プランターにほったらかしでも育つ!オススメ果樹 ランキング3選
2024.08.06
みなさんはご自宅で果物を育てた経験はありますでしょうか? メロンやモモなどのお馴染みの果物から、パパイアやドラゴンフルーツなど南国のパッションフルーツまで、多種多様な果物が存在します。 こういった果物は、「食べたことはある」や「見たことはある」方は多くても、家庭菜園で育てて収穫したことがある方は多くないかと思います。 しかし、一見敷居の高そうな果物の栽培もきちんと品種を選び、基本を学べばご家庭での栽培も充分可能です。果物には、小さなプランターで尚且つ「ほったらかし」で育てることができる逞しい品種もあるため、案外敷居は低いと言えるかもしれません。 愛情いっぱいに育てた果物を収穫して食べてみる、考えただけでも素敵ですね。 本記事では、初心者の方でも家庭菜園に挑戦しやすいよう、多種多様な果物から厳選して「プランターにほったらかしでも育つ!オススメ果樹 3選」をランキング形式で紹介いたします!
果物とは
果物とは、食用可能な果実の総称です
果糖を多く含み栄養満点、さらに消化しやすいことから日本でも古くから食されてきた植物です。
現代の生活においても見かけることが多く、お馴染みですね。
最初のトピックスとして、果物について2つの視点から解説いたします。
①果物と野菜
②果樹とは
果物と野菜
スーパーなどのお店で販売されている果物ですが、実は「果物」と「野菜」に明確な区分けがないことをご存知でしょうか。
イメージしてみてください。「いちごは果物ですか?野菜ですか?」と尋ねられたならば、多くの方は「果物」と答えるでしょう。
しかし、分類上「果物」と「野菜」の間に明確な区分けがないことは事実。
どういうことなのでしょうか。
結論としては、現状は「消費者の感覚に委ねられている」となります。
一般的に果物は「甘い」とうイメージがあるかと思いますが、糖度が高いことで有名な「フルーツトマト」は野菜だと思いませんか?
逆に、スーパーにて主に果物売り場で販売されている「イチゴ」は農林水産省では「野菜」として取り扱われています。※1
果物と野菜には、一部曖昧で分類が非常に難しい側面があるのです。
果樹
一般的に「果物」と呼ばれる植物には様々なグループ分けの方法があります。
例えば、メロンのようにツルが這うように茎が伸びて実をつける品種があれば、一方でモモのように幹から枝が伸びてその先に実をつける品種もあります。
前述のモモのように地面から幹が生え、幹から枝が伸び、その先に果実をつけるものは「果樹」と呼ばれています。
本記事ではこの「果樹」についての解説となりますのでご留意ください。
本記事での定義
本記事のテーマは「プランターにほったらかしで育つ!!オススメ果樹 3選」であるため、下記の条件を満たしたものを「果樹」として取り扱います。
・幹から果実を収穫できること (例:ツルから果実を収穫できる「スイカ」は果樹ではない)
・一般的に「果物売り場」で販売されている (例:野菜売り場に並んでいる「トマト」は果樹ではない)
※賛否あるかと思いますが、解説をするための仮の定義です。ご了承くださいませ。
果樹の育成環境
前項にて解説しました「果樹」は世界中に分布しています。
日本で栽培されている果樹に絞っても、リンゴ・ミカン・・ブドウ・モモ・パインアップル等、挙げていけばキリがないほどです。
また、当然といえば当然ですが、リンゴとパインアップルそれぞれに適した環境は異なります。
詳細は品種ごとに違うため割愛しますが、ここでは本記事のテーマである「プランターで育てる」ことを前提に多くの品種で考慮すべきポイントを4つに厳選して解説いたします。
尚、種から育てる実生(みしょう)ではなく、苗から育てる場合を想定しています。
①温度/湿度
②スペースの確保
③日当たり
④栄養補給
上記4点です。
温度/湿度
まず、温度湿度については、日本で一般的に栽培されている果物であれば比較的シビアな管理をせずとも問題ないといえます。
農家さんは屋外で果樹を育てていることが裏付けといえるでしょう。
これは屋外にて「ほったらかし」で育てられる理由の一つです。
春から秋にかけては「ほったらかし」で問題ないでしょう。
しかし、冬場だけは要注意です。
果樹は何度も寒い冬を超えて大きくなり、そして実をつけるため、越冬の準備は充分に必要であるといえます。
大掛かりな設備を整える必要はもちろんありませんが、大切な果樹を守るために下記3点を頭に入れておいていただけると良いと思います。
