朝顔の種まきや植え方を完全解説!!鉢植えで緑のカーテンにも!

朝顔の種まきや植え方を完全解説!!鉢植えで緑のカーテンにも!

2022.07.12

日本人なら一度は育てた経験のあるアサガオ。江戸時代にも鑑賞花として親しまれ、なじみの深い花ですよね。 花をよくつけるので夏に咲く花として長く楽しめます。 つるを伸ばし、葉もたくさんつくので緑のカーテンとして利用することも多く、観賞用だけでなく実用的なところも人気のひとつです。 今回は種まきの基本から見落としがちなNG行動までばっちりご紹介します。 育てた経験はあるのに、実はうろ覚えな種まきの方法や育て方。お子様に聞かれたらちょっと焦ってしまいますよね。 この記事でお子様と一緒に今年の夏は朝顔を育てれば、夏休みの観察もばっちりです。

アサガオの種を植えるときのポイント

アサガオの種を植えるときのポイント

天然植物活力液HB-101
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朝顔の種をまくときは、種をまく時期、土づくり、種の置き方など気を付けるポイントがいくつかあります。
手順と、それぞれの気を付けるポイントをまとめました。
ポイントを押さえて、ぜひ朝顔を育ててみませんか?

朝顔の種まき基本の手順

1.種の外皮をカミソリや爪切りなどで少し傷つける
2.種を一晩水につける
3.鉢やプランターに軽石をしき、用土を入れる
4.指で種を入れる穴をあけ、一粒ずつ種をまく
5.土をかぶせる
6.水をたっぷり目に与える

種まきの時期

種まきの時期:5月~6月
種まきの時期は、いわゆる八十八夜が明けたころ、新暦の5月10日過ぎがいいとされています。
これは朝顔の発芽に一定の温度が必要なためです。
朝顔の発芽には20度から25度くらいの気温が必要です。
年により初夏でも寒さが残る場合には、種まきの時期を遅らせるといいでしょう。
地方により、適切な時期は異なります。

●北海道・東北地方:5月下旬から6月中旬
●北陸・東海地方:5月中旬から6月中旬
●関東・本州・四国北部・九州北部:5月上旬から6月下旬
●四国南部・九州南部・沖縄:4月下旬から6月下旬

お住まいの地域や天候により種まきの時期を決めるといいですね。

もちろん種ではなくポット苗で育てることもできます。
種なら、撒いてから30日から60日ほどで花が咲きますが、苗からならもっと早く花を見られます。

土作り

土は、水はけがよく、通気性や保水性もあるものがいいとされています。
土質は中性からアルカリ性を好みます。
園芸用品店やホームセンターで草花用として販売されている用土を購入すると手軽です。
自分で混ぜる場合は以下の配分がいいでしょう。
赤土玉6、腐葉土3、バーミキュライト2
混ぜるときは量により様々なやり方があります。
量が多いときはたらいの中などで混ぜ、ふるいにかけましょう。
少量の場合はビニールシートの上でシャベルで混ぜてもいいでしょう。
鉢一つ分ほどのごく少量なら、レジ袋などに入れて振る方法もあります。
手軽にできるので初心者におすすめですよ。

芽切りで種に傷をつけておく

朝顔の種は外皮が固く、そのままだと水を吸収しづらく発芽しにくくなります。
そこで、外皮をカミソリなどで少し削ることで発芽を促すことができます。
このときの注意点としてへそと言われる種の胚の部分を削らないように気を付けてください。
カミソリだと削りすぎる不安があれば、やすりなどで削るだけでも大丈夫ですよ。
白っぽい内皮が見えるくらいまで削れていれば十分です。
市販の種の場合、すでにこの処理がなされていることがあります。
種を購入したときは裏面の説明をよく確認してくださいね。

芽が出ない!どうして?やりがちNGな種まき方法3つ

せっかく種をまいたのに、待てど暮らせど芽が出ない!
そんなときは種のまき方が間違っているのかもしれません。
やりがちな芽が出ない種のまき方は以下のようなものがあります。

1.種まきの穴が深すぎる
穴が深すぎると、温度が上がりにくく芽が出ません。
2.種まきの穴が浅すぎる
種のへそを上にして浅い穴にまくと、根が土の上に出てしまいます。
根がつかず、うまく芽が出なくなってしまいます。
3.土を固くかぶせすぎ
種にかぶせる土を固く固めてしまうと、せっかく出た芽が土の上に出てきません。
土は優しくふんわりとかぶせましょう。

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朝顔の育て方保存版!!基本から応用まで!

朝顔の育て方保存版!!基本から応用まで!

種をまいて芽がでたら、次は育て方のポイントを押さえていきましょう。
朝顔の成長は種まきから次の種が取れるまで以下のようなサイクルになります。
種まき→発芽→双葉がでる→本葉がのびる→つるが伸びる→花が咲く→花が枯れて種ができる
全体を通してのポイントは水やりです。
特に鉢植えは、土が乾燥したら、たっぷり目に水やりをしましょう。
鉢底から水が出るくらいたっぷり目にあげるのがポイントです。
春と秋は1日1回、夏は2回くらいあげるといいですね。
注意点としては、気温が上がる昼間の時間帯に水やりをしないことです。
水温が高くなると、根を傷つけます。また、蒸れて根腐れの原因になります。

発芽から本葉が伸びるまで

種まき後は、日陰に鉢を置き、たっぷり水やりをしましょう。
水は種が流れてしまわないように、優しい水流であげましょうね。
約4日から2週間ほどで発芽します。
鉢に直まきした場合は、本葉が開いてきたときに間引きをします。
生育の悪い苗を引いて、元気な芽を15cm間隔になるように間引きましょう。

