永久保存版!ガマズミの育て方!初心者おすすめの庭木!!

永久保存版!ガマズミの育て方!初心者おすすめの庭木!!

2022.07.05

初心者がお庭に植える庭木として、ガマズミはおすすめの樹木です。 ガマズミは日本に広く自生する低木の落葉広葉樹で、育てる環境を選びません。 さらに、かわいい白い花や赤い小さな実などをつけ季節により変わる表情が楽しめます。 お庭に四季を感じる花木を植えたいならガマズミは外せないですね。 しかも、収穫した実も美味しくいただけるとか? 今回はガマズミの育て方や増やし方のポイントはもちろん、実の有効活用方法までたっぷりとご紹介します。 この記事を読めばガマズミの魅力にハマること間違いなしですよ。

ガマズミとは?庭木、花木としてもおすすめ!!

ガマズミとは?庭木、花木としてもおすすめ!!

小さな赤い実をつけ、日本でも自生しているガマズミは実は身近な花木のひとつです。

ガマズミの基本情報

レンプクソウ科(スイカズラ科)ガマズミ属
原産地:日本・朝鮮半島
樹高:2~3メートル
日当たり:半日陰~日向を好む
土壌:特に選ばない
開花時期:5~6月
果実時期:10~11月

北海道から九州まで全国の山野に自生しています。葉のふちはギザギザした細かい切込みがあります。このギザギザは鋸歯といいます。
樹木全体にあらい毛があります。枝は株元から別れるタイプの低木広葉樹で、秋には紅葉します。
ガマズミは初夏に白い小花をたくさんつけ、とても可愛らしいです。花の一つ一つは5弁花ですが傘状につくことでこんもりとしたボリュームのある印象になります。
秋は赤い実と美しい紅葉の組み合わせが美しく、ガマズミは花木としてもおすすめできます。
秋につく赤い実は小豆大の小さなものですが、熟すと甘酸っぱく果実酒にできます

ガマズミの仲間・園芸品種

ガマズミの仲間
ガマズミと同じガマズミ属の樹木を紹介します。

●コバノガマズミ

原産地:日本(福島以南の本州)
樹高:2~3メートル
日当たり:日向を好むが、西日はきらい、半日陰にも耐える程度の耐陰性がある
土壌:水はけのいい土を好む
開花時期:4~5月
果実時期:10~11月

ガマズミに比べ、葉が小さく柄も短めなことから「小葉」コバガマズミと名付けられたといわれています。
ガマズミと同じく、赤い実をつけます。実は甘酸っぱくそのまま食べられます。もちろん果実酒にすることもできますよ。
鉢植えでも手入れ不要で育てることができるので、花木としてチャレンジしたい方にもおすすめです。

●オトコヨウズメ

原産地:日本(本州・四国・九州)
樹高:2メートル
日当たり:半日陰を好むが、日向でも生育する
土壌:肥沃な湿度の高めの土壌を好む
開花時期:5~6月
果実時期:9~10月

山間部の明るめの日陰に自生しています。枝先につく花は淡い紅色を帯びた白い小花です。
8mmくらいの小さな赤い実をつけ、秋には風情のある姿が見られます。
果実は薄めで食用には不向きなところから男ヨウズメと呼ばれるようになりました。
ヨウズメは中部地方でのガマズミの別名です。
冷たい風に弱いので、育てるときには植える場所に注意しましょう。

ガマズミの園芸種

●キミノガマズミ

原産地: 日本・朝鮮半島:中国中部
樹高:2~5メートル
日当たり:半日陰を好むが、日向でも生育する
土壌:腐植質に富む土壌であれば特に場所を選ばずよく育つ
開花時期:5~6月
果実時期:9~11月

黄色の果実をつける園芸品種です。落葉広葉樹ですが、ほとんど紅葉しないのが特徴です。
花は白く、独特のにおいがあります。
耐寒性、耐暑性があり育てやすい品種です。

●ビバーナム・ダビディ

原産地:中国
樹高:2メートル
日当たり:半日陰~日向
開花時期:5~6月
果実時期:9~10月

コバルトブルーの実をつける園芸品種です。常緑性で落葉しないのが特徴です。原産は中国で、白い花と色の濃い葉のコントラストの美しい庭木です。
寒さに弱いため、植える場所には注意が必要です。

