初心者でも簡単・安心! とっても育てやすい野菜TOP10
2019.01.09
初めての野菜づくりはわからないことがいっぱい! 「どうやって種を蒔いたり、苗を植えたらいいのだろう」 「水やりや肥料のタイミングがわからない」 「葉っぱがしおれてきたけど、大丈夫かな」 枯れてしまったらどうしようと不安になりがちです。 野菜を育てる喜びを知って、世話をするコツを覚えるためにも、初心者ほど育てやすい野菜を選ぶことが大切です。 今回は初めての野菜づくりでも失敗しづらい、育てやすい野菜を10種類ご紹介します。
初心者でも育てやすい野菜[葉物編]
葉野菜は種から育てやすい野菜で、日当たりと水やりだけでぐんぐん葉が伸びていきます。間引いた芽はカイワレ大根やブロッコリースプラウトのような感覚でみそ汁の具やおひたしにできるので、大きく育つまでの楽しみがあるのもポイントです。葉物は虫が好んで食べるものもありますが、ここでは比較的虫がつきにくい種類を選んでみました。
【春菊(菊菜)】
冬の鍋料理には欠かせない葉野菜で、深い緑色と独特の香り、ほろ苦さが特徴です。以前は葉の切れ込みが深い種類が主流でしたが、最近は苦味や香りが薄く葉の切り込みの浅いタイプも人気です。春まきと秋まきで年に2回収穫でき、とても育てやすい野菜です。
プランターでも楽に育てられる春菊。発芽したら密集しないように定期的に間引いて、風通しをよくしてあげましょう。成長後、摘み取って収穫する種類の場合は、株間を10〜15センチ程度しっかりとるのも上手に育てるコツです。独特の香りのおかげで葉野菜のなかでも虫がつくことがないおすすめの種類です。
【青じそ(大葉)】
ジャパニーズハーブの一種としてポピュラーな薬味野菜です。抗菌作用があるので刺身にはよくつまとして添えられます。春に種から育てることもできますが、苗を植えて育てるととっても簡単です。家庭では1株あれば秋まで十分な量を収穫できますし、冬に枯れたように見えても翌年もまた成長します。
特有の香りのおかげで虫にも強く、葉がしおれる前にたっぷり水やりをしましょう。わが家ではそうめんのつゆに刻んで入れたり、天ぷらにしてよく食べる夏の定番野菜です。
【水菜】
京野菜から全国的に普及した葉物で、サラダや鍋でよく見かけるようになりました。ビタミン類やミネラルを豊富に含んでいること、ほぼ年中収穫できて育てやすい野菜であることなどから、とても人気があります。
最近はポット苗でもよく見かけるようになりましたが、プランターに種をまいてもよく育ちます。ただし、種をまいてから30日程度は十分な水を欲しがりますので、こまめに水やりをしましょう。
【小松菜】
ホウレンソウと並んで人気が高くとても育てやすい野菜です。クセのない素直な味なのでおひたしから炒め物までさまざまな和風の料理に向いています。種をまくタイミング次第で年中収穫ができますが、春と秋がシーズンです。
プランターで育てるときは、大胆に間引きをしないと上に向かって伸びて行きづらいです。茎を太らせるため、思い切って株間を空けるようにするのがコツです。
初心者でも育てやすい野菜[根菜編]
選び方次第で、底の浅いプランターでも十分においしい根菜を育てられます。とくに育てやすいかぶや大根がおすすめです。
【小かぶ】
かぶにも大きさによって種類が分かれますが、小かぶはプランターで非常に育てやすいのでおすすめです。根の部分にあたる白い実はもちろん葉も食べられます。わが家では間引いたそばからみそ汁の具にしたりさっと炒め物をしたりして味わっています。
種をまくと一斉に芽が吹き出すので、密集しないように頻繁に間引きましょう。
上手く育てるコツは、土を乾かさないこと。水分が不足するとせっかく大きくなった根が割れやすいので注意しましょう。乾燥にさえ注意すれば、比較的育てやすい野菜です。
【二十日大根(ラディッシュ)】
真夏や真冬以外なら一年を通して種まきできる丈夫な野菜です。日当たりが良ければ種まきしてから3週目くらいで食べられるほど成長することも珍しくありません。
育てるコツは、種まきのとき土をしっかりかぶせてやること。大根類は種が光に当たると芽が出にくいためです。水は乾いたら十分にやるくらいでOKです。コツさえ守れば、大根類はとても育てやすい野菜です。ただし、実が大きくなりすぎると割れやすいので、早めに収穫してください。
初心者でも育てやすい野菜[実野菜編]
トマトやキュウリなど、実野菜は夏野菜の定番です。家庭菜園でも非常に人気が高く、プランターや深鉢でも上手に育てやすい野菜です。
【ミニトマト】
初心者のための野菜といってもいいくらい、育てやすくポピュラーな野菜です。とくにミニトマトは丈夫で病気に強く、たくさん実をつけるので収穫の楽しみが続きます。
最近は、ミニトマトの品種も増えて、これまで多かった丸いものをはじめ楕円型のものや大ぶりのものなど、さまざまです。
【キュウリ】
夏野菜を代表するキュウリは栄養や水分補給にピッタリ。サラダや酢の物には欠かせない野菜です。
ゴールデンウィーク明けから梅雨明けまでの間に苗を植えて育てます。キュウリはつるが成長していく間、「摘芯」と呼ばれる作業があります。親づるや子づるをある程度の高さまで伸びたら先端を切って、それ以上育てないようにして実をつきやすくする大切な作業なので必ず行ってください。
また、キュウリは比較的病気に弱いので、葉の色が変わったり、しおれてきたりしたら、早めに消毒するようにしましょう。とにかく水を切らさないようにさえすれば、非常に育てやすい野菜です。
【ピーマン】
ビタミンAの元になるカロテンが豊富なピーマンは青臭さが特徴の夏野菜です。乾燥に強い、実付きが良い、春から秋まで収穫できるなど、初心者が育てやすい野菜です。
ちなみにピーマンの枝は他の実野菜に比べても折れやすいので、気をつけてください。手でもぎ取るのは避け、ハサミを使って丁寧に収穫するようにしましょう。
【ナス】
抗酸化作用のあるポリフェノールや、整腸に役立つ食物繊維が豊富です。夏になると天ぷらや炒め物、煮物、焼きナスなど、多彩な調理方法で重宝します。
ナスは種類が多く、楕円型のものから細長いもの、丸ナスまでさまざまです。暑さや乾燥に強いものの、水分が足りないと実が育ちにくいのでたっぷり水やりをしてください。
ちなみに、ナスをはじめトマトやピーマンは連作を嫌います。家庭で育てる際も、毎年同じプランターの土のままで植え付けることは避けて、土を新しく入れ替えたり、他のプランターで育てたりするようにしてください。ナスは数本の苗でもわが家では食べきれないくらいたくさんの実をつけます。おすそわけするのにピッタリな夏野菜です。
まとめ
育てやすい野菜を選んで初心者でも楽しい収穫を
今回は初心者でも上手に育てやすい野菜を10種類選んでご紹介しました。どれも日当たりや水やりなど、ちょっとした心配りをすれば手軽に収穫ができる育てやすい野菜ばかりです。
それぞれの野菜で上手に育てるコツを覚えながら、家庭菜園を楽しみましょう。