日陰でも育てられる!?半陰性の野菜おすすめ3選
2024.07.23
みなさんは「家庭菜園」に挑戦されたことはありますでしょうか? 野菜には、プランターで育てられるコンパクトな品種も多く、畑が必要ではないため「おうち時間」の楽しみ方のひとつとして昨今大人気です。 ご家庭で日々成長する姿を楽しみながら、新鮮な野菜を食べることができる「家庭菜園」はとても魅力的ですよね!! そんな中、「家庭菜園に挑戦してみたいけど日当たりが・・・」というお悩みもあるかと思います。 実際に「野菜」と呼ばれる植物の多くは畑で直射日光に当てて栽培する品種が多いこともまた事実です。 しかし、そんな皆様に朗報です。 野菜には、1日中太陽光が当たる環境ではなくとも育てられる品種があることをご存知でしょうか。 そういった品種の野菜を選ぶことで、ベランダや室内の窓際で気軽に家庭菜園を楽しむことができます。 本記事では、多種多様な野菜から厳選して「日陰でも育てられる!?半陰の野菜おすすめ3選」をランキング形式で紹介いたします!
野菜とは
「野菜」とは、食用可能な草本植物の総称です。
主に葉や根や茎、あるいは果実を食べられる植物ということになります。
そんな野菜ですが、同じくスーパーで販売されている「果物」との間に明確な区分けがないことをご存知でしょうか。
とはいえ、例えば「メロン」と聞いて「野菜」の一種であると考える方は少ないでしょう。
しかし明確な区分けがないことは事実。
つまり、「野菜」なのか「果物」なのか、というのは消費者側の感覚で決まっているのです。
一般的には「甘い」ものは果物に分類されているように思いますが、糖度が高いことで有名な「フルーツトマト」は「野菜である」と考える方がほとんどであるように、分類が非常に難しい分野でもあります。
本記事は「育てやすい野菜」がテーマであるため、「野菜」と「果物」の要件を定義しなければなりません。
そのため本記事では、テーマである「半陰性」と「省スペースで家庭菜園」ということを重視し、下記の要件を満たした植物に限定し解説いたします。
・樹木ではないもの。 (例:樹木から収穫できる「柿」は野菜ではない)
・一般的に「野菜売り場」で販売されている (例:果物売り場に並んでいる「メロン」は野菜ではない)
※賛否あるかと思いますが、解説をするための仮の定義です。
半陰性とは
ここでは、本記事のテーマにもある「半陰性」について解説いたします。
まず結論として、半陰性の植物とは「直射日光を好まない植物」ということです。
類似した「耐陰性」という言葉もあり、こちらもほぼ同じ意味で「日陰に耐える力を持った植物」ということになります。
多くの植物が直射日光クラスの光量を好むのに対して、この「半陰性」という特性を持った植物たちは直射日光の当たらない半日陰でもたくましく育つことができるのです。
ただし、あくまで直射日光(強い日差し)を好まないのであって、光そのものは必要ですので覚えておいてくださいね。
半陰性植物とは、概ね半日程度(〜4時間)は直射日光が当たるか、もしくは一日中緩い光の当たる「半日陰」で育つことができる植物です。
尚、半陰性植物の反対には「陽性植物」というものがあります。
こちらは一日中(6時間〜)直射日光が当たる場所を好む植物たちのことで、これらの品種は日陰での生育(栽培)は難しいと言われています。
代表的なものでは、バラやヒマワリやアサガオなどが陽性植物に分類されます。
半日陰とはどのような環境か
半陰性という特性を持った植物が「半日陰」でも成長できることを解説いたしました。
そうすると、「半日陰」とは具体的にどんな環境なのか、という疑問が生まれますよね。
日常の場面で例えると、「照明なしでも読書ができるくらい」と考えてください。
木の木陰やカーテン越しの窓辺をイメージしていただくと、わかりやすいかもしれません。
前項で解説した通り、半日陰とは「半日程度(〜4時間)は直射日光が当たるか、もしくは一日中緩い光の当たる場所」です。
つまり、午前中しか日光の当たらないベランダ等でも半日陰ということになり、「半陰性の植物」を育てることができる条件を満たしているといえます。
日陰のベランダで育てるには
それでは実際に野菜を家庭で栽培する方法について解説いたします。
ここではベランダでの栽培を想定して解説していきますが、窓際での栽培においても基本的な考え方は同じですので、窓際での栽培をご検討中の方もご安心ください。
まずポイントは下記の4点です。
