種まきと苗の植え付けの違いとは?ガーデニングの基礎知識を解説
2022.04.19
ガーデニングを始める際、種まきや苗の植え付け方をきちんとしていないと成功率は下がってしまいます。 正しい種まきと苗の植え付け方法を知って、自分好みの可愛いガーデニングを成功させましょう。 今回は、ガーデニングで大切な基礎知識を解説。知っているのと知らないのとでは、大きな差がありますよ!
正しい種まきの方法
園芸店やホームセンターで手軽に手に入る植物の種。花や野菜など種類が豊富で、どれを育てようかと迷ってしまいますよね。種から育て、発芽し少しずつ成長していく様子を日々見るのも楽しみになります。しかし、種は正しい撒き方をしなければ発芽の成功率は落ちてしまいます。逆に言えば種まきを正しくすることで、より多くの種から発芽し成功率がぐんと高くなります。では、正しい種まきの基礎知識からご説明しましょう。
種まきの時期
種まきには、それぞれ最適な時期があります。ハウス栽培でもない限り、植物は外の影響を受けるもの。発芽に必要な気温や湿度、日光などが十分でないと発芽をしても、十分に育ちません。種まきの最適な時期は、袋の裏に明記されています。いつがベストな時期かをしっかり確認してからまきましょう。
種まきの方法
種、鉢、植物を育てるのに適した土を用意しましょう。適した時期が来たらいよいよ種まきです。わくわくしながら出来る種まきですが、ただまけば良いというわけではありません。袋の裏の説明を見て見ると、種まきの方法が指定してあります。実は種まきの方法は3種類あるんです。
●すじまき
●点まき
“ばらまき”は、文字通り植えたい範囲全体にばらまくまき方です。小粒、もしくは細い種に多くいようです。いざ発芽しても群生しないよう、紙などを使って出来るだけ均一にまくのがおすすめです。
“すじまき”は、土の上に指などで浅く筋を掘り、その中に種をまくまき方です。小粒~中粒の種に多いようです。等間隔に種をまくことで、植物同士に間隔が空きます。背が高くなる植物に多いまき方です。
“点まき”は、指で浅く穴を空けた場所に、数粒ずつ種をまくまき方です。中粒~大粒の種に多く、点と点を等間隔にしてまきましょう。穴は深くし過ぎず、大体1~2㎝の深さの目安が多いです。
植物の種類によって、種のまき方は全く異なります。基本ですので、しっかりと守りましょう。きちんとまくことで、栽培の失敗も少なくなるはずです。
水やり
種をまき終わったら水やりです。せっかくまいた種が土から顔を出さないようシャワータイプのジョーロでそっと水をあげましょう。勢いが強すぎると流れてしまうことがあるので、注意してください。鉢の底から水がしみ出すくらいにたっぷりとあげます。水はこまめにあげすぎると種が腐る原因になります。必ず土の表面の具合をチェックしてください。
使用期限は守ろう
種には、使用期限があります。いつまでに使えるかは、袋に書いてあるので必ず確認をしましょう。使用期限が過ぎた種は古くなり、発芽する率も低くなります。一度開封して種が余った場合は、必ず冷蔵庫などの冷暗所で保管してください。早めに種まきをしましょう。
正しい苗の植え付けとは?
