発芽率も高く手軽にチャレンジ可能!パプリカを種から育ててみよう
2023.11.14
ピーマンやパプリカは種が多く、調理中取り除いていると、「なんだかもったいないな」「この種をまいたら芽が出るのだろうか」と思った方は少なくないのではないでしょうか。市販のパプリカから種をとり、種から育てることが可能です。パプリカは完熟で収穫するため、実が育つまでじっくり育てる必要はありますが、パプリカの種は発芽率も比較的高いので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
パプリカを種から育てる方法
まず、パプリカから種を取り出しましょう。パプリカの種はヘタ周辺に多くついています。パプリカのヘタ側から包丁でぐるりと丸くくり抜いて、ヘタごと種がついている部分を取りましょう。一つのパプリカから大体、数十個の種を取り出すことができます。
取り出した種の管理方法
種を取り出したら、水でよく洗い流しましょう。次に、種を乾燥させます。直射日光を避けながら、適度に風通しの良い場所で乾燥させることが大切です。乾燥させる際は、出来るだけ一つひとつの種が重ならないように注意しましょう。
パプリカの種まきをしよう
パプリカの種まきは、2月下旬〜3月上旬に行うと良いでしょう。軽く湿らせた土に種を並べ、軽く上から土をかけ、日陰に置きます。芽が出るまでは、乾燥に注意してこまめに水やりをしましょう。1.2週間ほどで発芽します。
本葉が出たら、種まき用トレイなどから野菜用の土を用い1本1ポットに植え替えましょう。花芽がついたら定植・大きな鉢への植え替えが可能です。定植できる大きさになったら肥料を与えましょう。収穫期は2週間に1度程度肥料を与えます。
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2月下旬に種をまいてポットで育てた苗は、5月上旬〜中旬に植え付け、7月から10月位まで長期間収穫することが可能です。
パプリカの栽培ポイント
パプリカの適温
パプリカは、日中の気温が25度~30度、夜間の気温が15度~20度の温度帯が最も適しているとされます。これ以上の高温状態では、収穫物の品質低下や収穫量の減少が懸念されます。逆に、低温状態では生育が停滞し、実が小さくなる傾向があります。
パプリカとピーマンの栽培上の違い
パプリカとピーマンの栽培方法は同じように感じられますが、苗の性格や育て方には違いがあります。
パプリカは高温を好み、品種によりますが一般的には25度程度が最適です。また、50~60日かけてじっくりと成熟させ、色とりどりの鮮やかな色に変化させます。このため、パプリカの栽培には時間と手間が掛かります。
一方、ピーマンはやや低温を好む傾向にあり、育つのに必要な期間も25~30日と短いことが特徴です。
病害虫の種類と対策
パプリカの病害虫としては、オオタバコガ・タバコガに注意が必要です。パプリカの実が色づくまでの期間、タバコガから守るため、実に袋をかけるなどの対策をするのもおすすめです。
パプリカの収穫方法
長期間の収穫が可能なパプリカですが、1つ目・2つ目に咲いた花に栄養が集中しやすい性質を持っているため、最初の1.2つ目の花は早期に取り除くようにしましょう。そうすることでより安定した収穫が見込めます。
成熟したパプリカは、鮮やかな色と適度な硬さを持っています。きちんと成熟すると、なめらかな外皮に美しい輝きがあります。これが収穫のタイミングです。パプリカを収穫するときは、茎を傷つけないように気をつけましょう。ハサミを使って茎を切ります。また、摘むときは強く握らないようにしましょう。
パプリカの美味しい食べ方
パプリカは、赤、黄、オレンジのなどの鮮やかな色彩が特徴の野菜です。特にビタミンCは非常に多く、赤パプリカの一つ分で一日必要なビタミンCをほぼ摂取することができます。
パプリカの皮は非常に薄く、口当たりが良い一方、中は空洞で、種が少ないため非常に食べやすくなっています。味わいとしては、彩りが鮮やかなほうが、甘さが強く、ピーマンと比較すると、独特の香りがあり、華やかさがあります。
パプリカは主に生食で利用され、サラダやソース、ピクルスに向いています。そのほかフライパンで炒めてソテーにするなどもおすすめです。栄養を逃がさないように、火を通す場合は短時間で調理すると良いでしょう。
パプリカ栽培のQ&A
パプリカを種から育てる場合に、よくある困ったポイントと対処をQ&A方式で紹介します。
なぜ葉が黄色くなってしまうのか?
パプリカの栽培には、十分な日照時間と適切な湿度管理が必要です。
パプリカの葉が黄色くなってしまう場合は、水やりが少なすぎるか、栄養不足が考えられます。土の様子を観察しながら水を与えるとともに、適度に肥料を与えることをおすすめします。
パプリカに実がつかない場合に考えられる原因は?
パプリカに実がつかない場合、光合成がうまく行われていないか、温度管理に問題があることが多いようです。パプリカは暖かい環境を好むため、温度管理が重要です。特に気温が低くなり過ぎると、開花や結実が難しくなります。日射しの直撃を避け、適度な湿度環境を維持するためにも、マルチやシェードを活用するのも良い手段でしょう。
まとめ
以上、パプリカを種から育てる場合の種まきの方法と栽培のコツについて紹介しました。パプリカは彩りもよく、熟してきたら家庭菜園にも彩りが増し収穫の楽しみが増える野菜の一つとなるでしょう。料理に使ったパプリカから種を取って栽培にチャレンジすることができるため、初心者の方も取り組みやすくおすすめです。ぜひ家庭で試してみてはいかがでしょうか。