冬でも花を楽しみたい! 寒さに強い花の育て方をご紹介
2019.01.15
冬は花や木もすっかり枯れてしまい、なんだか寂しい季節となりますよね。しかし、冬でも元気に育つ、寒さに強い花もあるんです。そこで、この記事では冬でも庭やベランダを明るく彩ってくれる、寒さに強い花を5つご紹介していきます。冬でも花を楽しみたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
冬の花の名前にぴったりの【クリスマスローズ】
クリスマスローズはキンポウゲ科に属し、中心部から花びらが重なりながら咲き、ベルのような形になります。うつむいて咲く姿がどこか儚げな冬の花です。名前も冬の季節にぴったりの花なので、ぜひ冬に育ててみたい花ですね。
特徴
クリスマスローズの開花時期は冬の真っただ中の1月から3月となります。寒さに強く、丈夫なので育てやすい花で、冬の庭やベランダを可愛らしく彩ってくれます。花の色は白やピンク、黄色などがあります。
育て方
クリスマスローズを植える時期は、10月から3月がベストです。クリスマスローズは直射日光を嫌うので、特に夏場は半日陰で管理し、日差しの弱い春先に日光に当てるようにします。寒さに強い花ですが、冬場に庭やベランダで育てるのであれば霜対策は行うようにしましょう。鉢植えの場合、腐葉土を3割ほど混ぜた水はけのいい土を使います。水やりは鉢植えの場合、土が乾燥したらたっぷりと水をあげますが、夏の期間は乾燥気味でも大丈夫です。庭植えの場合、水やりはほとんど必要ありません。
冬でも育つ・色鮮やかな花【パンジー】
パンジーはスミレ科に属し、やわらかな印象を与える色鮮やかな花びらが美しく、可愛い花です。パンジーは花の色が鮮やかなので、冬の寂しい気分も明るくしてくれそうですね。
特徴
パンジーの開花時期は10月から5月中旬と開花時期が長いのが特徴です。花の色は白やピンク、黄色などがあり、また複色の花びらもきれいなので人気が高いです。育てやすい花としても有名なので、学校やスーパーなどの公共施設でもよく目にする花です。
育て方
パンジーを植える時期は、10月中旬から12月中旬がベストです。パンジーは寒さに強く冬でも育ちますが湿気に弱いので、風通しのいい日光がよく当たる場所で育てましょう。鉢植えの場合、用土は水はけのいい土に緩効性化成肥料を混ぜておきます。追肥は花をいくつも咲かせた場合にのみ、月に1回固形肥料を置き肥しておくといいでしょう。水やりは鉢植えの場合、土が乾燥したらたっぷりの水をあげるようにしますが、水のやり過ぎに注意してください。庭植えの場合は、水やりはほぼ必要ありません。また、枯れた花をそのままにしておくとそこに実が生り、栄養が吸収されてほかの花が咲きにくくなってしまいます。植えたパンジーを長く楽しみたいのであれば、開花後は定期的に枯れた花を摘み取る「花がら摘み」を行いましょう。
冬でも育つ・元気に可愛い花を咲かせる【マーガレット】
マーガレットはキク科に属し、小さな可愛い花びらが何枚も重なって咲き、中心部がふっくらとしています。冬でもパッと花開く可愛いマーガレットが庭を彩ると、冬の寒さにも負けず頑張っていきたくなりますね。
特徴
マーガレットの開花時期は11月から5月です。花の色は白やピンク、黄色などがあります。高温多湿に弱いですが寒さには強く冬でも育つため、霜対策を行っていれば庭やベランダでも冬越えができます。
育て方
マーガレットを植える時期は、3月から6月、または9月から10月がベストです。マーガレットは高温多湿に弱いので、鉢植えの場合は水はけのいい、腐葉土が3割、赤土が半分以上入った用土を使います。また、鉢植え時には緩効性肥料を混ぜ、開花後はさらに栄養を必要とするので、月に数回液体肥料を与えるようにします。水やりは鉢植え、庭植えどちらとも土が乾燥してからたっぷりとあげるようにしますが、つぼみや開花した花に直接水がかからないようにしましょう。
冬でも育つ・お正月にも大活躍の花【ハボタン/葉牡丹】
ハボタンはアブラナ科に属し、品種によって見た目がキャベツやカリフラワーなど異なって見えるので、楽しみ方もさまざまです。正月飾りや門松などでよく見かけるのではないでしょうか。筆者もハボタンを育てている友人から正月前にハボタンを頂くことがあり、冬の風物詩のイメージが強くあります。
特徴
ハボタンの開花時期は11月から3月です。色は中心が赤や白色で、周りが緑色の複色です。寒さに強く、冬でも元気に育ちます。また日陰でも育ちやすいので、お手入れが簡単です。
育て方
ハボタンを植える時期は、5月から9月がベストです。葉をきれいに整えながら育てるためには、適度に日光浴をさせ、北風や霜対策を行いましょう。鉢植えの場合、用土は腐葉土を3割、赤玉土を半数以上入れ、さらに緩効性肥料を混ぜます。追肥の際には液化肥料を与えましょう。水やりは鉢植えの場合は土が乾いたら、庭植えの場合はほとんど必要ありません。
冬だからこそ楽しめる花【スイセン】
スイセンはヒガンバナ科に属し、長く細い茎の先に中心部と外側に可愛らしい花びらをつくります。河原などでスイセンが一面に咲いている光景は大変美しく、圧巻ですよね。
特徴
スイセンの開花時期は11月から4月で冬に育ちますが、ラッパズイセンなどの種類は3月から4月にかけて開花します。花の色は白や黄色などです。丈夫で手入れも少なくて済むので、育てやすい花としても人気です。
育て方
スイセンを植える時期は、10月から11月がベストです。それ以上遅くなると気温が下がり、地面の温度も下がるので生育が悪くなります。寒さや乾燥に強いですが、湿気に弱いので、日当たりがよく、水はけのいい場所に植えるようにしましょう。鉢植えの場合、用土は腐葉土を3割ほど混ぜた培養土がおすすめです。植える際には緩効性化成肥料を混ぜておき、追肥ではチッソ分の少ない液肥を数回に分けて与えます。水やりは鉢植えの場合は土が乾燥したら、庭植えの場合はほとんど必要ありませんが、土が乾燥し晴天の日が続くようであれば水をやりましょう。
まとめ
寒さも厳しく、なんだか寂しい気分になりがちな冬だからこそ、きれいな花を見て癒されたいですよね。冬でも寒さに負けず元気に育つ花を育て、一年を通してガーデニングを楽しんでくださいね。