秋の花でガーデニング!寄せ植えにおすすめの花15選

秋の花でガーデニング!寄せ植えにおすすめの花15選

2020.07.31

秋の野は薄紫の松虫草やリンドウ、女郎花(オミナエシ)などの風情のある花が目立ち、実ものも美しい季節ですね。熱い夏の期間に精一杯花を咲かせた植物は、気分の安らぐ秋を迎えて、種子を持った実をいっぱいに付けます。また、秋になって彩りを見せる花々もあるのです。ガーデニングで寄せ植えを秋の花でまとめると、秋らしい風情のあるものが出来上がります。秋の花での寄せ植えにおすすめしたいガーデニングに適した花々をご紹介します。

秋のガーデニング・寄せ植えとは

秋のガーデニング・寄せ植えとは

ガーデニングでいう寄せ植えとは、限られたスペースに複数の植物をバランスや色の配合などを考えて植え込んで楽しむことをいいます。植え込むスペースとは、庭に作る花壇の場合もありますし、コンテナやプランター、ハンギングバスケットなども利用してつくります。
秋の植物での寄せ植えは鑑賞する期間は冬に向かうまでの短い期間ですが、植え込む植物によっては管理の仕方を上手に行えば冬越しをして、花々の少ない冬場を彩り、春まで楽しむ寄せ植えが作れます。

《寄せ植えに必要な条件》
ガーデニングの手法のひとつである寄せ植えを作るには、何でもむやみに植えれば良いという訳ではありません。植物それぞれに特性がありますので、乾燥を好む植物もあれば、湿り気のある土壌が合う植物があるなど、肥料の施肥のやり方、水のやり方にも違いがありますから、同じスペースに一緒に植え込む植物の性質などを把握することが必要となります。

秋のガーデニング・寄せ植えの準備

秋のガーデニング・寄せ植えの準備

秋のガーデニングで寄せ植えを作ると計画したら、どの場所にどの様に寄せ植えを作るのかを決めます。コンテナであれば、置くスペースも考えます。風通しの良い場所や日照の条件も考慮にいれなければなりません。寄せ植えを作るスペース(コンテナも含む)が決まったら、どの様な秋の植物を植えたら、イメージ通りの寄せ植えとなるか構想を練ります。植え付けた時のバランスや配色も考えて植え込む植物を決めます。

用土

植え込む際の用土も大切です。水捌けが良い用土が基本です。市販の培養土だけでは粒子が細かすぎる傾向がありますので、培養土5にたいして赤玉土(小)3、鹿沼土2にするのが理想的です。培養土を使用しない場合は、赤玉土(小)5、鹿沼土(小)2、腐葉土3の用土をつくります。
コンテナ植えの場合は鉢底に軽石(大粒)を敷いておくのがベストです。

秋のガーデニング・寄せ植えの作り方(ポイント)

秋のガーデニング・寄せ植えの作り方(ポイント)

ガーデニングで秋らしい寄せ植えを作る準備が出来たら、植え込む植物を決めます。まず、メインとなる植物を決め、高低差なども考慮に入れて、バランスや色調などのテイストに合ったサブの植物を決めていきます。色調はあまり同じ色を揃えたのでは面白みがありません。まず、緑を基本にグラデーションや反対色でメリハリをつけるのがデザイン的にも良いものが出来るでしょう。
寄せ植えにする植物が決まったら、植え込む場所に主役としたい植物をメインに、それぞれの植物の配置を考えて苗ポットを置いてみましょう。それぞれが生長し大きく育った場合を考慮に入れて、株同士があまり密に混み合った状態になると風通しが悪くなって病害虫の発生に繋がりますので、高低差やバランスを考えて植え込む準備をします。

天然植物活力液HB-101
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秋のガーデニング・寄せ植えにおすすめ秋の植物

秋のガーデニング・寄せ植えにおすすめ秋の植物

秋のガーデニングで作る寄せ植えの植物は、春、夏に比べてそれ程多くありませんが、秋らしい風情の植物や、秋に植え込んでも冬の期間でも続いて楽しめる植物もあります。クリスマスも近いですから“コニファー”や“ツル性の植物などの緑をアクセントとして組み合わせてみるのも良いでしょう。秋の寄せ植えにおすすめの主な植物を挙げてみました。