ポットに種まきした場合は、葉が3枚ほどになった時が植え替えのタイミングです。
プランターに植え替えるときは、根を崩さないように注意しましょう。
地植えする場合は、20cm間隔くらいになるように苗を置いてあげます。
植え替え後は水をたっぷり上げてくださいね。

つるが伸びてきたら

本葉が5から6枚になるとツルが伸びてきます。
つるが伸びてきたら、支柱を立てましょう。

最近は、朝顔で緑のカーテンを作る場合もありますね。
その場合はネットなどにつるを伸ばすように誘引してあげます。

支柱は市販のリング支柱が便利ですが、鉢の周りに支柱を立ててそれらを針金でつないであげてもいいでしょう。
伸びはじめはなかなか支柱に巻き付かないので、手で誘引してあげます。
つると支柱をビニールテープなどでくくってあげれば、そこから徐々に絡みついていきます。

プランターなどで、3本立ての支柱にらせん状につるを絡ませると「あんどん仕立て」という伝統的な朝顔の仕立て方法になります。

つるの絡み方が弱いときには「摘芯」をします。
摘芯とは、ツルの先端側の芽を切ることを言います。
先端の芽を切ることで、本葉の付け根からわき芽を伸ばすことができます。
わき芽の数が多いと、つるの数も増え絡みやすくなります。
また、花の数も増えるのでボリュームを出したいときには摘芯は必須です。

花が咲く頃から種を取るまで

7月ころから花が咲きだし、9月ごろまで見ることができます。
朝顔という名前のため、朝だけに咲くと思われがちですが実は時期により咲く時間は異なります。
これは朝顔の開花のタイミングは、「日没の時間」に影響を受けるためです。
朝顔は日没の10時間後に花を咲かせます。
そのため、7月は日の出の後、明るくなってきてから花を咲かせます。
8月ごろになると早朝に、9月になると午前4時頃というまだ暗いうちに花を咲かせます。
花は昼には萎んでしまうので、短い時間しか楽しめない朝顔。
なんとも儚い気がしますが、そこが魅力のひとつなのかもしれません。
せっかくの花を見逃さないように開花時間もチェックしておきましょう。
花が終わると子房が膨らみ種をつけます。
この種は採取しておくと、翌年も植えて楽しむことができます。
種を採取する目安は、ガクと呼ばれる花びらの下の小さな葉がカラカラに乾いて反り返るくらいになった時です。
種は上手に乾燥させると数年ほど保存できます。

種の保存方法

1.採取した種を新聞紙の上に広げる。
2.常温で湿気の少ない場所で1から2か月乾燥させる。
3.封筒などの紙袋に乾燥剤と一緒に入れ、さらにジッパー袋などで密閉する。
4.冷蔵庫などの冷暗所に入れ保管する。

これだけはダメ!!朝顔を育てるときの注意点

これだけはダメ!!朝顔を育てるときの注意点

朝顔がなりやすい病気とつきやすい害虫

朝顔を湿度の高い場所で育てていると、葉のところどころに色が薄くなる斑点ができることがあります。
この症状が出たらモザイク病の可能性があります。
モザイク病はウイルス性の病気で、放っておくと他の株にも感染します。
治療する方法はなく、株ごと取り除く必要があります。
そのほかになりやすい病気として葉に白い粉のつくうどんこ病があります。
うどんこ病は症状の出た葉を取り除き、風通しを良くすることで改善できます。
ひどい場合には薬剤をまく必要があります。

朝顔につきやすい害虫としてアブラムシがいます。
アブラムシはモザイク病を媒介することもあるので、見つけたらすぐに対処しておきましょう。
有機リン系の殺虫剤、もしくは薄めた牛乳を霧吹きでかけることで駆除できます。

花が咲かない?そんなときは日照時間に注意!

葉はよく茂っているのに、季節になっても花が咲かない時は日照時間が関係しているかもしれません。
先ほど朝顔は日没により開花時間が変わると説明しました。
朝顔は、短日植物といって日が短くなることを感知して花を咲かせる時期を知ります。
夜間でも明るい光が届く場所に置いておくと、この短日性が働かず、花が咲かないことがあります。
夜はしっかりと暗くなるように置く場所を変えてあげましょう。

朝顔を育てるときにおすすめの活力剤HB-101

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朝顔は用土に有機成分が不足していると花が咲かない時があります。
月に2から3回ほどは薄めた液体肥料を上げるといいでしょう。
このとき一緒に活性剤を与えてあげると、土壌の有機成分のバランスがよくなります。
おすすめはHB-101です。
天然成分で土壌の有効微生物の繁殖を助けます。
また、植物自体の免疫力を活力化するので、防虫・抗菌の効果もあります。
朝顔の生育に必要な窒素成分も多く含まれているので、葉や花を元気に保つことができます。

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まとめ

まとめ

今回は夏に楽しめる花の朝顔の育て方をご紹介しました。
身近な花ですが、種のまき方や花の咲き方など知らないこともあったのではないでしょうか?
種まきのポイントは以下の5つです。

芽切をする
まく前日から種を水につけておく
水はけと通気性がよく、保水性の高い土にまく
種は指であけた穴にまく
種まき後の水やりはたっぷりとする

種をまいた後も、水やりをしっかりすれば、朝顔はよく育ちます。
緑のカーテンとしてエコに活用することもできる朝顔。
夏を彩る花として育ててみてはいかがでしょうか?

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