美しい景観を自宅で楽しむ!藤を種から育てる方法

美しい景観を自宅で楽しむ!藤を種から育てる方法

2023.11.21

藤は美しい紫色の花を咲かせる木本性のつる植物です。長い年月をかけてつるを伸ばし、樹木や壁を覆いつくすほどの力強さもあります。藤の苗の育て方は難しくないとされていますが、藤を種から育て、長く美しく育てるには適切な育て方が必要です。藤を種から育ててみたいとお考えの方は、これから紹介する内容をぜひ参考に挑戦してみてください。

藤の特徴とその魅力

藤の特徴とその魅力
藤はその美しい見た目と香りから世界中の庭園で愛されている木本植物です。日本では春の訪れと共に真っ先に咲き誇り、夏にかけて枝をのばして繁茂します。その花は、かすかに甘い芳香を放ち、花径は1cmにも満たない小さなものから、手のひらを覆い尽くすほどの大輪まで幅広いです。特に、藤棚はその美しさから、春の風景の象徴ともいわれています。

豊富な品種とその特性

藤には数多くの品種が存在します。そのなかでも特に有名なのは「ノダフジ」と「ニシキフジ」です。「ノダフジ」は日本特有の品種で、花色が淡く、繊細な美しさがあります。一方、「ニシキフジ」は花色がやや濃く、豪華な見た目が特徴です。ある者は繊細な美しさ、ある者は豪快な美しさを見せる藤の品種たちは、その見た目の違いだけでなく、香りや成長速度、耐寒性なども異なります。これらの違いを楽しみながら、自分好みの藤を見つけ出すのも藤の魅力の一つでしょう。

種から育てる際のポイント

種から育てる際のポイント
藤は、大きなさやえんどうのような実をつけます。種から藤を育てる際、収穫については、実が黒ずんだ時が最適です。樹になったまま放置していると種が弾けてしまうので、種まきを考えている場合は12月になり、実が茶色く乾燥してきたら、はじける前に収穫し保管すると良いでしょう。
実を縦にわり、種をとります。種を採取したら乾燥させないように種を濡れたティッシュなどで包み冷蔵庫等で保管し、一週間程度適度な湿度を保つことが重要です。その後種をまき、5日ほどで発根後、3〜7月に植え付けします。
藤を種から育てる場合に適している土は、赤玉7に腐葉土3ほどを混ぜたもので、肥料分の入った培養土は適さないようです。

藤の苗の育て方

藤の苗の育て方

頻度と水やりの量

藤の水やりは一日一回、土が乾いたらたっぷりと行います。特に夏場は乾燥が進むため、早朝と夕方の2回水をあげることをおすすめします。逆に、冬場は乾燥を防ぐため若干水を控えめにします。

適切な日照量と配置場所

藤の苗は日照量が多い場所を好みますが、強い日差しは苗にダメージを与えます。春から秋にかけては、午前中の柔らかい日差しを浴びせ、午後は直射日光を避ける場所に配置しましょう。また、藤は風通しが良い場所を好むため、風を遮らない場所に設置します。藤の成長を考慮して、つるが伸びるスペースを十分に確保することも重要です。

温度と湿度の条件

藤は耐寒性があり、寒さに強い植物なので冬の管理は比較的簡単です。しかし、初夏から夏にかけての暑さは苗にとって厳しい条件となります。なるべく30℃以上の高温を避け、涼しい場所に配置して管理します。湿度については、藤は湿度が高いところを好み、その環境下でより良い成長を見せます。夏場は特に朝晩の水やりと併せて、日中も霧吹きで葉に水分を与えることをおすすめします。

藤の病害虫と予防対策

藤は非常に美しい花を咲かせる植物であり、その美しさから庭園や公園などでよく見かけますが、その一方で病害虫による被害も見受けられます。特に藤サソリアブという害虫が大きな問題となります。葉を食べるだけでなく、花まで食べてしまい見た目にも大きな損害を与えます。その対策として、葉に見られる被害を早期に発見し、直ちに駆除することが重要です。また、藤黒星病という病気も問題となります。黒い斑点が葉に出現し、最終的には落葉へとつながってしまいます。対策としては、感染拡大を防ぐために黒星病の斑点が見られたら早めに剪定し、定期的に殺菌剤を散布するといいでしょう。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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藤の手入れ方法

藤の手入れ方法
淡い紫色の美しい花を咲かせる藤の木。春の日差しと共に咲き乱れるその様は、見る者の心を捕らえます。しかし、その美しさを維持するためには適切な手入れが必要です。特に大切なのは、剪定、肥料の施し方、寒冷地での冬越しの方法です。これら3つの要素を押さえることで、美しく健康な藤を育てることが可能になります。

剪定のポイントと時期

藤の剪定は、その成長と美しさを左右する重要な作業となります。特に重要なのが「剪定のポイント」と「時期」です。剪定の目的は、枝を整理し、適度な光と風通しを確保することです。剪定のポイントは、弱った枝や育つ余地のない枝、重なり合って光を奪い合う枝を取り除くことです。さらに、新芽や花がつく部分を残すように注意しましょう。また、剪定の適期は早春と夏の2回です。早春は、花芽ができる前の立春から春分の頃が最適で、枝の整理や、冬に枯れた部分を取り除くのに適しています。一方、夏は夏至から秋分の頃が良いでしょう。これは新芽の成長を抑え、しっかりとした花芽を作るためです。

肥料の施し方と推奨肥料

肥料の施し方と推奨肥料
藤の美しい花を咲かせるためにも、適切な肥料の施し方と肥料選びが重要です。基本的には、肥料は年に3回与えることをお勧めします。春先に一度、夏に一度、そして秋に一度です。特に秋の施肥は花芽形成に大きな影響を与えますので、忘れずに行いましょう。また、肥料は有機肥料が最も適しています。有機肥料は根を傷めず、土壌の微生物と相互作用しながら徐々に栄養分を供給することができます。肥料を与える際のポイントは、根元に直接置かずに、少し離したところに置くことです。このようにすることで、根が自然に肥料を求めて広がり、健全な根の成長が期待できます。

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顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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寒冷地での冬越しの方法

寒冷地では、厳しい寒さから藤の木を守る必要があります。そのための冬越し方法について説明します。まず、霜柱対策として木の周りに麻袋や籾殻を敷き詰めます。これは根元を直接寒さから守る重要な作業です。次に、枝の凍結を防ぐために、麻袋やビニールシートで木全体を覆いましょう。ただし、覆いすぎは風通しが悪くなるので、程々にしましょう。その際、雪が積もらないように頂部を尖らせる形にすると良いでしょう。このように寒冷地での冬越し方法を実践することで、藤の木は無事に春を迎えることができます。

まとめ

春の訪れとともに優美な花房を垂らす藤。その美しい花々は、昔から多くの人々を魅了し続けてきました。リビングやバルコニーガーデンで育てることができるだけでなく、グリーンカーテンのように涼しさの演出や、癒しの空間を作るための重要な要素として活用されています。加えて、藤棚も手作りでき、自宅での花見が楽しめるようになります。ぜひ藤を種から育ててみてはいかがでしょうか。

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