どれか1つをきちんと行うだけでも越冬できる可能性は格段に上がりますよ。
①ダンボールを巻いて寒さを緩和する
→冷気を遮断する効果があります。
②室内に取り込む
→最も効果的です。
③秋までに株に体力をつけておく
→株の体力は成長度合いに比例します。後述の「栄養補給」をご参照ください。
スペースの確保
次はスペースの確保についてです。
床面積でいえば、プランターが置けるスペースがあればさほど問題ありません。
そのため、考慮しなければならないのは高さです。
果樹はコンパクトな品種でも1m〜3m程度にはなります。
そう聞くと、「3mはさすがに・・・」という心配もあるかと思いますが、対策は可能です。
ズバリ、想定より伸びてしまった枝を剪定して切り落としてしまえば問題ありません。
植物全般にいえることですが、特に果樹は幹が細くとも生命力が強いため、伸びた枝先を切ったとしても、それが直接的な原因で枯れることは稀です。
強いて言えば、枝を全て切ってしまうことは(基本的に)NGですし、株が弱っている冬場の剪定は避けて、春から夏の成長期に済ませておくことをオススメいたします。
日当たり
最後に日当たりです。
ベランダの方角にもよりますが、「半日陰」程度の光量でも育つ品種が多いです。
ここでいう半日陰は「午前中は直射日光が差し込むけれど午後は日陰になってしまう」や「1日を通して太陽光は入ってくるけれど、少し遮蔽物がある」程度とお考えください。
栄養補給
ベランダにて、1日を通して光を当てる代わりに肥料や活力剤を使用して栄養分を補ってあげましょう。
いわゆる「肥料」や「活力剤」を使用し成長をサポートすることで、よりスピーディーかつ健康的に成長させることができます。
私の場合は肥料よりも活力剤を使用することが多く、オススメもしています。
なぜかというと、肥料は規定量を厳密に守る必要があるのに対して、活力剤は比較的おおらかに使用できるためです。
肥料は適量をきちんと施すことができれば非常に効果的ではありますが、使用量を間違えると「肥料焼け」という現象が起きて植物が枯れてしまう原因になります。
一方、活力剤であれば製品にもよりますが規定量を超えてしまってもダメージは少ないです。
そのため、植物毎に濃度を変更する必要がなく、水に混ぜて散布できるため非常に効率的ともいえるでしょう。
特に植物栽培の初心者さんや、肥料の使い方がよくわからない方にとって活力剤は心強い味方となってくれるでしょう。
参考までに私が使用している活力剤のリンクを下記に貼り付けておきます。
ぜひご参照くださいませ。
育てやすい果物 おすすめの品種5選
ここまで、果樹について紹介してまいりました。最後に、数ある果物の中から厳選して、「プランターにほったらかしでも育つ!育てやすい果樹 おすすめ品種3選」をランキング形式でご紹介いたします。
1位 ブルーベリー
堂々の第1位はブルーベリーです。
ツツジ科スノキ属の植物で原産地は北アメリカです。
暑さや乾燥に強い品種が多く、比較的コンパクトです。選定をすれば冬場は屋外に取り込むことも可能でしょう。
収穫時期は6月から9月頃です。
尚、果実を実らせるためには受粉が必要なため、異なる品種を2本以上植えましょう。
2位 レモン
続いて第2位はレモンです。
ミカン科ミカン属の植物で原産地はヒマラヤ東部です。樹高も概ね2m程度までに収まるためコンパクトさが魅力です。
収穫時期は9月中旬から12月まで。
また、レモンは自家受粉できるため1本植えれば果実を採取できます。注意点としては、枝にトゲがあることです。トゲのない「トゲなしレモン」を選んだ方が安全と言えるでしょう。
3位 ブドウ
第3位はブドウです。
ブドウ科ブドウ属のつる性植物で原産地は北アメリカや中央アジアや地中海沿岸など幅広く分布しています。広域にツルを伸ばすため柵やフェンスなどの設置が必要ですが、樹高は高くならないため管理はしやすいでしょう。収穫時期は8月から9月です。
自家受粉できるため、1本植えれば果実を採取できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では「プランターにほったらかしでも育つ!育てやすい果樹 おすすめ品種3選をテーマにご紹介いたしました。
今回ランキングで紹介した品種以外にも多種多様な果樹が存在します。
工夫次第では非常に幅広い品種を育てることも可能でしょう。
奥が深い果物の栽培にぜひ挑戦してみてくださいね。