ペットボトルプランターでトマトの栽培をしてみよう!
2022.02.22
トマトは家庭菜園で代表的な野菜で、ミニトマトが作れれば普通のトマトも栽培することができます。 ちなみにトマトもやり方によってはペットボトルプランターで育てることが可能です。 親子で家庭菜園をはじめるのにも、ペットボトルプランターでのトマト栽培ははじめやすいのでおすすめです。 この記事ではペットボトルプランターの作り方から、トマトの栽培方法まで解説します。
そもそもペットボトルプランターで栽培はできる?
ペットボトル栽培は、手軽に家庭菜園を体験することができますから、ベランダしかないマンションや都心でも野菜を育てることができます。
家にある空のペットボトルを使ってプランターを作るのでとても手軽で経済的です。
ペットボトルプランターでの栽培に向いているのはトマトやイチゴですが、その中でも初心者が育てやすいのはミニトマトです。
土を入れて種をまき、水やりを経て収穫までを一通り体験できますから、好きな野菜や作ってみたい野菜があったら試してみるといいでしょう。
ペットボトルプランターの作り方
まずは野菜を育てるペットボトルプランターを作りましょう。
作る時は2リットルの空のボトルがおすすめです。
基本のペットボトルプランターの作り方
プランターにしたいペットボトルを洗い、ペットボトルを縦に置き、上から1/3程度の場所に切り取り線を書いて、線にそって切ります。
切り離した部分を逆さにして残りの筒の部分を入れたら完成です。
土耕栽培栽培用
今回ペットボトルプランターは土を入れてトマトを作るので、こちらが最適です。
先ほどと同じようにペットボトルを洗い、ペットボトルを横に寝かせて上面に大き目の切り取り線を書きます。
線を書いた方を下にして水抜き用の穴を3~5個開けます。
再び線を書いた方を上にして線に沿ってカットして完成です。
トマトをペットボトルプランターで栽培するメリット
家庭菜園でトマトを育てようと思ったら、畑を作って育てるイメージがあり、かなりハードルが高く感じられるのではないでしょうか。
しかし、ペットボトル栽培なら生長させるのが簡単で、害虫の被害も少なくてすみます。
仮に害虫にあっても、範囲が狭いので駆除も簡単です。
そしてミニトマトなら水だけで栽培することができるので、家庭菜園を身近に感じてもらえるのではないかと思います。
ペットボトルプランターでトマトを栽培する方法
ここから実際にペットボトルプランターを使った栽培方法を解説します。
今回は水だけの栽培ではなく、土を入れての育て方お伝えしていきます。
トマトの栽培①種まき
まずは種まきですが、トマトは2月下旬~3月頃が適しています。
発芽する温度は25度なので温度管理が必要です。
室外で温度管理が難しい場合は、発芽するまで室内で管理しても問題ありません。
その際は、土の乾きすぎに注意しましょう。
そして太陽の光りが入る窓辺に置いてあげてください。
また、家庭菜園に慣れていない人は、苗から育てることをおすすめします。
トマトの栽培②置く場所
トマトは日当たりがよく、できるだけ風通しのいい場所に置いてあげてください。
ペットボトルプランターで家庭菜園をするからといって、ずっと部屋の中でお日様に充てて置くだけでは、生長がイマイチになってしまうでしょう。
かといって、年中外に起きっぱなしにしておくと、トマトは寒さで枯れてしまうので、11月中旬~3月の間は室内に移動させてください。
ペットボトルプランターを使っていると、室内への移動も簡単です。
トマトの栽培③植え替え・植え付け
ペットボトルプランターにトマトの苗を植え付ける時は、ネットを敷いて土を入れ、入れた土を良く湿らせてから苗と同じくらいの穴を作って浅めに植え付けてください。
また種からトマト栽培をはじめる時は、ペットボトルプランターに2か所穴を掘ってそこに種を撒いてください。
生長していき大きくなってしまったらペットボトルから10号以上の鉢へお引越しさせてあげましょう。
そのまま育ててしまうと、根っこが伸びることができず、生育不良になってしまうのでごC注意ください。
トマトの栽培④水やり
水やりは、トマトの場合かなり控えめにして乾燥気味に育てることが、美味しいトマトを作るコツです。