品種名 基本情報
アイビーゼラニウム アイビーゼラニウム フウロソウ科ペラルゴニウム属。
開花期間は3~5月、9~10月と春秋ともに寄せ植えに使用できます。アイビーと良く似た葉からの命名で、茎を伸ばして下垂させ花を付けます。寄せ植えではコンテナの縁に植えたり、ハンギングバスケットなどに利用されます。
ウィンターコスモス ウィンターコスモス キク科センダングサ属の多年草。
花期は10~12月。名前の通りコスモスの花を小さくした様な花を咲かせます。草丈が30~70cmほどと高いので寄せ植えにするには、メイン花として合わせる花は小柄なものが良いでしょう。
ウモウケイトウ ウモウケイトウ ヒユ科ケイトウ属(セロシア属)の1年草です。
開花期は7~11月。鶏の頭の鶏冠(トサカ)に似ていることから「鶏頭」と命名されたプルモーサ系の園芸品種です。オレンジ、赤、黄色の尖った花冠がフサフサした羽毛の様ですので羽毛ケイトウ、房ケイトウとも呼ばれます。
オキザリス オキザリス カタバミ科カタバミ属(オキザリス属)の多年草。
四季咲き種ですが、秋植えは10月から花を付け、真冬は一旦休眠しますが、翌春にまた花を咲かせます。匍匐性で広がる性質ですので、花壇やコンテナには縁に植えると良いでしょう。
ガウラ ガウラ アカバナ科ヤマモモソウ属(ガウラ属)の多年草。
開花期は5~11月。半常緑性で開花期も長く、耐暑性も耐寒性もある丈夫な種類です。草丈が30~150cmほどになるので花壇の寄せ植え向きです。穂状の花が風に揺らぐ様は風情があり、秋の寄せ植えでは人気の種です。
ガーデンシクラメン ガーデンシクラメン サクラソウ科シクラメン属で球根植物。
開花期は10~4月。冬を彩るシクラメンを改良してより耐寒性に強い品種とされたものです。花色も豊富で秋から冬にかけての花の寄せ植えには定番となっています。
カランコエ カランコエ ベンケイソウ科リュウキュウベンケイ属(カランコエ属)の多年草。
開花時期10~6月。ベンケイソウ科の多肉植物です。他の多肉植物との寄せ植えに向いています。花色は豊富ですので、バリエーションに富んだ寄せ植えが作れます。冬季は室内で鑑賞します。
スプレーマム スプレーマム キク科デンドランセマ属の多年草。
開花期は9~11月。日本や中国原産種が海外で品種改良されたもので、「西洋菊」とも呼ばれます。カラフルな花色で矮性種のものが和風の寄せ植えに利用されます。
秋明菊 秋明菊 キンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)の多年草。
開花期は9~11月。白や薄紅色の花を高く伸ばし分枝した茎の先に付けます。秋らしい風情を漂わせる植物で、和風の花壇の寄せ植えに利用します。
スイートアリッサム スイートアリッサム アブラナ科ニワナズナ属(ロブラリア属)の一年草。
開花期は9~12月。白や赤、オレンジ、ピンク、紫の可愛らしい小花が密接して咲き、カーペット状に広がって生育しますので、コンテナや花壇の寄せ植えには縁取りとして利用すると良いでしょう。
コスモス コスモス キク科コスモス属の一年草。
開花期は6~11月。漢字表記は「秋桜」と書く、秋の草花としてなくてはならない植物です。矮性種もありますが、草丈が高くなりますので、庭の花壇での寄せ植え向きといえます。
パンジー・ビオラ パンジー・ビオラ スミレ科スミレ属の一年草。
開花期は10~5月。スミレ属の野生種を改良育種して大輪系をパンジー、小輪系をビオラと呼んで区別しています。現在では寄せ植えの定番植物でコンテナの寄せ植えにはあまり草丈の高くならないもの同士で植え付けると良いでしょう。花壇では縁取りとして利用します。
プリムラ プリムラ サクラソウ科サクラソウ属の一年草。
開花期は11~4月。カラフルは花色が魅力の草花で、園芸品種として「ポリアンサ」や「ジュリアン」があります。コンテナなどで寄せ植えにして、冬季は寒さに当たらない場所で管理します。
ランタナ ランタナ クマツヅラ科シチヘンゲ属(ランタナ属)の常緑低木。
開花期は5~11月。花色が徐々に変化することから「七変化」とも呼ばれます。カラフルは花を次々と咲かせますので寄せ植えには最適です。樹形はコンテナ向けのブッシュ形と匍匐性のものがあります。伸びすぎた枝を時々剪定しながら管理します。
リンドウ リンドウ リンドウ科リンドウ属の多年草。
開花期は9~11月。山野に自生する秋の花の代表的植物です。現在では交配された新しい品種が出回っています。和風の寄せ植えにはその青紫色の筒状に開いた花は落ち着いた雰囲気を見せてくれます。

秋のガーデニング・寄せ植えの考え方と管理

秋のガーデニング・寄せ植えの考え方と管理

ガーデニングの基本は、用土の選択と、水やりや肥料の与え方、そして寄せ植えでしたら作る場所の環境も大事なことです。植物にとっては、日当たりの良い場所を欲するものと、半日陰状態を好むものもあります。植え込みたい植物の組み合わせは、それぞれの特性を確認して選ぶと良いでしょう。
通常の寄せ植えは鑑賞する期間は約2~3月、長めでも4月程度です。長く楽しむ寄せ植えもできない事はありませんが、選定する植物が限られます。植物にはそれぞれ個性がありますから時間が経ると寄せ植えのバランスが崩れる心配がおきてしまいます。

管理

秋の寄せ植えの管理は気候にあった方法をとります。
・水やりは、植え付けてすぐにたっぷりと与えます。その後は花や葉に水があまり掛からない様に土の表面が乾燥していたら与える様にしましょう。秋は長雨が続く時がありますから注意も必要です。
・肥料は、植え付け後、根が落ち着く頃の約2週間ほど経てから、花壇であれば緩効性の有機質肥料(窒素分の少ない割合のもの)を施肥します。小さなコンテナ様のものでしたら液体肥料を10日に1度の割合で与えても良いでしょう。
・秋の寄せ植えでも、枯れた葉や咲き終わった花がらなどを摘み取っておきます。低木を植えた場合は伸びすぎた枝の切り戻しもしましょう。

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まとめ

ガーデニングのひとつの手法が寄せ植えです。寄せ植えはある一定の場所に複数の植物を植え込んで自分なりの風景を作り出すものです。秋の風情を漂わす寄せ植えは、日本的で独特な感性を表現することができます。華やかさも良いのですが、侘び寂びを取り入れた秋の寄せ植えは、日本人的な感性を呼び戻す独特な写景ではないかと思っています。

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