冬の花でガーデニング!寄せ植えにおすすめの花10選
2020.11.24
寒い冬の時期には華やいだ草花は数えるほどしか有りませんね。花木では山茶花(サザンカ)や椿、早春に咲く梅や連翹(レンギョウ)などがあるのですが、お庭で眺めるものですね。冬のガーデニングで花の寄せ植えに使いたい花は限られていますが、コニファーやカラーリーフなども使って上手に組み合わせれば彩り豊かな寄せ植えが出来上がります。冬のガーデニングでの寄せ植えに向く花材などをご紹介してみましょう。
冬のガーデニング・冬に作る寄せ植え
冬の寄せ植えというと、園芸店の店頭に並ぶ「花梅」の盆栽と「小松」「南天」「やぶこうじ」「小菊」「小笹」などをひとつの鉢に寄せ植えにして“松竹梅”をあしらった盆栽がありますが、これも日本独特の盆景という作り方で寄せ植えの一種ですね。
冬のガーデニングといっても、庭の花壇や家庭菜園は一休みといった所でしょうから何もすることはありませんね。でも冬だからこそ索漠として無味乾燥な周囲の景色を彩る「寄せ植え」を作るというガーデニングの楽しみ方があるのです。
玄関前の三和土(たたき)や軒のあるベランダなどには、耐寒性のある花もありますから、その様な華やかな花を植え込んだ寄せ植えを置いてみると、雰囲気の違った華やいだ空間を演出できます。また室内であれば観葉植物や多肉植物の寄せ植えを飾ってみても良いでしょう。
冬のガーデニング・寄せ植えの準備
冬のガーデニングで作る寄せ植えは、戸外に置いて寒さに当たっても大丈夫なものと、夜間の寒さに当ててしまうと弱ってしまうので、夜間は室内に取り込んで管理するものとがあります。前者の場合は花壇やプランター、コンテナなどで寄せ植えを作ってもOKです。寒さに弱い植物で作った寄せ植えは、持ち運びができる程度の大きさのコンテナや鉢などで寄せ植えを作るのが良いでしょう。
寄せ植えを作る場所と入れ物が決まったら、植え込む植物を選びます。選ぶ植物は、寄せ植えの場所にどの様な植物(花)を植え込んだらイメージ通りになるか、植物の草丈、配色などバランスを思い浮かべて選びます。また、植物は原産地や育った生活環境がそれぞれ違いますので、できれば同種のものか、似ている生活環境に育ったもの同士の寄せ植えがベストです。
冬のガーデニング・寄せ植えの仕方
四季を問わずガーデニングの基本は、環境、用土、水やり、肥料が適切に行うことです。冬の寄せ植えに使用する用土は水はけの良いものにします。花壇では、腐葉土などの堆肥を土に混ぜ込んでおくと良いでしょう。コンテナや鉢を利用する場合は鉢底に軽石の大粒を敷いておきます。
冬の寄せ植え用の植物(花)の用意ができたら、植え付ける前に、ポット毎植える場所に置いて配色の具合とバランスを試みてみましょう。コンテナや鉢、プランターを使う場合は、水やりの際に、水を受けやすい様に、用土と鉢の縁を2~3cm程度空けておくと良いでしょう。
冬のガーデニング・寄せ植えにしたい冬の植物(花)
冬のガーデニングは、それぞれのバージョンに合わせた寄せ植えを作る楽しみがあります。クリスマスや迎春向きや、春の花を集めて作る華やかな寄せ植えも冬の殺風景な場を和ませます。
冬のガーデニング寄せ植えにおすすめしたい花を挙げてみました。
ジャノメエリカ
ツツジ科エリカ属の低木。枝分かれした細い枝にびっしりと小さな花を付けます。花の中央に黒い点があることから“蛇の目”と名がついています。主に花色はピンク系が多いのですが、赤、黄、白、オレンジなどの花色があります。寄せ植えでは縁取りに緑を配して、他の花と植え付けると華やかな印象のものが作れます。
ガーデンシクラメン
屋外でも庭植えとして楽しめます。花色も花形も豊富で、寄せ植えの主役として利用されます。
シロタエギク
