家庭菜園で有機栽培!こだわりは土づくりから始めよう

家庭菜園で有機栽培!こだわりは土づくりから始めよう

2021.08.03

「オーガニック」として近年人気が高まっている有機栽培。難しいと思われがちな有機栽培ですが、実は家庭菜園でも作る事が可能なんです。家庭菜園で有機栽培をするコツは、何と言っても土づくりから始める事です。家庭菜園で健康で安心な有機栽培を成功させるコツを有機肥料と化成肥料の違いも交えながらご紹介します。

有機栽培って?

有機栽培もしくは有機農業とは、科学的に生成された肥料及び農薬を使わない栽培方法のことです。遺伝子組み換え技術も使用しない事で、自然に根ざし、環境に負担を出来るだけかけない方法で行われる農業と定義付けられています。有機栽培をされた野菜は、「オーガニック」と呼ばれ、その安全性の高さから一般の野菜とは少々価格帯は高めでも人気がある食材となっています。

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家庭菜園で化成肥料って使っていいの?

家庭菜園で化成肥料って使っていいの?

家庭菜園で有機栽培をする上では、土づくりが重要になってきます。鶏糞や油かす、魚粉を始めとする有機物を使った有機肥料は、全て基準を満たした自然由来の肥料です。同時に、作物にも環境にも優しい土なんです。

そんな家庭菜園で有機栽培をする時の土づくりになくてはならない有機肥料ですが、「じゃあ、家庭菜園で化成肥料は使うべきではないの?」思ってしまいますよね。決して、そんな事はありません。もちろん有機栽培で化成肥料は使えませんが、化成肥料にも有機肥料と異なった様々なメリットがあるんです。

有機肥料と化成肥料の違い

家庭菜園で作物を有機栽培する時の土づくりに使われる有機肥料と化成肥料の違いは、何でしょうか?有機肥料での有機栽培が環境にも優しい方法だという事は分かりましたが、家庭菜園で化成肥料を使う事も、実はたくさんのメリットがあるんです。まず、家庭菜園で有機栽培をする時に使われる「有機肥料」についてご説明します。

「有機肥料」とは、鶏糞や油かすといった動物性もしくは植物性の自然由来の有機物を原料にした肥料の事です。豊富な栄養素に加え、土の中にいる微生物のよって分解されることで、しっかりとした「団粒構造」のある良い土になるのが特徴。しかし反面、土づくりでも土壌改良に役立つ自然に優しい肥料ではありますが、原料が限られている事から価格が高く設定されがちで、作り方も発酵・熟成と時間がかかります。

一方、有機物を使用しないで無機物原料から科学的に作られたものが「化成肥料」です。有機栽培で使われる有機肥料との最大の違いは、「即効性」。少量でもすぐに効果が表れる肥料のため、家庭菜園でも使いたい時にすぐに効果が出てくれるのが最大の利点と言えるでしょう。さらに、有機肥料と比べて価格面でも化成肥料の方が低く、土づくりをする上でも求めやすいというメリットもあります。

メリット・デメリットが正反対の有機肥料と化成肥料ですが、違いを上手に利用して作物を育てることが大切です。違いや使用した時の効果を知ることで、家庭菜園で作物を育てる時も臨機応変に対応出来るようになります。

家庭菜園で有機栽培をするメリット

家庭菜園で有機栽培をするメリット
家庭菜園で有機栽培をする最大のメリットは、栽培から収穫まで自分が管理できる事。つまり、どんな店で買うよりも、安全な野菜を食べることが出来る点です。実は、有機栽培でも一部の農薬の使用は、認められています。中には、有機栽培かつ完全無農薬で栽培をしている農家の方もいらっしゃいますが、有機栽培=完全無農薬という訳ではない事を忘れないでくださいね。

化成肥料を使われていないとしても、どんな栽培がされているのか?などは、どうしてもお店の方に聞かないとわかりません。しかし、家庭菜園で野菜を作るとなれば、作るのは自分自身。土づくりから農薬の使用まで、全て自分で管理出来ます。直接口にするものなので、これを機に家庭菜園で有機栽培をしてみてはいかがでしょうか?