●ビバーナム・ティヌス

原産地:地中海地方
樹高:2~3メートル
日当たり:半日陰~日向
開花時期:3~4月
果実時期:8~11月

光沢のある紺色の実をつける品種です。花は白の集合花でアジサイに似た雰囲気があります。つぼみのときはピンク色なので、つぼみ、花、実と色の移り変わりを楽しむことができます。
実のついた枝はフラワーアレンジメントに使われることもあります。

ガマズミの育て方のポイントと増やし方

ガマズミの育て方のポイントと増やし方

庭木にも、花や実も楽しめるガマズミですが、育てるときの注意点などはあるのでしょうか?
作業別にみていきましょう。

植え付け

植え付けや移植は季節に気をつけましょう。
ガマズミの植え付けの適正時期は12月~3月です。
植え付け場所は特に選びませんが、できるだけ日当たりのいいところを選びましょう。

用土

ガマズミは蒸れに弱い樹木です。
用土は水はけのよいものにしましょう。
鉢植えで育てることもできますが、その場合、用土は赤玉土7:腐葉土3にするといいでしょう。

肥料

肥料はほとんど必要ありません
葉の色が悪いな?と思ったら活力剤や緩効性化成肥料を少しだけ与えてあげれば大丈夫ですよ。

手入れ

お手入れはほとんど必要ありません
日本の山野に自生している樹木なので、気候にもよく順応します。
庭木として育てるときには、樹形を整えるために剪定する場合があります。

病害虫

病気には強いですが、うどんこ病や褐斑病になることがあります。
害虫はミノムシ、ハムシ、アブラムシ、カイガラムシなどが付くことがあります。
葉の状態をよく観察し、必要があれば薬剤を噴霧しましょう。

増やし方

ガマズミは種または挿し木で増やすことができます。
種で増やす場合には苗になるまでに3~4年かかりますので、ここでは挿し木での増やし方をご紹介します。

挿し木の手順

●時期:6月中旬から7月中旬頃
●挿し穂:その年に伸びた枝を挿し穂として使用。長さは6~7cmほど
●用土:鹿沼土小粒や市販の挿し木用土

葉を半分の大きさになるようにカットし、1時間ほど水につけておきます。
挿し穂を増やしたい場所に挿しましょう。しばらくは倒れやすいので、深めに挿しておくのが良いですよ。
挿した後は土が乾いたら、たっぷりと水をあげれば大丈夫です。
根がついて挿し穂から芽が出てくれば成功です。

ガマズミの剪定は必要?上手な剪定方法は?

ガマズミの剪定は必要?上手な剪定方法は?

ガマズミにはほとんど手入れが不要ですが、庭木として育てていると樹形を整えたくなりますよね。
剪定する場合のポイントや注意点をご紹介します。

剪定とは?

庭という限られた空間で、周りの樹木や花壇と調和のとれた景観にするために枝を切ることがあります。
また、枝が混みすぎると日当たりが悪くなるなど、かえって植物の成長を阻害することがあります。
そんな時も剪定することで、病害虫を予防したり、樹木の勢いを調整したりします。

剪定するべき枝とは?

樹形の元となる主要な枝以外に、「忌み枝」とされる余分な枝が付くことがあります。
ガマズミに出やすい忌み枝を覚えて、適度に剪定してあげましょう。

●ひこばえ(やご吹き)

ガマズミは株元から2~3本ほどの幹が分かれた樹形をとります。
根本周辺からでる不定芽のひこばえは樹形が乱れる原因になります。
間引きするために剪定しましょう。

●徒長枝

肥沃な土地の場合、枝が太く徒長することがあります。
庭木としては大きくなりすぎてしまいますので、先端の枝を適度に切り戻ししてあげましょう。
徒長枝は遠目から見て他の枝よりも節間が広く太くなっているのが特徴です。
徒長枝が伸びすぎると他のところに栄養が行かなくなり、樹勢が弱くなります。
見つけたら早めに剪定しましょう。