全く水やりをしないわけではありませんが、トマトは多肉植物と似ていて水やりをしすぎると根腐れをおこすか、うどんこ病などの病気になってしまいます。
水をあげるタイミングは、トマトを栽培しているペットボトルプランターを持ち上げて軽いか、割りばしを土の中に入れて濡れなかったら水やりのサインです。
土の状態をみながら適度な水やりをしましょう。
トマトの栽培⑤肥料・土作り
ペットボトルプランターでトマトを育てるなら、赤玉土や腐葉土を混ぜるのですが、素人には土のブレンドができても、赤玉土と腐葉土をミックスさせるまでだと思います。
自分で土を作るのが難しいという場合は「HB-101」がおすすめです。
野菜専用のブレンドされた土が売られていますが、さらに栄養価の高い土を作りたい人や、長く家庭菜園をしている人も使用しています。
植物由来の成分がたっぷり含まれており、使用する土に混ぜて使うだけなので、家庭菜園はじめての人でも簡単にトマトにピッタリな土を作ることができます。
トマトの栽培⑥誘引・芽かき
トマトは生長すると茎や葉っぱがグングン伸びていき、誘引と芽かきは週1回は行ってください。
誘引には支柱を使いますが、セッティングが難しい場合は、天井から吊ったビニール紐などを使って誘引しましょう。
紐の先端を苗の根元にゆるく結んで茎をグルグルと巻きつけて支えてあげてください。
トマトの栽培⑦摘心・摘果
頂点にトマトが手に届かないくらいの大きさになったら、一番上の茎を切り取って生長を止め、これを摘心といいます。
実ができたら、小さい実や形の悪い実などは取り除きましょう。
1房に対して、4~5個ほどの実がついているのが望ましいです。
トマトの栽培⑧収穫
収穫時期はトマトの花が開花してから大体55日~60日後が目安になっています。
トマトの収穫のタイミングはヘタ付近まで赤くなっており、ガクが反り返っていたら収穫OKのサインです。
ミニトマトを栽培している場合は、収穫が遅れてしまうと、実が落ちたり割れてしまう原因となってしまうのでご注意ください。
トマトの栽培⑨人工授粉
家庭菜園でも畑でトマトを栽培している場合は花粉が雄しべにくっついて受粉します。
しかし、ペットボトルプランターで栽培している場合は自然受粉は難しいので、花をゆすったり、綿棒などで受粉をさせる必要があります。
またペットボトルプランターでトマトを作っていると、室内栽培になるケースが多く日照不足になりがちになりやすいです。
そうなると自然受粉がしにくい状態になるので、花の根元を指の間に挟んで持ち、花だけに着果ホルモン剤をかけて人工的に受粉させる必要があります。
ペットボトルプランターでトマトを栽培する時の注意点
美味しいトマトをペットボトルプランターで栽培する時は、気を付けてほしいことがあります。
家庭菜園の中でも神経質になる必要はありませんが、これから紹介する2つのことには気を付けてください。
冬越し
一般的にトマトは冬越しができないと言われています。
ただし、暖冬や地域によっては耐寒温度の高い品種は越冬できる場合もあるそうです。
畑で育てている場合はビニールなどをかけて防寒対策を行いますが、ペットボトルプランターでトマトを栽培している場合は、室内へ移し日当たりのいい場所へ置いてあげてください。
害虫対策
家庭菜園をする上で気を付けたいのが害虫による被害です。
トマトの場合は、尻腐れ病という病気があり、かかってしまうとトマトの実が黒過色になって傷んでしまうのです。
苦土石灰をまけば、ある程度改善されますが、それでもダメな場合は水溶性カルシウムのスプレーをかけるかペットボトルプランターをもう1個作り、お引越しさせてあげる方法もあります。
水のやりすぎや湿度の高い場所へ置いておくと灰色かび病という病気になり、枯れた葉っぱや花びらを取らずに放置すると、灰色かび病の病原菌がすみついてしまうので、見つけたら早めに取り除いてください。
まとめ
簡単に家庭菜園をはじめたいなら、ペットボトルプランターを使ったトマトの栽培がおすすめです。
誰でも簡単にはじめられ、新鮮なトマトを食べることができます。
自然に触れる体験が自宅でできますから、興味がありましたら、ぜひチャレンジしてみてください。