有機栽培に合った土づくり

家庭菜園で有機栽培をする時には、土づくりが重要です。撒いたらすぐに植えられる化成肥料と違い、有機肥料での土づくりはそれなりの手間と時間が必要。では、安全で健康的な野菜を育てるためにはどんな土づくりをすればよいのでしょうか?

有機肥料を混ぜ込んだら待つ

植物を育てる時、ゆっくりと長く育成に必要な栄養が土にいきわたる事から、「元肥」に使われることが多い有機肥料。家庭菜園で有機栽培をする時には、まず有機肥料を混ぜた土をしっかり耕しながらなじませてください。その後、土の中の微生物たちが有機物を分解・発酵を促します。土が、十分馴染んだ2週間後位をめどに植え付けや種付けを行うようにしましょう。

ふかふかの土を目指す

ふかふかの土を目指す

どんなに良い肥料を使っても、土づくりをした土が水はけが悪いと家庭菜園は上手くいきません。有機栽培をする時も同様、良い土づくりをするには、まずふかふかで水はけの良い「団粒構造」がしっかりとした土が必要です。「団粒構造が良い土」の最大の特徴は、土を軽く握って団子状にしても、指で突けばすぐにパラパラになる事です。ぜひ、自分の家庭菜園の土で試して見てくださいね。

酸度(ph)を調整におすすめ!石灰

家庭菜園でも石灰を撒くことは、土の酸度を調整することに大きく役立ちます。酸性の雨が降る日本は、どうしても土が賛成になりがち。せっかく土づくりした土が酸性に傾くと、野菜に生育に必要なカルシウムやマグネシウムなどが欠乏し、生育そのものに影響が及びます。石灰を撒くことは、酸性に偏った土を中和させることに役立つのです。

さらに、石灰を撒くことは同時にカルシウムを補う事も意味します。「土の酸度の調整」だけではなく「カルシウムの補給」も出来る石灰ですが、撒き過ぎには注意してください。中和や補給は比較的簡単ですが、土がアルカリ過剰になったりカルシウム過多になったりすると元の状態に戻すには、時間と手間がかかります。まず、土に石灰が本当に必要な状態なのかどうか、土の酸度(ph)の試験キットを使って調べたり野菜の状態を見たりして確認をしましょう。

有機肥料を使った土づくりの注意点

有機肥料を使った土づくりの注意点

土づくりからこだわり、家庭菜園で有機栽培した野菜が立派に実ってくれると、うれしいですよね。有機栽培を成功させるには、有機肥料への注意も必要。そんな有機肥料を使った家庭菜園の注意点は、「有機肥料の量の調節」です。

土づくりで使用した有機肥料の有機物を微生物が分解する際、使用されるのは窒素です。この窒素、作物の根も土の中で呼吸する時に使うのですが、微生物たちがあまりにも分解を盛んに行ってしまうと窒素が土の中の無くなってしまい、作物の根が呼吸困難になってしまいます。反対に、分解されやすい物質が土の中に多く入っていると、微生物がこれを急激に分解。二酸化炭素やアンモニアが大量に発生してしまい、作物の育成不良に陥ってしまう原因になってしまいます。

いくら、自然にも優しいと言っても、家庭菜園で有機肥料を使いすぎると、逆に作物の生育に影響を及ぼしてしまいます。けれど、扱い方さえ心得れば、有機肥料を使った家庭菜園の有機栽培は、土にも作物にも素晴らしい効果を発揮してくれます。美味しくて安心安全な野菜を食べるには、必要なので頑張りましょう!

まとめ

難しいイメージのある有機栽培も家庭菜園で出来ることが分かりましたね。少し扱いが難しい有機肥料でしたが、土づくりに上手く利用すれば、作物にも環境にも優しい肥料です。手間暇はかかりますが、安全で美味しい野菜を育ててくださいね。

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