華やかな花が魅力!シンビジュームの育て方

華やかな花が魅力!シンビジュームの育て方

2023.01.17

贈り物でシンビジュームをもらったものの、育て方が難しそうと困っている方もいるのではないでしょうか。シンビジュームはランの仲間としてはとても丈夫で、管理のポイントさえ押さえれば、簡単に枯れる植物ではありません。この記事では、シンビジュームの育て方の基本をご紹介します。初めての方でもきっと栽培ができるはずです。

シンビジュームの基本情報

シンビジュームの基本情報

シンビジュームは、ラン科シンビジューム属の多年草で、アジアからオセアニアを原産地とする植物です。洋ランの一種で、栽培用としては原種以外にも、原産地に自生する原種を交雑して作られた品種が多く出回っています。ランの仲間としてはとても丈夫で、植え替えと置き場所に注意すればよく育ち、花をたくさんつけるのが特徴です。草丈は30~80cmほどで、12月~4月にかけて白、ピンク、オレンジ、黄色などの色に加え、緑や茶色など、バリエーション豊かな色の花で楽しませてくれます。植え替えのタイミングと置き場所を間違えなければ初心者でも育てやすい植物と言えるでしょう。

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代表的な品種

シンビジュームにはさまざまな色や大きさの花を咲かせる品種があります。ここでは代表的な品種をご紹介しましょう。

・エンザンスプリング・イン・ザ・ムード
上品なピンク色の花を咲かせる品種で、花の大きさは中から大輪になります。

・ラブリームーン・クレッセント
明るい黄色の花びらと赤いリップが特徴の花を咲かせます。大きさは中から大輪花で、とても花のつきが良い品種です。

・シンビジューム・デボニアナム
下垂性で、特徴的な小さく茶褐色の花を咲かせる原種です。園芸用として流通している下垂性シンビジュームの交配親となった品種でもあります。

・シンビジューム・トラシヤナム
大輪で強い香りがする花が特徴の原種です。栽培がしやすく、花のつきが良いのも特徴です。

・シンビジューム・フロリバンダム
東アジア原産の品種で、小型シンビジュームの交配親として用いられる原種です。花が発する成分が日本ミツバチを引き寄せるため、特に養蜂家に人気があります。

シンビジュームの育て方

シンビジュームの育て方

シンビジュームの育て方のポイントは「夏の高温」「芽かきと葉かき」「生育期の肥料」の3点になります。その点も踏まえ、詳しい育て方をみていきましょう。

栽培環境

シンビジュームは年間を通して日当たりの良い場所を好みます。また、日光と同じぐらい風通しの良い場所が適しているので、真冬以外は室外で管理するのが良いでしょう。5月~9月の高温期は、直射日光があたるのは避け、遮光率の低いネットなどを利用して強い日射しを避けるようにします。比較的冷涼な気候を好み、高温には弱いという特徴もあります。そのため7月・8月の真夏日には半日陰や室内などで管理し、高温になりすぎないように注意しましょう。

水やり

水分は多くを必要としますので、特に春から秋の生育期には乾かさないようにたっぷり水やりをします。秋から冬にかけては、週1回から2回程度に頻度を落としますが、乾燥しすぎには注意が必要です。

肥料はたっぷり施す

春、新芽が出るころに緩効性の肥料を1回施します。また春から真夏になる前までは、液体肥料を週1回、水代わりに与えましょう。真夏の高温期と開花時期の冬は、肥料やけを防ぐため肥料は施しません。

芽かきと葉かき

9月になったら芽かきと葉かきをおこないます1本の茎に3個程度の花芽を残して残りの花芽と葉芽はすべて取り除きます。芽かきをしないでいると、花芽と葉芽が多くのこり、ひとつひとつに養分が行き渡りにくくなります。結果的に花つきが悪くなりますので芽かきの作業は必ずおこないましょう。なお、花芽はふっくらしていてやわらかく、葉芽は細長く芯がある硬い感触です。花芽は3個ぐらい残しますので、間違えないよう注意が必要です。

必要な土は?

シンビジュームは、水はけの良い土が適しています。とはいえ水分を多くあたえることで根腐れなどのトラブルも多いため、土系の材料を減らすことが成功のポイントでもあります。バークや軽石などを混合したミックスコンポストやバーク単体などを、プラスチック鉢や陶器の化粧鉢などに入れ、植え込みます。

植え替え方法と植え替え時期について

シンビジュームの植え替えは春、4月頃が適期です。シンビジュームの植え替えに使う鉢の大きさは2年経ったら株がはみ出すということを目安に選びます。2年後に株がはみ出したら、植え替えをおこないます。なお、根が真下に伸びる特徴があるため、鉢は蘭専用の縦長鉢を利用するのが良いでしょう。

顆粒HB-101植物の土づくり・土壌改良に
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シンビジュームの増やし方は?

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シンビジュームは生長に従って、株の根元に丸く大きくふくらんだバルブと呼ばれる部分ができあがります。バルブには養分や水分を蓄えて、成長に備える重要な役割があります。このバルブの数が増え、新芽も多くなってきたらシンビジュームを増やす時期と考えて良いでしょう。シンビジュームを増やすには、株分けかバックバルブ吹きのいずれかの方法をとります。

株分け

植え替えのタイミングでバルブの数が多くなっていたり新芽もふえていたりしたら、株分けで増やします。株分けのやり方は、まず、鉢から取り出した株の根を水につけながら、古い土を取り除きます。そしてバルブの数が2~4個になるように、ハサミやナイフで株を切り分けていきます。切り分けたら、植え替えの時と同じようにそれぞれを鉢に植え付けます。

バックバルブ吹き

バックバルブ吹きとは、葉がなくなった古いバルブを使って芽吹かせる方法です。葉がなくなってから1年以上たったバルブを切り取り、鉢に植え付けます。このとき、バルブを触ってスカスカの柔らかいものからは新芽が出ませんので利用せず、硬く締まったものを使うようにしましょう。バックバルブ吹きも植え替えのタイミングと同じ4月頃が適期となっており、成功するとバルブの付け根付近から新芽が吹いてきます。

シンビジュームに活力を!HB-101

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シンビジュームの成長に欠かせないのが、たっぷりの水と生育期の肥料です。特に液体肥料に関しては、週1回という頻度で与える必要があるため、いかに手軽に施せるかという点がとても重要になります。そこでおすすめなのが、液体の植物活力剤であるHB-101です。HB-101は、ヒノキ・杉・松・オオバコなどの天然素材から抽出した、植物を活性化させる成分を配合した活力剤です。子供やペットが触れても安全な成分でできており、使用することによって美しい花を咲かせたり、おいしい実をつけたりするようになることが実証されています。使い方は1000倍から1万倍に薄めた液を水代わりに植物に施すだけの簡単なもの。毎週、液肥を施す必要があるシンビジュームでも、手間も少なく、簡単に安心して継続できる活力剤なのです。

まとめ

この記事では、シンビジュームの基本情報と育て方についてご紹介しました。シンビジュームは初心者でも栽培できる植物です。贈り物でもらったものでも、育て方が難しそうと悩む必要はありません。ポイントは、「夏の高温」「9月の芽・葉かき」「生長期の肥料」の3点です。あとは風通しの良い場所で、乾燥しないようたっぷり水やりをしながら育てれば、きっとたくさんの花が応えてくれるでしょう。ぽってりとした華やかな花を楽しみに、栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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