キク科セネシオ属の多年草。光沢のある白銀色の葉に白い繊毛を生やしていることからシルバーリーフと呼ばれ、その美しい葉から花壇や寄せ植えに利用される代表挌で、他の花の引き立て役として利用されます。
スィートアリッサム
アブラナ科ロブラリア属の一年草。白や紫、赤、ピンク色の小さい花が固まり合って咲き、ほのかな香りを放ちます。枝茎を横方向に伸ばして広がりますので、寄せ植えの縁などに植えると良いでしょう。花だけの寄せ植えにも向いています。耐寒性はないので、戸外はNGです。
バコバ(ステラ)
オオバコ科ステラ属の多年草。柔らかい茎を横方向に伸ばして広げますので、ガーデニングではハンギングバスケットやコンテナでの寄せ植えでは縁取りに使われたりします。小さく可愛い花を咲かせますが、白、ピンク、薄紫のほか斑入り種もあります。
葉ボタン
アブラナ科アブラナ属の多年草(二年草)。冬のガーデニングの素材として今や欠かすことのできない植物です。冬季の長期間楽しめますので、少し前までは大株を庭や玄関先に植えるのが主流でしたが、現在では改良種としてミニ系や変り咲き種など多種のものがありますので、冬の寄せ植えでは最も使われる植物です。
パンジー・ビオラ
スミレ科スミレ属の一年草。冬のガーデニングでは一番利用されていると言っても過言ではありません。現在では改良品種が秋から春まで花を楽しめることができますので、冬の寄せ植えでは定番の花です。花の色や花姿も多種ありますので、冬の花壇やコンテナの寄せ植え、ハンギングバスケットなど幅広い用途があります。
ヒューケラ
ユキノシタ科ツボサンゴ属の多年草。豊富な葉色が特徴です。常緑性ですので年間を通して草姿が変わらず、半日陰でも良く生育します。寄せ植えではリーフプランツとしてアクセント的に利用されます。葉色の違うヒューケラ同士の組み合わせも良いでしょう。
プリムラ
サクラソウ科サクラソウ属の一年草。パンジー・ビオラと同様、冬のガーデニングでは良く使用される花で、ポリアンサ、ジュリアン、オブコニカ、マラコイデスなどを総称してプリムラといいます。花姿も一重や八重咲き、フリル咲きなどがあり、花色も豊富ですので、冬の寄せ植えの彩りには最適な花です。
ポインセチア
トウダイグサ科ユーフォルビア属の常緑性低木。モミの木と同様クリスマスの雰囲気を盛り上げてくれる花です。花の様に色づいている部分は苞で、花は中心にある黄色の部分です。寒さには弱いので、室内で管理します。寄せ植えはモミに見立てたコニファーと緑の葉物(アイビーなど)他の花などと組み合わせると良いでしょう。
冬のガーデニング・冬の寄せ植えの管理
冬のガーデニングで注意したいことは、まず第一に水やりです。花壇などでは水やりはほとんど必要としません。寄せ植えの場合は、植え込んだ植物の特性にもよりますが、大抵の場合、表土が乾いていたら与える様にします。
水やりの時間帯としては、午前中の日照がある時に行うと良いでしょう。室内に置いた寄せ植え鉢は、日中に室外に出して葉水とともに与える様にします。
冬の寄せ植えでは使用した小花を多く咲かせるタイプのものは、適度に花柄摘みをしましょう。枯れた花柄があると見た目も悪くなりますし、新しい芽の伸長を妨げてしまうからです。また、混み合った葉や茎などは、密集すると病虫害の発生に繋がりますから、短く切り戻しをしておきましょう。
冬のガーデニングでは肥料はほとんど与えなくても良いでしょう。コンテナや鉢で寄せ植えにした場合は、2週間に1度程度に薄めた液体肥料を与える程度で良いでしょう。
まとめ
寒い冬の時期には自然に花を咲かせる草花をあまり多くありません。木々は葉を落とし、寒風が吹き渡る風景は寒々としています。そんな時にもガーデニングはできます。寒さに強い植物を集めれば花壇も作れますし、プランターや鉢を利用して春の風景を作ることができるのが寄せ植えです。無味乾燥の寒い冬でも心も温まる色鮮やかな寄せ植えなら作ることができます。