果物で夏バテ防止!夏の果物の育て方

2019.06.25

夏は旬の果物がたくさん実る季節でもあるのです。暑い夏は知らない内に多くの汗をかいて身体から水分やミネラルを失ってしまいます。それに輪をかけて暑さによる食欲不振から食事の量も減り気味で、いわゆる夏バテ症状が現れます。そんな時、水分たっぷりな夏の果物は不思議と食べられますよね。ミネラルなど栄養素を多く含んだ夏の果物は、身体への栄養補給と不調の回復にもっとも役立つ食材です。そんな夏の果物、実は簡単にご家庭で作れるんです!そこで、作りやすい夏の果物と育て方をご紹介します。

夏バテはどうして起こるの?

夏バテはどうして起こるの?

夏バテになる原因は人それぞれですが、症状としては、食欲不振、身体がだるい、なかなか疲労が回復できないなどがあります。汗をたくさんかいたのに水分の補給が十分に取れずに脱水症状を起したり、暑さによる寝不足、エアコンの効いた室と外気の温度差が大きい為に体温の調節がうまく働かないことによる自律神経失調症状など、原因となるものには他にもそれぞれの体調によって様々に考えられます。

夏の暑さが原因で一番顕著に表れるのは、食欲不振に陥ることです。食べられないことによって益々体調不良に拍車が掛かり重症化してしまいます。体調を回復するには、まず睡眠を十分にとり、ミネラル及び水分の補給を常に心掛ける、そして何と言っても胃腸を元気にすることが第一の要件です。

夏の果物はどうして夏バテに効くのか

夏の果物はどうして夏バテに効くのか

食欲の増進を図るといっても、暑さによって疲れた胃腸はなかなか食べ物を受け付けないもの。そんな時に有効な食材としておすすめなのが、夏が旬の果物です。

夏の果物には不足しがちな水分やビタミン類、ミネラルなどを含んだ栄養素を多く含んでいる身体に有効な食材なのです。脂っこい料理と比べて果物は、見た目も涼やかで口当たりも良いので抵抗なく口に運ぶことができます。夏の果物は、疲れた胃腸を癒して十分な水分と栄養補給ができる絶好の食材と言えるでしょう。

夏の果物・種類と育て方

夏の果物・種類と育て方

夏バテ解消に役立つ夏の果物は種類がたくさんあり、栄養素も多く含んでいるのが特徴です。そんな果物を自分で作って食べることもできたら嬉しいですよね。庭木として植栽しても良く、鉢仕立てにしてベランダやテラスに置いて果実を収穫するのも楽しいですよ。生育させやすい夏の果物の種類と育て方を挙げてみました。

共通する育て方の基本として、鉢植えでは、鉢底には水捌けを良くするために必ず大粒の軽石かひゅうが土を敷き詰めておきます。使用する用土の作り方として果樹では赤玉土(小粒)7:腐葉土3を混ぜたものを用意します。植え替え時も同じです。

水やりは大抵の植物は与え過ぎると根腐れを起して弱らせる原因となり、病害の発生にも繋がりますので、土の表面の乾燥具合を確かめて、乾いている様でしたら底穴から水が出るまでたっぷりと与える様にします。肥料はそれぞれの植物の特性を確認して与えると良いでしょう。

天然植物活力液HB-101
天然植物活力液HB-101

西瓜(スイカ)

西瓜(スイカ)ウリ科スイカ属
夏の果物の定番です。スイカには各種ビタミンの他、果糖及びブドウ糖が多く含まれ、カリウムやマグネシウムも含まれているアルカリ性の果物です。赤い色の果肉は、活性酸素を減少させてアンンチエイジングに効果があるとされるリコピンや、体内でビタミンAに変換され身体の健康を維持するβカロテンによるものです。また、血流を促すシトルリンという成分も含まれています。夏バテ防止には最良の果物と言って良いでしょう。

・スイカには大玉と小玉がありますが、家庭で作るには場所を取らない小玉がおすすめ。
・水捌けの良い土壌に腐葉土(堆肥)を入れて良く混ぜ耕しておき、苦土石灰(㎡当り約100g)を混ぜ込んで2週間ほど寝かせます。
・直径約50cm程の山型に土を盛って作った畝(鞍つき畝という)に、苗を定植します。本数を植える時は株間を1mの間隔に植えます。マルチングをしておくと良いでしょう。
・親ツルの本葉が5~6枚になったら先端部分を摘み取り、子ツル3~4本を伸ばします。
・追肥は子ツルが伸びる頃に株から少し離れた場所に化成配合肥料を施して土と混ぜ合わせて株元に寄せて置きます。ツルに付いた実がテニスボール程の大きさになったら追肥します。
・実が大きくなり始めたら、下に発泡スチロールかわら束を敷き、時々位置を変えて万遍なく日の光を当てる様にします。
・基本的な育て方について、スイカは1本の蔓に実1個が適当です。その他は元気なものを残して摘み取っておきます。小玉スイカは定植から約35日程度を目安として収穫できます。

