美味しい野菜を自分で育てたい! 初心者でもできる美味しい野菜の育て方
2019.01.04
野菜を一から育てることは難しいと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、自分で種から野菜を育てると、普段から新鮮で美味しい野菜を食べることができます。この記事では、初心者でもできる美味しい野菜の育て方と、野菜を育てる際の注意点について解説していきます。自分で育てた美味しい野菜を食べてみたい!という方は、ぜひ参考にしてみてください。
美味しい野菜の育て方
美味しい野菜を育てるためのポイントを、それぞれ解説していきます。
土づくり
野菜を美味しく育てるためには、まずは野菜作りの土台となる正しい土づくりが重要なポイントです。美味しい野菜が育つ土とは、通気性と水はけがよく、また野菜に合った酸度でなければなりません。庭や畑ではじめて野菜を育てる場合、土は酸度が高くなっていますので、酸度を下げるために土を30~50cmほど掘り起こします。掘り起こした土の中にある古い根や大きな石などを取り除き、酸度を下げるための石灰と肥料・堆肥を混ぜていきます。混ぜる石灰や肥料の量は購入した商品のパッケージにて確認してください。
種まき
土づくりが完了したら、次は種をまいていきましょう。種まきには3つの方法があります。1つ目は1箇所に4~5粒の種をまく『点まき』、2つ目は直線状に種をまく『すじまき』、そして3つ目が土全体にまんべんなくまく『ばらまき』です。野菜の種類によって適した種まきの方法がありますので、購入した種のパッケージで確認しましょう。
肥料
種をまいた後は、必要に応じて土に肥料を与えなければなりません。土づくりの際に肥料を混ぜることを元肥といい、この種をまいた後に肥料を当てることを追肥といいます。野菜は生長する際に多くの栄養素を必要とします。その中でも、『リン酸』『窒素』『カリ』の3つの栄養素を最も必要とするので、追肥でこれらの栄養素を土に与えましょう。ただし、気をつけておきたいのが肥料の与え過ぎです。野菜を美味しく育てたいと過剰に栄養素を与えると、根が肥料焼けを起こし反対に育ちが悪くなる場合があります。また追肥の際には肥料を野菜の茎のすぐ近くにはまかないようにしましょう。肥料は濃度が高いものもありますので、茎に肥料が直接触れるとこちらも肥料焼けの原因となります。追肥をする際には、肥料の量と肥料をまく場所に注意しておきましょう。
水やり
庭や畑で野菜を育てる場合は、プランターで育てるよりも水やりの頻度は少なくて大丈夫です。自然の土にはもともと水分が貯えられており、野菜は根から土の水分を吸収して生長します。そのため、水をやり過ぎてしまうと根腐れを起こし、野菜が育つ前に枯れてしまう場合があります。しかし、土が乾燥してきたらたっぷりの水を与えるようにしましょう。
野菜を美味しく育てるための注意点
美味しい野菜を育てるため、注意しておくべき点について解説していきます。
育てやすい野菜を選ぶ
まず、野菜を育てることがはじめてという方は、育てやすい野菜から育てるようにしましょう。はじめから手間がかかり育て方が難しい野菜を選んでしまうと、野菜を美味しく育てるどころか、生長させることも難しく感じることでしょう。筆者がはじめて野菜を自宅で育てた時は、お手入れがとても簡単なトマトやレタスなどの葉物野菜からはじめました。花壇のような小さな畑で野菜を育ててみましたが、やはり育てやすい野菜はお手入れも簡単ですぐに収穫することができ、野菜作りがどんどん楽しくなりました。野菜を育てることがはじめてという方は、まずは育てやすい野菜を選び、野菜作りに慣れることでさらに美味しい野菜を育てられるようになりますよ。
間引きを行う
野菜を育てるうえで大切なお手入れの一つが、『間引き』です。間引きとは、野菜の種が芽を出し葉が伸びてきた時に、重なり合う葉を取り除いたり、株ごと抜いてしまうことです。この間引きを行うことで、隣り合う野菜の風通しがよくなり、また栄養や水分も十分行き渡るようになります。しかし、せっかく野菜を育てるのならたくさん収穫したいので、間引きはもったいないと思いますよね。筆者も小さな畑でレタスを育てていた時、芽がたくさん出たことが嬉しくて間引きをせずにそのまま生長させてしまったことがあります。しかし、収穫時期のレタスは一つ一つが小さく、残念ながら味も落ちてしまいました。やはり、土の栄養が足りなくなったことが原因ですね。間引きは美味しい野菜を育てるうえで大切な作業ですので、芽が出て葉が生い茂るようになったら、野菜が生長するための丁度いいスペースを作ってあげましょう。
まとめ
今はオーガニック野菜など、身体にいい野菜が人気となっています。そこで、自宅で野菜を育てることができれば、新鮮で美味しい、身体にいい野菜を毎日食卓に並べることができますよね。この記事で解説したように、美味しい野菜は育て方の基本を押さえておくことで、失敗せず初心者でも育てることができます。ぜひこの記事を参考にし、自宅で美味しい野菜を育ててみてくださいね。