観葉植物に発生した白い斑点の正体は何?病気の可能性も?
2020.11.17
「あれ?家の観葉植物に白い斑点が…」 観葉植物にあらわれた白い斑点、早く対処しないとどんどん広がってしまうかもしれません。 白い斑点の対処は最初が肝心!おうちで育てる観葉植物ですから、病気や害虫だった時に被害を大きくしたくないですよね。 観葉植物に白い斑点が出てしまったときはどうすればよいのでしょうか。正体の見分け方や、その対処法について解説してきます。
観葉植物に発生した白い斑点の正体
観葉植物に白い斑点を見つけた場合、残念ながら病気や害虫であることが考えられます。
しかし、早期に対処すれば枯れずに済むケースがほとんど。
つまり、観葉植物に白い斑点が出てしまったときは、どれだけ早く症状を見つけられるかにかかっているのです。
観葉植物に白い斑点が出てしまう正体と、見分けるポイントについて解説します。
白い斑点の正体1:うどんこ病
うどんこ病は、生きている植物のみに繁殖するカビの一種です。
名前の通り、葉にうどん粉をちらしたような白い斑点があらわれます。
最初は、一部の葉っぱに少しだけ粉をまぶしたように出現します。
症状を放って置くと白い斑点がだんだん観葉植物の株全体に広がり、光合成ができなくなり枯れてしまいます。
白い斑点の正体2:ハダニ
ハダニは、1ミリ以下の非常に小さなクモのなかまです。
主に葉の裏について吸汁し、吸われた部分にだけ白い斑点が出現します。
葉の表面に白い斑点があり、葉裏に小さな赤い点々を見つけたら、それはハダニの可能性が非常に高いです。
ハダニがすぐに植物を枯らすわけではないですが、長期間放置すると生育不良を起こすことも。
白い斑点が増えると葉色が悪くなるため、観葉植物の見栄えも悪くなってしまいます。
白い斑点の正体3:カイガラムシ
サボテンなどの多肉植物にもつくことがあるカイガラムシ。ほとんど動くことも無いため、一見虫だとは気づかない外見をしています。
1センチ弱の真っ白い斑点がポツポツといくつか見つかった場合、カイガラムシの可能性があります。
カイガラムシは吸汁して観葉植物を弱らせるだけでなく、排泄物がすす病の原因にもなります。
白い斑点の正体別対処法
観葉植物に白い斑点があらわれてしまっても、早期に対処できれば大丈夫です。
白い斑点の正体別に対処方法が異なるので、発生した症状をしっかりと確認して適切に行動しましょう。
症状の進行度によって必要な処置も変わってきます。まずは自分の観葉植物をしっかりと観察してみてくださいね。
うどんこ病
うどんこ病の初期であれば、重曹水の散布で広がりを抑えることができます。
発生してしまった部分の葉っぱは取り除き、焼却処分しましょう。
使用したハサミは使い回すと他の植物に広がってしまいます。しっかりと殺菌消毒してくださいね。
株全体に広がってしまった場合は殺菌剤の散布が必要です。早期発見で重症化を防ぐことが大切です。
ハダニ
ハダニは1mm弱と非常に小さいですが、被害のある葉っぱを探すと見つけることができます。
ハダニは水に弱いため、白い斑点の発生初期であればこまめな葉水で洗い流し駆除しましょう。
ハダニは過度の乾燥状態で多く発生します。普段から適度な葉水を習慣にし、葉が乾燥しすぎないように心がけましょう。
カイガラムシ
カイガラムシはロウ状の物質で体を覆っているため、薬剤が聞きにくい害虫です。
観葉植物に白い斑点が発生してしまった場合、歯ブラシ等の柔らかいブラシでこそげ取りましょう。数が少ない場合はピンセットで捕殺するのも確実です。
カイガラムシは風通しの悪い場所に発生します。
茂りすぎた観葉植物は適度に剪定し、発生を予防しましょう。
また、観葉植物を購入する際に、カイガラムシがいない株を選ぶことが大事です。
観葉植物を健康的に育てるには
観葉植物を病害虫に強く育てるには、置く場所や株の管理を適切にする必要があります。
白い斑点に悩まされない元気な株を育てたいですね。
置く場所
観葉植物は、日当たりや風通しの良い場所に置くようにしましょう。
日当たりと風通しは植物の健全な成長を促し、健康的で強い株に育てることができます。
常に湿っている場所では病害虫が発生しやすくなりますので注意しましょう。
適度な剪定
株全体に日が当たるように、多すぎる枝葉は整理してスッキリとした株を維持しましょう。
混み合った株は、日当たりや風通しが悪くなることで弱くなります。
また、密集した部分には害虫がつきやすくなり、湿気の多い部分にはカビが発生しやすくなるのです。
剪定は、観葉植物の成長を促す効果もあります。しっかりと剪定していると、白い斑点などの異変にも早く気づくことができますよ。
株を清潔に
葉水やふきんでやさしく拭くなど、株を清潔に保つことを心がけてください。
室内で育てる観葉植物には、知らないうちにホコリがたまりがち。
ホコリに含まれる有機物を養分として、白い斑点の原因となるカビや害虫が増殖してしまいます。
観葉植物の鉢内に溜まった落ち葉も、病害虫のもとになるため取り除きましょう。
株を清潔にたもつことが、観葉植物の健康につながります。
まとめ:白い斑点には要注意。早期発見で観葉植物を守ろう。
観葉植物に現れてしまった白い斑点は、トラブルのあらわれ。「うどんこ病」「ハダニ」「カイガラムシ」の症状であることが多いです。
これらの症状は、早く発見できればできるほど観葉植物の重症化を防ぐことができます。
日当たりと風通し、適度な剪定、清潔に保つことで適切に予防し、大事な観葉植物を守ってあげましょうね。