●並行枝

同程度の強さの枝が、同じ方向に続けて伸びているときはバランスを見て片方を切り落とします。
枝が混みあって日当たりが悪くなるのを防ぐことができます。

剪定するときの注意点

初めての剪定では、どのくらい枝を切っていいのかわかりませんよね。
樹形を整えるときの注意点は以下の3つです。

●全体のシルエットを観察し、まずは主幹から伸びている太い枝から切る

樹形を整えるための剪定は必ず全体のバランスを見てから始めましょう。
とりあえず樹冠から飛び出した枝を切ってしまうと、元に戻せなくなってしまいます。

小枝を間引くときは、上から下へ進めていく

ガマズミの剪定はほとんどが間引きです。
上の方から剪定することで、全体のバランスもとりやすなります。
また、切った枝は下に落ちるので作業の効率もいいですね。

枝は途中で切らず、付け根から切る

剪定の基本として枝をどこで切るかが重要です。
枝の途中で切ってしまうとそこから側枝が伸びてしまい、樹形が乱れてしまいます。
枝は必ず付け根できるようにしましょう。
付け根で切れば、すぐに樹皮が覆うので切った場所が目立ちません。
回復も早いので植物にとってもストレスが少なくなります。
付け根できるときの角度は、残す枝の延長線上、なるべく切り口が狭くなるように切りましょう。

ガマズミの剪定時期は12~3月の冬季です。
花や実をつける直前の時期は、樹木へのストレスが大きいので避けましょう。

ガマズミの実でつくろう!美味しい果実酒

ガマズミの実でつくろう!美味しい果実酒

ガマズミの実は8mmくらいの赤い実です。
甘酸っぱく生食もできますが、おすすめは果実酒です。
かんたんにできますので、秋の実りを1年中楽しめるようにしましょう。

用意するもの

●密閉できる広口のビン(お酒の量の2倍くらいがおすすめ)
●35%ホワイトリカー 1.8L
●ガマズミの実 800g
●氷砂糖 200~300g
●レモン(お好みで) 3~4個

作り方

1. ビンをよく消毒して乾かしておきます。
2. 水洗いしたガマズミの実を用意します。実は水をよく切っておきます。
3. 実を丸ごとビンに入れ、氷砂糖を入れます。
4. レモンは皮をむき、白い綿の部分も取り除きます。
5. 4つくらいに輪切りにし、ビンに入れます。
レモンは入れなくても大丈夫です。
6. ホワイトリカーを注ぎます。
7. 密閉し冷暗所に保管します。

レモンは苦みが出るので1か月で取り出すといいですよ。
3か月ほどで氷砂糖が解け切れば飲み頃です。

ガマズミにもおすすめ活力剤HB-101

ガマズミにもおすすめ活力剤HB-101

お手入れの手間のすくないガマズミですが、剪定のあとや植え付けのあとは元気がなくなることがあります。
そんな時は活力剤を使用してあげましょう。
HB-101は液状タイプと固形タイプとあり、鉢植えにも地植えにも使えて便利です。
植物自体の免疫力をあげ、病気になりにくくなるので梅雨の時期などに使ってあげてもいいですね。
実の付き方もよくなるので、果実酒のためにたくさん実をつけたい方にもおすすめです。

天然植物活力液HB-101
天然植物活力液HB-101

まとめ

まとめ

今回は花も実も楽しめるガマズミをご紹介しました。
1年中楽しめるガマズミは庭木に迷ったときにおすすめです。
初夏は白い花と緑の葉のコントラストが楽しめ、秋には赤い実が美しい花木としても楽しめます。
日本にもともと自生しているので、手間いらずというのも初心者さんにうれしいポイントですね。
赤い実は果実酒にもなるので、グルメな方、料理好きな方もきっとお気に入りの庭木になりますね。
ぜひあなたのお庭を彩る1本としてガマズミを取り入れてみてはいかがでしょうか?

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