畑がなくてもOK!ベランダで果樹を育ててみよう♪
2020.08.25
庭がないから…と果樹の栽培を諦めていませんか?大丈夫、環境によってはベランダで果樹を育てることだってできるんですよ! 自分のベランダで育てた果樹に、花が咲き実がなり収穫ができたら素敵ですよね。ベランダで収穫した果物をこどもたちと食べるのも楽しいひと時です。 ベランダでの果樹栽培には、ベランダならではのコツやポイントがあります。ベランダで育てやすい果物とあわせて紹介していきます。
ベランダで果樹を育てるコツ
ベランダで果樹を育てには、事前にチェックすべきポイントや栽培のコツがあります。ベランダで上手に果樹栽培をする方法について見ていきましょう。
果樹の大きさを確認する
ベランダで果樹を栽培するときは、ベランダの高さと育てたい果樹の大きさを必ず確認しましょう。
果樹の中には高さ5m以上になるものも少なくありません。スペースの制約があるベランダでは、天井に届いてしまうような背が高いものは適しません。
せっかく育て始めたのに大きすぎた…ということの無いように、事前にチェックしてから栽培をスタートさせましょうね。
日照
まれに例外があるものの、果樹類は基本的に日照を好むものばかりです。自分の家のベランダの日照時間を確認しておきましょう。
最低でも午前中の3,4時間程度日当たりがあれば、育てられる可能性が高くなります。
風通し
風通しは植物の成長に大きな影響を与えます。
風通しのよさは病害虫を予防するポイントの一つ。ベランダの風通しが悪くないかを確認しておきましょう。風通しが悪いと感じたら、密集して苗を置かないという工夫が必要です。
一方で、高層階の場合は風が強すぎるという場合もあります。あまりにも強い風は、植物が過度に乾燥しよくありません。また、安全性の面でも注意が必要です。
風よけを設置するなど、強風に対する予防策が必要になります。
ベランダで果樹を育てるときの道具
育てる場所の限られたベランダでは、果樹を育てるときの道具もポイントです。
プランターはやや小さめを
ベランダでの果樹栽培の場合はプランターのサイズをやや小さめで選ぶのがおすすめです。根張りを抑制できるため、果樹自体も小さめに育ちます。
もちろん、プランターのサイズは育てる果樹の大きさに合わせることが基本となります。推奨されているサイズに幅があれば、小さい方を選んでおきましょう。
プランターが小さいと土の乾燥が早くなるため、水不足には注意するようにしてください。
用土や肥料
育てたい果樹に合わせた用土を用意するようにしましょう。通常は、果樹用や野菜用の土を使用します。
果樹の種類ごとに専用に土がある場合もありますので、適した用土を使用してください。
実をつけるためには定期的な追肥も必要になります。化成肥料も準備しましょう。
大きめのジョウロ
ベランダに水栓がない場合は、大きめのジョウロがあると便利です。
水やりの際に、家の中の蛇口から水をとってくる必要がありますが、ベランダまでなん往復もするのは大変です。
また、果樹は草花よりプランターが大きいものが多く、小さいジョウロだと水不足に陥りがち。
水やりのときは、大きめのジョウロでたっぷりあげるようにしましょう。
ほうきとちりとり
果樹を育てていると、自然と葉や土の汚れが出やすくなります。ベランダをきれいに保つため、ほうきやちりとりの準備は必須です。
落ち葉の放置は害虫を寄せ付けますし、排水溝にたまるとつまりの原因にも。
ベランダはマンションの共用部分。こまめな掃除を心がけましょう。
ベランダで育てやすい果樹3つ
ベランダのプランター栽培でも育てやすい果樹を3つ紹介します。
いちじく
大きくなりすぎないように選定すれば、1mほどで育てられるいちじくはベランダ栽培にピッタリの果樹です。
亜熱帯の植物で強風と寒さが苦手ないちじく。寒冷地での栽培は難しいのですが、マイナス5℃程度の場所であれば、防寒をしたり冬は室内に入れることで冬越することもできます。
いちじくは受粉も必要なく、一株でも実がなるのが最大の魅力!日当たりが好きな植物なので、たっぷりの日照を確保して育ててあげてくださいね。
ユズ
ユズもベランダ栽培に向く果樹の一つ。実がなりやすい果樹なので、収穫の楽しみも味わうことができます。
ミカン類の中では寒さに強めの果樹のため、東北などでも栽培することができます。
水はけと水持ちのよい用土を選んで、日当たりよく育てましょう。肥沃な土が好きなので、定期的な追肥をすると色よく育ちます。追肥は、3月6月10月の年3回ほど与えると元気に育ちますよ。
ブラックベリー
ブラックベリーは病気も少なく、育てやすい果樹です。あまり大きくなりすぎないのもベランダ栽培に適します。
ブラックベリー栽培のポイントは、日当たりの良い場所に置くこと!用土は保水性と排水性を良くするため、腐葉土と山砂を加えましょう。
ブラックベリーにはとげのある品種が多いため、小さいお子さんがいるときは品種選びに気をつけましょう。「ソーンフリー」などの、とげのない品種にしておいたほうが安全です。
果樹はベランダでも育てられる!ベランダ果樹園で素敵な収穫体験を
プランター栽培に適したものを選べば、果樹もベランダでも育てることができます。自分で育てたフルーツが食べられることもそうですが、日々大きくなる果樹の成長を身近で観察できるのは素敵な体験ですよ。
手をかけた果樹が収穫できたときの喜びはひとしお!スーパーで買って食べるのとはまた違った楽しみがあります。
満足感いっぱいの果樹栽培。ぜひ自宅のベランダでチャレンジしてみてくださいね。