーといって茎を伸ばして旺盛に生長します。
私も最初に地植えした時に、あっという間にランナーが増えてあちこちから葉が出てきてびっくりしました。
そのため、苗と苗の間は40~50㎝程度離して植えていきます。
この時、あまり深く土に埋めすぎないこと。
イチゴは新葉が株の付け根から出てきますので、そこを土の中に入れてしまわないように注意して、浅めに植え付けるのがポイント。
プランターに植え付ける場合はなるべく大きめのプランターか、ストロベリーポットと呼ばれるイチゴ専用のポットを使用します。
ストロベリーポットはランナーが増えても大丈夫なようにできていますので見た目も可愛く、大変機能的です。
【③土】
イチゴを育てるには弱酸性の土壌が適しています。
市販されている野菜用、できれば実がなる野菜用の培養土を利用すれば間違いありません。
自分で土づくりを行う場合は、赤玉土8、腐葉土2を混ぜたものに化学肥料を用土10ℓに対し30g入れて作ります。
土は作った後に1週間程度寝かせてから、苗を植え付けます。
イチゴの水やりと肥料、管理方法
植え付け後
植え付けた後はたっぷりと水やりを行ってください。
乾燥に弱いので、表面が乾いたら冬場でも水やりが必要です。
寒さには強いのですが、寒い時期に咲いた花や蕾で霜に当たったものは実をつけなくなります。
3月初旬頃には、それまでに咲いた花や蕾は摘み取ります。
もったいないと思われるかもしれませんが、それにより苗が大きく育ち、新しい蕾が出てきますので、思い切って摘んでしまいます。
3月に入り、気温が上がってくると新葉が出てきますので、それまでには摘花、摘蕾を済ませましょう。
冬場の枯れた葉は早めに摘み取り、新葉の生育を促すようにします。
1株に対し、元気な葉は5枚程度残せば良いでしょう。
暖かくなってくると、ランナーも次々に伸びてきます。
放っておくと実が大きく育ちませんので、収穫時に伸びるランナーは全てカットします。
肥料を与えるタイミング
肥料を与えるタイミングは3回です。
1回目は植え付け後、根がしっかりと土に張った頃11月上旬に化成肥料を適量施します。
2回目は新葉が出てくるまでの2月下旬~3月中旬、3回目は花が咲き始めたら施します。
イチゴは根がそれほど強くありませんので、強い肥料を与えすぎないようにします。
イチゴ専用の肥料が市販されていますので、それを利用すると間違いがありません。
注意する病気
注意しなければいけない病気は、うどんこ病。
葉の裏が白っぽくなっていたら、その疑いがあります。
葉が茂り過ぎて蒸れると発生しやすくなりますので、冬の間に増えた葉をカットしておくことで、うどんこ病の発生を抑えることができます。
もしうどんこ病にかかってしまった場合には、薬剤を使って病気を抑える必要があります。
イチゴが大きな実をつけるためには、受粉が大切です。
花が咲いたら、人工的に受粉してあげると間違いがありません。
その場合は、花の中心を柔らかい筆などで優しく撫でてあげればオッケーです。
イチゴをいよいよ収穫!
5月中旬頃になると、徐々に実をつけていきます。
開花してから約1ヶ月程度と覚えておきましょう。
家庭菜園の醍醐味は、この収穫の時!
収穫は赤くなったら適宜ハサミを使って、ヘタから1㎝程度のところで摘み取ります。
収穫することでまた新しい実が色づいていきますので、1ヶ月程度は家庭菜園でも収穫が楽しめます。
我が家もこの時期はほぼ毎朝、朝食にイチゴが並ぶので家族も喜んでくれます。
実が色づいてくると鳥の被害に合うことも多くなりますので、防鳥ネットを利用するのも良いでしょう。
収穫の頃には、再び新しいランナーを伸ばし、子株を作ります。
この子株は翌年の家庭菜園の際の親株として使える苗となりますので、ある程度大きくなったらランナーを切って株分けしておきます。
株分けした子株は個別にポットで育てるなどして、秋まで大切に管理します。
まとめ
家庭菜園でも案外育てやすいイチゴですが、手間暇かけた分だけ大きく、みずみずしい実をたくさんつけてくれます。
家庭菜園では、苗の選び方も重要なポイント!
なるべく葉の裏側のクラウンが太く、茎も太く真っすぐなものを選んでください。
そして暖かくなり始めた頃からの管理が、家庭菜園でのイチゴのできを左右します。
この時期に追肥、人工授粉を丁寧に行うことで大きく甘いイチゴを収穫できます。
みんな大好きなイチゴの栽培、ぜひ挑戦してみてください。