新しい植物を栽培する時、苗を選ぶ方も多いと思います。苗を選ぶ時は、出来るだけ質の良い状態の苗を選びましょう。また苗を植え付ける際、種とは違った注意があります。より長くガーデニングを楽しむためにも、苗の植え付けの注意をご紹介します。
元気な苗を選ぶ
ガーデニングに重要な苗。植える前に園芸店などで、好みの苗を選びます。どんなカラーでまとめようか、どんな花が良いかなどワクワクしながら選びましょう。ここで、注目したいのが苗の状態です。
園芸店などで売られている苗はたくさんありますが、その中でも元気の良いものを選びます。元気が良い苗の特徴は、葉の色が鮮やかで変色や枯れていない苗です。葉っぱも瑞々しく色が濃い美しいものを選んでください。
茎は太くしっかりしているかなども重要です。まれに売っている環境によってハダニなどがついていることがあります。気づかずに購入すると、家にある他の植物たちにも移ってしまうかもしれません。葉っぱの裏などに害虫がいないかどうかもチェックしましょう。
状態が良い苗を選ぶことで、ガーデニングが成功しやすくなります。特にガーデニング初心者の方は、状態の悪い苗を選ぶと回復させるのが難しく枯らしてしまう可能性も高くなります。丈夫な苗を選ぶことでお世話もしやすく、今後も元気に育ってくれるはずです。
植え付け前には下処理が必要
苗を鉢に植え付ける際、ポットから出したら根っこの状態をチェックしましょう。虫がくっついていないか、腐っていないかで成長具合も変わってきます。もし悪いところがあれば、切って取り除きましょう。根っこの下処理もガーデニングをする際の大切な作業です。
鉢への植え替え
ガーデニング用の土を鉢の中に入れたら、スコップなどで苗と同じ大きさの穴を掘ります。苗を置き、隙間がなくなるように土をかぶせて苗を安定させます。余分な空気を抜くように手やスコップで軽く押すのも大切です。しっかりと植え付けたのかを確認してから水をあげましょう。
水やり
元肥を施した土に植え替えたら、鉢の底から水が滲み出てくるまでたっぷりと与えます。水を与える際、勢いが強すぎると土が抉れて苗元に土が飛び散ります。根本も露出してしまうので、そっと与えるようにしてください。土が跳ねて葉っぱにつくと、腐ったりべと病という病気にかかったりすることがあります。
またいくらガーデニング用の土の水はけが良くても、水をあげ過ぎれば根腐れの原因になります。表面の土が乾いてきたら、水をあげるようにしましょう。こまめに水をあげることも大切ですが、同時にこまめなチェックも不可欠です。また、植え替えた時に十分な土を入れたと思っていても、水で質量が縮むことがあります。水を含んだ土が少なければ足しましょう。
根は傷つけないように
苗を植える際の注意は、根っこです。ポットから出して植える時、古い土や根が固まっているのが気になると思います。根っこに触りすぎると傷つく恐れがあります。
苗はまだ抵抗力も弱いので、根っこに傷が出来るとそこから雑菌が入り込むことがあります。せっかく元気な苗を買ってきたのに、すぐに弱ってしまったらびっくりするでしょう。根っこの扱いは慎重に行ってください。無理に古い土を落としたりせず、そのまま植え替えても問題はありません。
種の発芽も良くする植物活力剤HB-101
出典先:株式会社フローラ公式通販サイト
植物の成長を助けるHB-101は、活力剤として多くの農家や園芸のプロが使用しています。HB-101は土に混ぜ込むことはもちろん、液体タイプを薄めることで種やまだ小さい苗にも使えます。種を1000倍に薄めたHB-101に約12時間漬けると、その後の発芽や成長スピードがまるで違います。
苗は、種の時と同様1000倍に薄めたHB-101を1週間に一度散布するだけ。植え替え時などには、HB-101を3000倍に薄めた水に植物の根を5秒間浸しましょう。植物が元気になるだけでなく、トマトやイチゴなどは美味しい実もつけてくれるようになります。杉やヒノキなど天然の防虫効果のある成分を100%使用しているので、虫を寄せ付けない抵抗力もつきます。土壌の微生物も活性化するので、植物にとっては種から成長しきるまで良いことづくめです。
種から使える!HB-101
液体タイプの参考価格:35㏄~1ℓ 1,000円~19,000円
まとめ
ガーデニングをする時、種まきの仕方や苗の選び方、植え付け方法で成功率がかなり変わります。種まきも苗の植え付けも、基本は同じです。注意さえ守れば、初心者でも素敵なガーデニングを作ることが出来ます。好きな花に囲まれた生活は、豊かで楽しいもの。一生懸命世話をした植物たちだと思うと愛おしくなるでしょう。正しい基礎知識を身につけて、自分好みのガーデニングを成功させてくださいね!