おすすめの庭に植える木は?選び方も解説
2025.12.16
庭に木を植えることで、景観や日陰、プライバシーを大きく向上させることができます。しかし、どの木を選ぶかが重要で、場所や用途に合った選び方も知っておく必要があります。本記事では、おすすめの庭木とその選び方を詳しく解説します。 失敗しない木の選び方や、長く健康に育てるコツも紹介しますので、理想の庭づくりに役立ててください。
庭に植えるおすすめの樹木をご紹介

庭づくりにおいて樹木選びは重要なポイントです。美しい庭を演出するには、環境に適した品種を選ぶことが大切になります。ここでは初心者の方にもおすすめできる、育てやすくて魅力的な庭木を5種類ご紹介します。
シマトネリコ
シマトネリコはモクセイ科トネリコ属の常緑高木で、現在最も人気の高いシンボルツリーの一つです。一年を通して美しい緑の葉を楽しめます。剪定により高さや葉の密度を自由に調整できるため、目隠し効果も期待できます。
日光を好む性質があり、夏の厳しい暑さにも負けない強健さが魅力です。寒さにはやや弱い特徴がありますが、関東以西の地域なら問題なく越冬します。剪定に強く樹形が整いやすいことから、庭木栽培を始める方にも最適な品種です。
サルスベリ
ミソハギ科サルスベリ属の落葉広葉樹です。漢字では「百日紅」と書かれ、夏の間長期間にわたって美しい花を咲かせます。花色は白やピンクが一般的で、庭を華やかに彩ってくれます。
幹の表面がつるつるしており、木登り上手なサルでも滑ってしまうことから「サルスベリ」と名付けられました。中国原産で世界の熱帯地域に分布していますが、耐寒性も備えています。近年は品種改良が進み、様々な花色や樹形の品種が流通しており、国内外で高い人気を誇ります。
ブルーベリー
ツツジ科スノキ属の落葉広葉樹で、成長すると1~3メートルの高さになります。果実で有名な植物ですが、樹高が低く管理しやすいため庭木としても優秀です。ブルーベリーには主に2つの系統があります。ラビットアイ系は繊細な葉と自然な樹形が特徴です。
ハイブッシュ系は厚みのある葉を持ち、樹高が低めに仕上がります。果実を重視する場合は、実が大きく皮の柔らかいハイブッシュ系がおすすめです。花と果実の両方を楽しむなら、夏に高温になりすぎない日向で育てることがポイントになります。
オリーブ
モクセイ科オリーブ属の常緑高木で、洋風庭園の代表的な樹木として親しまれています。自然に伸びる枝の美しさが魅力で、シンボルツリーとしても高い人気を持ちます。品種は世界中に数百種類存在し、日本国内では約60種類が栽培されています。
地植えにすると非常に強健に育つ特徴があります。日光を好む性質のため、木全体に均等に陽光が当たる場所での栽培が理想的です。銀緑色の美しい葉と独特の樹形が、庭に地中海風の雰囲気をもたらしてくれます。
ハクサンボク
レンプクソウ科ガマズミ属の常緑小高木です。主に西日本の海岸沿いや林地に自生しており、関西地方では庭木として親しまれています。伊勢神宮の庭木としても使用されていることで知られています。
純白の小さな花と鮮やかな赤い実のコントラストが美しく、シンボルツリーにも適しています。温暖な環境を好み、剪定の頻度も少なくて済むため初心者向きです。艶のある濃い緑の葉が結実期から紅葉し始め、季節とともに変化する色合いを長期間楽しめます。
庭木選びで押さえておきたい重要なポイント

庭木を選ぶ際は、将来的な成長を見据えた計画的な選択が必要です。植栽場所の環境や管理の手間、庭木に求める役割などを総合的に考慮することで、理想的な庭づくりが実現できます。
成長後の樹高を事前に確認する
購入前には必ず成長時の最大樹高をチェックしましょう。隣家との距離が近い場所に高木を植えると、落ち葉や枝の問題で近隣トラブルを招く恐れがあります。狭い庭に大きく育つ木を植えると、圧迫感が生まれて庭全体のバランスが崩れます。
将来の姿をイメージしながら、庭の広さに適した品種を選択することが大切です。
手入れの負担が少ない品種を選ぶ
庭木栽培の初心者や忙しい方には、メンテナンスの手間が少ない品種をおすすめします。以下の特徴を持つ樹木が管理しやすいでしょう。
• 剪定頻度が少なくて済む品種 ・剪定作業が簡単な品種
• 成長速度がゆっくりな品種
これらの条件を満たす樹木なら、無理なく美しい状態を維持できます。
植栽の目的に合わせて品種を決める
庭木には多様な品種が存在するため、植栽の目的を明確にしてから選びましょう。目隠し効果を期待するなら、2~3メートルの高さがある常緑樹が適しています。四季の変化を楽しみたい場合は、花や実をつける品種や紅葉する落葉樹がおすすめです。
庭のテーマや家の外観との調和も考慮して、最適な品種を選択してください。
まとめ

庭木選びは庭づくりの成功を左右する重要な要素です。今回ご紹介した5つの樹木は、それぞれ異なる魅力を持ちながら比較的育てやすい品種ばかりです。シマトネリコやオリーブは洋風の庭に、サルスベリやハクサンボクは和洋どちらにも馴染みます。
ブルーベリーなら実用性も兼ね備えています。植栽場所の環境や管理の手間、求める効果を総合的に検討し、長く愛せる庭木を選んでください。






