ガーデニングで困る葉や花につく害虫とは・もう困らない対処法をご紹介

ガーデニングで困る葉や花につく害虫とは・もう困らない対処法をご紹介

2019.01.24

ガーデニングには害虫は付き物です。せっかく丹精込めて作り上げた花壇の花や葉、茎などを食害し、しまいには枯らしてしまう原因となる厄介者です。なるべくは初期に発見して駆除することが望ましいことですので、ここでは主な害虫とその対処法をまとめてみました。

ガーデニングで困る害虫の予防法

ガーデニングで困る害虫の予防法

害虫は一度発生してしまうと駆除するのに大変な手間が掛かります。なるべく害虫を発生させない様に予防することが必要です。

ガーデニングを作る時には、日当たりが良く風通しの良い場所を選び、周りとのバランスを考えながら、なるべく株同士が込み合わない様に植えて下さい。用土も通気性の良い水捌けの良いものを使用します。苗などを植える2週間ほど前に土壌を良く鋤きこんでおくことも必要です。

近くに庭木が植えられてある場合は、その庭木に付いた害虫が花壇にも移る場合があります。事前に庭木の枝の剪定をして風通しを良くしてあげたり、消毒などをしておくと良いでしょう。

苗を植えたら、浸透性殺虫剤を根元にばら撒きしておいても発生を抑えられる効果があります。

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ガーデニングで困る害虫を早目に見つける方法

ガーデニングで困る害虫を早目に見つける方法普段害虫を見つけるのはなかなか難しいものです。ついつい見過ぎして被害が大きくなって初めて気付いた時には手遅れ状態となってしまいます。植えつけた花苗などが何となく元気がない、葉が縮れた様になる、小さな穴が開いているなどを発見したら害虫を疑って良いでしょう。日常の水やりの際に気をつけて確認をする様にしましょう。

ガーデニングで困る害虫の種類

ガーデニングで困る害虫の種類ガーデニングに発生する害虫には大別すると2種類になります。葉や茎などを食害する「食害性害虫」と植物の養分を吸い取って生育も阻害されしまいには枯らしてしまう「吸汁性害虫」とがあります。害虫を発見したら、その害虫にはどの様な駆除の方法があるかを知識を得て対処する様にしましょう。

ガーデニングで困る害虫・食害性害虫

食害性害虫とは、植物の葉などを食べてしまって、成長を阻害してしまう害を及ぼす害虫のことです。葉などに穴などを開けてしまうので比較的見つけやすい害虫です。

主な食害性害虫

被害状況 駆除方法
アオムシケムシヨトウムシアオムシ
ケムシ
ヨトウムシ
蛾や蝶の幼虫で幼虫時に葉裏から食害し、葉に小さな穴を開け、大きくなると葉の裏表区別なく食べ、短時間で食べつくしてしまいます。 見つけやすいので、糞や小さい穴などを見つけたら、葉の裏などを良く確認して、割り箸かピンセットで捕まえて駆除します。
ナメクジナメクジ
カタツムリ
土壌が湿っていたり、梅雨時に発生が多い。主に夜間に活動して葉や花芽を食害します。 這い回った後に白い粘膜状の後がちきます。見つけたら割り箸などで捕まえます。ナメクジ駆除剤が有効。
コガネムシコガネムシ
カミキリムシ
ゾウムシ
幼虫時は根を食害する場合もあり、成虫は葉を葉脈だけ残して食害します。花も食害しますので美観を損ねてしまいます。 見つけたら、家庭用殺虫スプレーでも駆除できます。防除法として、浸透性殺虫剤を苗を植え込んだ時にばら撒きか用土と混ぜておくと良い。
ダンゴムシダンゴムシ
(不快害虫)
身体を丸めてダンゴの様になる事からのネーミングです。湿気のある土壌に生息して茎や根を食害します。 不快害虫用殺虫剤を散布します。浸透性殺虫剤も効果があります。

ガーデニングで困る害虫・吸汁性害虫

植物の若い葉や茎などに寄生して養分を吸汁して弱らせてしまいます。すす病など病害の発生なども誘引します。発生の発見が遅れ、過密状態になってしまうと駆除も難しく手遅れとなってしまいますので、早目の発見が課題です。

主な吸汁性害虫

被害状況 駆除方法
アブラムシアブラムシ 植物の新芽やつぼみ、茎などに群生した状態で寄生し、植物の養分を吸い取り生育を阻害します。糞などによりスス病などの発生原因ともなります。 殺虫剤を噴霧した後、ガムテープなどで貼り付けて取るか、使用済みの歯ブラシなどでこすり落として駆除します。
ハダニハダニハダニ 葉の裏に寄生して吸汁します。被害に会うと葉の葉緑素が抜けて細かい斑点が生じます。被害が大きくなると白くカスリ状になり、葉が落ちて枯れることもあります。 水に弱く流されやすいので、発見したら葉の裏表に勢い良く散水して下さい。粘着テープで貼り付けて駆除する方法もありますが手間が掛かりますので、専用殺虫剤を定期的に噴霧して駆除します。
カメムシカメムシ 年に数回発生します。触れると独特の悪臭を発散させます。新芽や茎、花芽なども吸汁し、葉に穴が開き、変形させて生育を阻害します。 水やりの時などこまめに観察して見つけたら割り箸などで捕獲します。数が多い場合は殺虫剤を発生に合わせて定期的に散布します。
センチュウセンチュウ 肉眼では発見は難しく、発生すると根にコブを作り根腐れを起します。管理に問題ないが生育が悪い時は疑ってみる事です。 土壌消毒が一般的ですが、家の庭では他の植物に影響を与えるので難しいです。寄生した苗からの感染で発生します。抵抗性植物のマリーゴールドを一緒に植栽する方法も有効です。
カイガラムシカイガラムシ カメムシ目と同種です。茎や葉に寄生します。成虫はロウ物質で覆われた殻を被り、葉や茎から吸汁して生育を阻害します。美観をそこなわれるだけでなく、植物を枯死させてしまいます。 幼虫は薬剤に弱いので殺虫剤で退治できますが、発見が難しいので卵から孵化する時期の5月~7月に掛けて月に2~3回薬剤を散布すると有効です。成虫になってしまったら歯ブラシなどでこそぎ落す方法もありますが、ガーデニングの草花では却って植物を痛めてしまいますので、殺虫剤を完全に根絶できるまで定期的に散布します。
コナジラミ類コナジラミ類 野菜や草花に寄生して、植物に触ると白い粉が舞い上がる様に飛び交います。歯裏に寄生して吸汁するので、葉の葉緑素が抜けてしまい白っぽいいカスリ状になってしまい、被害が大きくなると枯死してしまいます。また、排泄物によってすす病を誘引し、葉や茎が黒くなります。 苗などを購入する際に葉の裏を良く観察して成虫や蛹(さなぎ)がいないかを確認する。近くに雑草などを放置しない事。成虫が飛来して寄生することがあるので注意が必要です。水やりの際には葉裏などにも良く散水すると防除できます。発生を確認したら、1度だけでは効果がないので、繰り返し散布が必要です。その際は浸透移行性剤を使用すると効果が持続します。

まとめ

ガーデニングに発生する害虫は植物の生育を妨げるだけでなく、美観も損なうものです。特に草花などに寄生する害虫は植物の栄養分を奪ってしまうためにせっかくの花を咲かせる事ができずに最悪枯れてしまいます。その様な害虫を駆除する為に薬剤を多く使用すると、本来害虫を捕食してもらえる天敵(益虫)も駆除しかねません。害虫の発生を抑えるためには、発生を水際で防除することが望ましいと思います。

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