無花果(イチジク)

無花果(イチジク)クワ科イチジク属
半日影を好み、過湿に弱いです。「無花果」とは、花が咲かないうちに実を付ける様に見えるという中国で付けられた漢字名です。ビタミン類、カルシウム、カリウム、ペクチンなどの栄養素が含まれる他食物繊維も多い上に糖分が多いので甘味が感じられる果物です。私も毎年咲くユリの花を楽しんだ後、HB101をパラパラと撒いてみました。すると例年より大きな蕾がつき、立派な花が茎に10輪も咲いてびっくりしました!

・鉢植え、地植えどちらでもOKで、2~3月に苗木を植えつけます。
・地植えでは土壌に腐葉土を2割ほど入れて混ぜ合わせておきます。
・30cm程の長さに主枝を詰めた苗木を植えて支柱を立て、紐で結わえてたっぷりと水やりをします。
・施肥は3~10月の期間、1ヶ月に1度程度緩効性有機質肥料を与えます。
・剪定は、植え付け後の12~1月に枝先をそれぞれ30cm内外で外芽の上で切ります。
2年目以降は混み合った枝や伸び過ぎた枝は間引く様に剪定してコンパクトに仕立てるのが育て方の基本です。約3年目位で実を付けます。

ブドウ

ブドウブドウ科ブドウ属
ブドウはツル性の植物で栄養素としては、カリウム、ブドウ糖、果糖が主な成分ですが、注目したいものに疲労回復や眼精疲労、高血圧予防など夏バテに効果が期待できる「アントシアニン」「レスベラトロール」が含まれていることです。ブドウの種類は多く様々で、栽培の難易度も品種によって違いがあります。比較的育て方の易しい「デラウェア」を取り上げてみます。

・鉢植えでは最初10号懸崖鉢を用意して苗木を植え付けます。根を深く広げますので、2年に1回は大き目の鉢に植え替えるか地植えにしましょう。
・ツルが伸びるのを想定して棚を作るか、アーチ状の支柱を立てると良いでしょう。(棚作りは便利なセットがホームセンターなどで購入できます)
・ブドウは新しく伸ばした枝に結実しますので、枝が伸び始める前の1~2月に剪定をします。古い枝や混み合った枝など不要な枝を主枝の基から切り取り、残っている枝も5~7節を残し切り取ります。
・早ければ1年から3年ほどで収穫できます

ブルーベリー

ブルーベリーツツジ科スノキ属
水捌けの良い酸性土壌を好みます。育て方も割合簡単で病害虫にも強く、白い花時や夏の実、秋の紅葉と目も楽しませてくれます。甘酸っぱい実はそのまま食べても、ジャムなどに加工しても利用されます。ビタミン類や食物繊維が多く含まれていて、抗酸化作用や眼精疲労の改善などに効果があるとされるアントシアニンが注目成分として含まれています。

・育て方として一番のポイントは苗木が1本だけでは異なる木がないので受粉に手間が掛かりますので、異なる品種の苗木をもう1本増やして2品種以上で植えつけると良いでしょう。
・酸性土壌を好みますので、市販のブルーベリー用土か、通常の土にピートモス、鹿沼土を混合した用土を使用します。植え付け時期は生長が始まる2~3月が適期です。2年に1回の植え替えは必要です。
・5~6月に20cmほど伸張した枝の先1/3程外芽の上から切り詰めます。
・冬1~2月に剪定をしますが、その際に大きな芽が花芽で、小さい芽が葉芽ですから気をつけて伸びた枝や混み合った細い枝の剪定をしましょう。

リンゴ

リンゴバラ科リンゴ属
涼しい気候を好みますが、育て方の管理さえ良ければ、九州地方北部でも栽培は可能です。リンゴは各種ビタミン類やミネラルとしてカリウムなどの栄養素を含んでいて、「1日1個のリンゴで医者いらず」などと言われてきました。食欲のない時などにはジュースにして飲用したりと用途の広い健康果実です。

