さつまいもの育て方は初心者向き?プランターでの育て方をご紹介!
2024.12.03
老若男女問わず、甘くてホクホクのさつまいもが好きという人は多いでしょう。芋掘りという楽しみもあるさつまいもは、実はプランターでも育てることができます。育て方も簡単で、水やりや肥料も必要以上に気にする必要もありません。収穫したさつまいもは、焼き芋シチューなどに加えて楽しむことができます。 今回は、さつまいもの育て方の中でも、ベランダなどで手軽に育てられるプランターでの栽培方法について詳しくご紹介します。
さつまいもはプランターで育てることができる
秋の味覚を代表するさつまいもは、プランターでも育てることができます。深さがあり水はけの良いプランターを選ぶことで、苗から育て、秋には美味しいさつまいもを収穫することができます。育て方も簡単で、園芸初心者にもおすすめの野菜と言えるでしょう。
食物繊維も豊富なさつまいもは、食べることで便秘解消や美容への効果が期待できます。ここでは、さつまいもの栽培に必要なものや育て方のコツについて解説します。
準備するもの
さつまいもは、特に特別なものを必要とするわけではありません。下記のように基本的な園芸用品と育てるためのプランターや土を用意しましょう。
● さつまいもの苗
● 深さ30cm以上のプランター
● 培養土
● 鉢底石
● 化成肥料
● マルチシート
● シャベル
● グローブ
土と苗の準備
さつまいもは、phが5.5〜6.5程度の水はけが良い土を好みます。プランターでのさつまいもの育て方では、水はけと通気性に優れた培養土を使うと良いでしょう。元肥が入っている培養土なら、園芸初心者でも扱いやすく、手に入りやすいというメリットもあります。
さつまいもの苗の植え付けは、5月上旬〜6月下旬。ホームセンターなどでも苗を手に入れることができるため、葉が瑞々しくて厚みがあり、ある程度の長さと節数があるものを選びましょう。
植え付け方法
さつまいもを植え付ける時は、あらかじめ作った畝に30〜40cm間隔で穴を開けます。太陽の方角に向けた支柱を斜め45度の角度で差し、さつまいもの下から3〜4節目くらいまでを埋めて植えていきます。
寒さ対策でマルチシートを使う場合は、シートに穴を開けて植え付けを行います。植え付けが終わった後は、手で土を軽く押さえ、たっぷりと水やりをします。さつまいもは、品種によって収穫時期が異なります。植えたさつまいもの収穫がいつ頃になるのかを判断しやすいように、園芸用のラベルなどに日付を記載してプランターに差しておくと良いでしょう。
水やり
さつまいもの育て方で大切なポイントは、乾燥気味に育てることです。植え付けから1週間ほどは、さつまいもの根がしっかり張るように、毎日水やりをする必要があります。さつまいもの苗が弱ることなくしっかりと根を張った後は、頻繁に水やりをせずに育てましょう。プランターは地植えよりも乾燥しやすいため、土の表面が乾いた時にたっぷりと水やりをする程度でOKです。
こまめに水やりをしすぎた場合、さつまいもの苗が腐ったり病気になったりする恐れがあるため注意が必要です。
肥料の与え方
さつまいもは、元肥を施してから1ヶ月間は追肥をする必要はありません。元肥のみで育てることで、さつまいものつるや葉は問題なく成長しているのに実はほとんど成長していない「つるボケ」を防ぐことができます。
また、さつまいもは、やや痩せた窒素が少ない土地でよく成長します。追肥を施す際には、カリウムが比較的多く、窒素が少ないものを選ぶことが大切です。可能であれば、窒素・リン・カリウムの割合が1:5:2に近いものを選ぶことも良いでしょう。さつまいもの葉が黄色く変色してしまった際は、様子を見ながら追肥を施します。
土寄せとつる返し
あまり手間がかからない育て方で育つさつまいもですが、畝が崩れ始めてきたらこまめに土寄せをしましょう。丸々と太った実に成長させるためには、つる返しをする必要があります。
つる返しとは、成長したつるの節目から「不定根」が出ることで、根や葉に栄養を取られることを防ぐために行う作業です。つる返しをしなかった場合も、つるボケが起こりやすくなります。
つる返しを行う時期は、さつまいもの成長がピークを迎える前の6月下旬から7月初旬にかけて。畝を軽く越えてプランターの外近くまで伸びてきたら、伸びたつるを掴んで引き上げ、元の苗の上に載せましょう。つるを千切らないように、注意が必要です。一方で、品種改良の発展で、つる返しを必要としないさつまいもも増えているため、事前に確認することがおすすめです。
収穫時期
さつまいもの収穫は、9月下旬から11月にかけてです。苗の植え付けから、110〜150日で収穫が可能になります。葉が黄色く変色し始める頃が、収穫の合図です。さつまいもの収穫は、早すぎると実が甘くなく、遅すぎるとイモの形が崩れる原因となります。霜が降りるとさつまいもが腐敗する恐れがあるため、寒さが本格的になる前に収穫をしましょう。
収穫は、晴れた日の午前中に行うことがおすすめです。収穫の1ヶ月前には試し掘りをして、様子を確認しておきます。1週間前になったら、つるを全てカットしておきましょう。イモを傷つけないように、プランターの外側から丁寧に少しずつ掘り起こしながら収穫することが大切です。
追熟の仕方
きちんとした育て方で栽培されたサツマイモは、追熟をさせることでより甘く美味しいものにすることができます。追熟の方法は、収穫したさつまいもの土を払った後に新聞紙で包み、雨が当たらない涼しい日陰で2~3日保管をするだけでOK!
追熟の適温である13℃以下になる場所で保管することで、甘みが増したサツマイモを楽しむことができるようになります。
さつまいもの元肥ならHB-101がおすすめ!
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使い方は、土に混ぜれば良いだけ!元肥として活用することが可能です。丸々とした色艶の良いさつまいもへの成長を促すことができるのです。
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まとめ
つるを伸ばし大きな実をつけるさつまいもは、広い土地がないと育てることが難しいというイメージがある一方で、深いプランターがあれば地植えをしなくても育てることができます。
育て方も初心者向きですが、肥料や水やりの量を適切にし、つる返しも忘れずに行うことが大切です。家庭菜園で秋の野菜を育てたい時は、さつまいもを選んでみてはいかがでしょうか。