十二の巻の育て方はとても簡単。お世話がしやすい多肉植物の育て方。
2023.08.08
十二の巻は南アフリカ原産の多肉植物です。緑に白い縞模様のゼブラ柄が特徴で小さくても存在感があります。成長速度が遅めで成長しても背丈が15センチ程のコンパクトサイズに成長するので、ちょっとしたスペースで育てて飾るのにも適しています。十二の巻は100円ショップなどでも見かける事があるので、お手軽価格で手に入れることも出来て、緑が欲しいデスクや色々なインテリアにも取り入れやすくお勧めの多肉植物です。土や置き場所のポイントを押さえれば手のかからない多肉植物の十二の巻の育て方をご紹介します。
十二の巻の基本情報
十二の巻の特徴
十二の巻はツルボラン科ハルチシア属に属する南アフリカ原産の多肉植物です。耐寒性はやや弱く、耐暑性は普通とされています。ぷっくりと尖った形にゼブラ柄の白いしま模様が特徴です。その姿はアロエにも似ていますが、アロエとは違う種類の植物です。十二の巻の成長スピードは比較的遅い方となり、背丈や幅が15センチぐらいまで成長します。ハルシチア属の種類は500以上とされていて、硬い葉を持つ「硬葉」と柔らかい葉の「軟葉」とに分けられています。その中で十二の巻は「硬葉」の部類に入ります。100円ショップなどでも見かける事があるので、比較的手に入れやすく丈夫な品種で育てやすい多肉植物です。十二の巻は耐寒性がやや弱い為、冬場5度以下になる環境が苦手とされています。その為、屋外の地植えよりも、管理がしやすい鉢植えをお勧めします。
十二の巻の花言葉
十二の巻の花言葉は「小さな愛」です。ちいさなかわいらしい花の姿にピッタリな花言葉がついています。
十二の巻の育て方
植え付け・植え替え時期
十二の巻の植え付け・植え替えに適した時期が4月から6月頃と9月から10月下旬頃までとなっているので、その頃に植え付け・植え替えをするようにしましょう。室内で管理している、又は管理する場合は、冬以外の季節であれば植え付け植え替えをする事が出来ます。
適した土について
十二の巻は水はけの良い用土を好むので、用土を自作する場合は、園芸用の土にパーライトや軽石、川砂などを混ぜたり、小粒の赤玉土、小粒の鹿沼土、ピートモス、川砂などを混ぜたりしたものを使用するといいでしょう。園芸店などで販売している多肉植物用の土を使うと色々な種類の土を用意する手間も省けて、植物にあった配合の土となっているので安心して使える為おすすめです。
肥料について
十二の巻は基本、水と光があれば成長するのでそこまで肥料を必要としませんが、肥料を施す場合は緩効性肥料を元肥として植え付け時に与えて下さい。肥料の他にあらゆる植物に使える植物活力液のHB-101があります。こちらを水で5000倍ほどに薄めて月に一度、水やりをかねて与えるのもお勧めです。根張が良くなり丈夫に育つようになります。
置き場所
十二の巻は夏の暑さ特に直射日光と気温5度以下の環境が苦手とされているので、室内での管理をお勧めします。室内の風通しの良い・空気が動く場所で直射日光があたらない明るい所に置いてあげて下さい。空気が動く場所と言っても、冷暖房の風が直接当たる場所はNGです。屋外で管理をする場合、夏場は特に日が強く当たらない場所や遮光をした場所に置いてあげてください。十二の巻は日に当たり過ぎると葉が赤茶色く変色してしまう時があります。変色に気づいたら日避けを作るなどして、日光が当たらない工夫をして下さい。冬場、霜にあたると弱ってしまう為、室内に置いてあげる事をお勧めします。
植え付け・植え替え方
株よりも一回り大きく水はけができるように底に穴が開いた鉢を用意してください。株を鉢から取出し根を傷つけないように古い土を落とします。その時に枯れている根や枯れている葉なども取り除くようにして下さい。その後、新しい用土に植え付けて下さい。新しい土を鉢に少し入れて、十二の巻を入れ、根元まで新しい土を入れて植え付けます。その時、棒や割りばしなどを使ってそっと突き刺すように土をつついて、根の隙間にも新しい土が行き渡るようにしましょう。植え付け後は水をあげてください。植え付けてから年数が経つと、鉢の中で根が張り窮屈になってくるので、2~3年に一度のタイミングで上記の要領で植え替えをしてあげて下さい。
水やりについて
十二の巻は乾燥を好むので水やりの心配はあまりありません。春と秋に土が乾いていたら与えるようにしますが夏と冬の水やりは控えて乾燥気味にした方がいいようです。葉の状態を見てしぼんだようになりちょっと元気がない、水が足りないと感じたら霧吹きなどで土を湿らせて様子をみてみましょう。特に冬場は土の渇きが遅く湿りがちになるので、根腐れを起こさないように水のあげ過ぎには注意して下さい。
十二の巻の花の管理・増やし方
花の管理・剪定
十二の巻は春から初夏(3月から6月頃)の生育期に花を咲かせます。30センチ~50センチぐらいの花穂が伸びて、1センチぐらいの小さな百合のような形の花が5輪から8輪ほど咲きます。花が咲き終わったら株に栄養が行くように花穂を根元から切り取ります。花を楽しまない場合は十二の巻の株の負担を減らす為に、花が咲く前に早めに花穂を切り取ってください。十二の巻の株の剪定は特に必要ありません。
増やし方
十二の巻の増やし方としては株分けが一般的となります。鉢から株を取り出し、清潔にした手(使い捨てのビニール手袋を使うと便利)で、親株から出ている子株を外して根の土を良く取り除きます。そして少し湿らせた新しい土に植え替えてあげて下さい。子株を植え付けた直後は根腐れ防止の為、水やりはしません。3~4日してから水やりをするようにして下さい。
十二の巻の病害虫について
病気について
十二の巻は病気に強いとされていますが、水のあげ過ぎによる根腐に注意が必要です。下葉が枯れてくるなどの症状が出た場合、根を確認してみましょう。根が黒くなって(腐って)いるようならその部分を清潔なハサミなどで取り除き、新しい土に植え替えてあげて下さい。湿度が高いと根腐れを起こしやすいので、風通しの良い所に置き、水のあげ過ぎなどに気を付けて下さい。夏場など気温が30度を超える季節は要注意です。
害虫について
十二の巻につく害虫として、アブラムシやワタムシやカイガラムシが挙げられます。見つけたら薬剤を散布するなどして対処してください。
まとめ
十二の巻は丈夫な多肉植物なので、十二の巻に合った用土を用意してあげればよっぽどのことがない限り水切れの心配もあまりなく、手がかからず育てやすい品種です。安価で手に入れる事も出来るので、十二の巻を数株買って寄せ植えにして存在感を増して楽しむのもいいですし、他の多肉植物と合わせて寄せ植えにしても素敵です。我が家では100円ショップで出会った十二の巻を同じく100円ショップで買った小さな鉢に植えてトイレのインテリアとして楽しんでいました。一株でもつんつんした葉っぱがとってもかわいいので是非、十二の巻を育ててみて下さい。