それぞれ項目毎に要点をまとめましたのでぜひチェックしてください。
①日当たり
②気温
③品種
④養分
日当たり
日当たりについては前述の「半日陰」であれば、半陰性の品種を選べば充分に栽培できるといって問題ないでしょう。
注意点としては、例えば物置の中のような完全な日陰にならないことです。
いくら半陰性の植物と言っても、光合成によって栄養素を作り出していることに変わりはありませんのでご注意ください。
むしろ、半陰性を持った植物は直射日光を長時間浴びることに耐性がないため、直射日光に当てすぎないことがポイントといえます。
そのため、半陰性の植物をベランダで栽培すると決めたのであれば陽性植物は近くで栽培せず、半陰性植物を集めたほうが管理もしやすく無難でしょう。
気温
気温については、日本で一般的に栽培されている品種であればそれほどシビアに考えなくとも良いと言えるでしょう。
しかし、冬場は要注意です。
植物の中には越冬可能な品種もありますが、お住まいのエリアによっては植物が寒さに耐えられない可能性もあるため、品種毎に耐寒温度を確認したほうが良いです。
また、「うちのエリアは寒いからな・・・」と思うのであれば、冬の間だけでも室内に取り込んでしまったほうが無難であると考えられます。
品種
家庭菜園で育てる品種を選ぶ際のポイントを整理しました。
チェックリストとしてぜひご活用ください。
1.半陰性の植物であるか
2.プランターで育てられる大きさか
3.人工授粉など、特殊な技術を必要としないか
4.耐寒性はお住まいの地域にマッチしているか
5.ツル性の植物ではないか※1
※1ツル性の植物の場合、プランター以外に柵が必要となるケースがほとんどであるため要注意です。
養分
直射日光を当てる代わりに肥料や活力剤を使用して栄養分を補ってあげましょう。
肥料や活力剤を使用し成長をサポートしてあげることで、よりスピーディーかつ大きく成長させることができます。
私の場合は肥料よりも活力剤を使用することが多く、またオススメしています。
なぜかというと、肥料は規定量を厳密に守る必要があるのに対して、活力剤は比較的おおらかに使用できるためです。
肥料は適量をきちんと施すことができれば非常に効果的ではありますが、使用量を間違えると「肥料焼け」という現象に繋がり植物が枯れてしまう原因になります。
一方、活力剤であれば製品にもよりますが規定量を超えてしまってもダメージは少ないです。
そのため、植物毎に濃度を変更する必要がなく、水に混ぜて散布できるため非常に効率的ともいえるでしょう。
以上の理由により、私は活力剤をメインに使用しています
特に植物栽培の初心者さんや、肥料の使い方がよくわからない方にとって活力剤は心強い味方となってくれるでしょう。
参考までに私が使用している活力剤のリンクを下記に貼り付けておきます。
ぜひご参照くださいませ。
育てやすい果物 おすすめの品種5選
ここまで、ご家庭で果物を栽培するための方法を紹介してまいりました。最後に、数ある果物の中から厳選して、「育てやすい果物 おすすめ品種3選」をランキング形式でご紹介いたします。
1位 小カブ
堂々の第1位は小カブです。
アブラナ科アブラナ族の野菜で、いわゆる「カブ」の中でもコンパクトに育つ品種です。
日本でもポピュラーな品種であるため、気候ともマッチしており、成長しても直径5〜6cmであるためプランターでも育てやすいでしょう。
植え付けから概ね40日〜程度で収穫できます。
2位 リーフレタス
続いて第2位はリーフレタスです。
キク科アキシノゲシ属の野菜で、「サニーレタス」は日本でも非常に有名です。
玉状になるレタスとは違い、コンパクトであるためプランターで育てるのに最適といえます。
苗から育てれば1ヶ月ほどで収穫できる点も嬉しいですね。
3位 青シソ(大葉)
第3位は青シソ(大葉)です。
シソ科シソ属の野菜で、和風ハーブの一種です。
直射日光を当てすぎると葉が硬くなり食べづらいため、半日陰の環境での栽培推奨な野菜です。
ベランダ栽培との相性はバッチリでしょう。
苗から育て始めれば1ヶ月程度で収穫できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では「日陰でも育てられる!?半陰性の野菜」をテーマにご紹介いたしました。
今回ランキングで紹介した品種以外にも多種多様な半陰性の野菜が存在します。
気軽に始められて奥が深い家庭菜園にぜひ挑戦してみてくださいね。