・庭園樹としては樹高が2~5m程になりますので、少し広めの場所が必要となることと、1本では結実が難しいので、受粉用に異品種も同時に植栽する様にします。
・苗の植え付け時期は寒冷地では真冬を避け、3月が適期です。株の間隔を2m以上離して植え付け、支えとして支柱を立てて紐で緩く結んでおきます。
・2年ほど経た冬の期間に新しく伸びた枝を1/3程に切り取ります。実は梅と同じ様に下垂枝に良く付くものですから、枝を伸ばす方向を支柱やシュロ縄などを使って地面と水平になる様にします。7~8月に樹形を整える剪定を行います。
・一本の枝先に複数の実が付きますので、形の良い実のみ残して後は摘果します。病中害を防ぐために袋かけをしておきます。定植から収穫までには4~5年ほど待たなければなりませんが、春には華やかに咲く花も楽しめることと、自分で育てた実を収穫できる喜びは格別ですよ。

パッションフルーツ

パッションフルーツトケイソウ科トケイソウ属
寒さには弱いですが、育て方は簡単です。パッションフルーツはツル性ですので、暑い夏の日よけとして緑のカーテンとしても利用できます。果実はゼリー状で口に含むと甘酸っぱい独特の食感が味わえます。βカロテンなど果物特有の栄養成分は多く含んでいますが、その内の「ピセアタンノール」成分はアンチエイジングに効果があるとされ、血流促進に効果があるとされる「ナイアシン」という成分も含まれています。

・苗の植え付けは、4~5月末。鉢植えは8号鉢で行灯作りにします。緑のカーテンにする時は、プランター(60型)に2株にします。
・生長が速いので、適宜伸びたツルを円形支柱やネットに誘引しておきます。親枝の先端を摘み取ると子枝が伸びますので、姿形を確認して整えながらツルを誘引していきます。8~9月頃には花の後に立派な実を付けていますので収穫します。

マクワウリ

マクワウリウリ科キュウリ属
メロンの仲間ですが、育て方としてはメロンよりは難しくありません。メロンほど甘さや香りはさほどありませんが、ウリ科独特の爽やかな風味があります。また、ミカンと同じビタミンCを含んでいることと、塩分を排泄する役割のあるカリウムを多く含んでいますので、高血圧症に効果があります。プランター栽培にも向いている夏の果物です。

・現在はホームセンターなどで苗を購入できます。
・プランターは75cm以上の深型の大きさのものに1株植えにし、稲ワラかビニシートでマルチングをしておきます。
・主ツルは5~6節で摘心します。丈夫な子ツルを3本位残し、その後生長したツルの10~12節で摘み取り孫ツルを伸ばします。孫ツルに出来た実が卵くらいの大きさの時に化成肥料を追肥します。1株に約7~8個が収穫の目安としますので、余計に付いた実は摘み取っておきます。
・実が香りを放ち始めたら収穫です。

ラズベリー

ラズベリーバラ科キイチゴ属
耐暑性及び耐寒性があります。ほとんど無農薬での育て方が出来る優等生の果物です。甘酸っぱい実は香りも伴って生で食べることができますが、ジャムなどに加工することもできます。食物繊維が多く含まれていて、ビタミンCや鉄分、カリウムも含まれ、なかでも含有されている「ポリフェノール」は抗酸化作用がありアンチエイジングや免疫力を高める効果があるとされています。

・秋9月、春3月が定植適期です。6号鉢に一株を植えつけます。
・6~7月に実が収穫できますが、実が付いた枝は枯れてしまいますから、収穫を終えたら基部から切り取っておき、新しいシュート枝を4~5本残して大切にします。12~3月に前年の枝を50~70cm残して切り取ります。側芽を伸張させて、その先端に花が付きます。

おいしい果物を実らせるために!植物活力液HB-101

果物の収穫の瞬間は楽しいものですが、自分で作った果物がおいしかったら感動はひとしお。でも果物をおいしく育てるって、けっこう手間暇かけなくちゃ、というイメージですよね。家庭菜園は楽しみたいけれど、普段の生活であまり時間をかけられない…そんな時に出会って感動したのがHB-101です。

HB-101は、杉やヒノキ、松などから抽出したエキスで植物の活性化を手伝ってくれる、植物活力液です。減農薬栽培、有機栽培に最適で、家庭でもおいしい果物を収穫することができます。味だけではなく、実や葉の色ツヤや形もよくなり、これだけで育て方に頭を悩ませる必要がなくなるほど。少量を薄めて使うのでコスパも抜群です!

天然植物活力液HB-101
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まとめ

夏の暑さによって知らないうちに、身体がダルい、食べ物が喉を通らないなどの不調を感じる、いわゆる夏バテ状態を起こします。食欲不振によって益々身体の調整機能が追い付かずに体力を消耗してしまいます。そんな時に夏の果物は身体に不足しがちな栄養分を補給してくれる役目をしてくれます。そんな夏の果物の代表的なものをご紹介してみました。作って、見て、食べて楽しむ夏の果物を栽培してみませんか。

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